編入体験談

2022年:大阪大学 工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目

自己紹介

名前:Black Rock
出身高専:豊田高専 電気・電子システム工学科 (現在研究生)
学科順位:だいたい中の下(詳しく覚えていない)
受験年:令和4年度(試験は2021年8月実施)
受験大学(受験科目):大阪大学工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目
併願大学:九州大学(不合格)、京都工芸繊維大学(合格)、新潟大学(合格)
部活や資格:TOEIC810
TwitterID:@tsune123456789

なぜ編入をしようと思ったか

編入自体の動機

  • 高専卒だと給料が安い。
  • 能力を高めてから社会に出たいと思った。

大阪大学の受験動機

  • 旧帝大の1つでもあるため自分より優秀な学生が集まっていて、良い刺激をもらえるだろうと思った。
  • 試験内容が、英語、数学、専門(選択科目)なので、他の受験校との兼ね合いもあり対策がしやすい。

電気から情報へ分野を変えた動機

  • 電気の分野よりも情報の分野に興味があった。
  • 情報化による社会の需要の変化

科目ごとの勉強方法

数学

前置きとして、数学に関して僕は未熟な部分が多いので他の方の体験談を是非参考にしてください。

「編入数学徹底研究」と「編入数学過去問特訓」の問題を中心に解いた。
大阪大学は出題範囲が広いが、ほとんどの分野はこの2冊でカバーできる。

ただし、統計学の知識が不足しているので、こちらについては高専時代に使用した授業プリントを活用した。
試験前1~2ヶ月は病気の治療であまり勉強できなかったので、完成度を高めることは出来なかった。

物理

特になし

化学

特になし

英語

前置きとして、英語は特に長文に関して僕は未熟な部分が多いので他の方の体験談を是非参考にしてください。

  • 英作文
  • 英語記事精読
  • 長文読解
  • 過去問
  • 文法
  • 理系英単語

過去問をさらっと確認して出題傾向を把握した後、ニュースサイトの英語記事精読、大学入試用の問題集を用いて英作文・英語長文読解を勉強した。

その後、過去問を実際に解いて、見つかった課題を潰していった。文法は和文英訳・穴埋め・誤り訂正問題のための対策、理系英単語は長文と和文英訳のための対策。

Scienceという科学雑誌を読もうと思っていたが、こちらも病気の治療のため勉強する時間がなかった。

専門科目

電気電子回路

  • 交流回路
  • 過渡現象
  • オペアンプ

過去問を見る限りでは、電子回路の分野からは、トランジスタとオペンプの問題が交互に出ていたので、完全に山を張ってオペンプの対策のみをした。時間があるなら両方対策したほうが良い。

電気回路の傾向からして、交流回路か過渡現象のどちらがでるかは予想しづらかったので、こちらは両方対策した。

コンピュータ工学

  • アルゴリズム
  • 数の表現
  • 論理回路

アルゴリズムは、計算量・整列アルゴリズム・2分探索木・連結リスト・グラフ理論・再帰などを参考書を用いて勉強した。

数の表現は、阪大ではひねった問題は基本的に出ないので、軽く対策すれば十分。

論理回路は、論理関数の基礎知識、組み合わせ回路、順序回路について勉強した。

試験当日

試験内容

英語

  • 大問1:長文読解(3割程度)
  • 大問2:日本語訳(5~6割程度)
  • 大問3:和文英訳(7~8割程度)
  • 大問4:穴埋め(8割程度)
  • 大問5:誤り訂正(8割程度)

時間不足になることを見越して、大問3,4,5を先に解いた。少し難化していたのか、思ったより時間かかり、大問1,2が時間不足で空白になる部分が多かった。

英語全体としては65%程度。

数学

  • 大問1:線形代数(6割程度)
  • 大問2:微分方程式(7~10割程度)
  • 大問3:ベクトル解析(5割程度)
  • 大問4:確率(5割程度)

大問1で証明問題が出たが迷わず飛ばした。
大問2の微分方程式はミスがなければ10割。
大問3のベクトル解析はローラン展開についての理解が甘かった。
大問4の前半の単純な確率の問題は解けたが、後半の統計学については理解が甘かった。

数学全体としては65%程度。

電気電子回路

選択科目では、電気電子回路とコンピュータ工学を選択。

  • 大問1:電気回路(8割程度)
  • 大問2:電子回路(6割程度)

電気回路からは交流回路の問題が出題された。
電子回路からは予想通りオペアンプの問題が出題された。後半に初見問題があり、それが解けなかった。

コンピュータ工学

  • 大問1:数の表現、論理回路(8~10割程)
  • 大問2:アルゴリズム(8~10割程度)

数の表現、論理回路に関しては例年通りの問題が出題された。
アルゴリズムからは2分探索木の問題が出題された。
どちらもミスがなければ10割。

選択科目全体としては85%程度。

試験全体としては7割程度、ミスがあることを考えれば、7割ないくらいかもしれません。

面接

3名の面接官がいて、それぞれ

  • 志望動機
  • 卒業研究の内容
  • 大学で学びたいこと

について聞かれた。かなりあっさりとした印象で、すぐに終わった。

後輩に伝えたいこと

正直試験直後には落ちたかもなという印象を持ちましたが、意外にも合格することが出来ました。

旧帝大で難易度が高いというイメージから挑戦を諦めてしまう人もいるかもしれませんが、意外と受かるので是非チャレンジしてみてほしいです。スタート時点の能力や環境によりますが、半年程度集中して効率よく勉強すれば合格することも可能です。

それから、編入試験全般で重要だと思っていることは、学習の戦略やメンタルのケア、モチベ0でも勉強するための習慣化などです。

詳しくは僕のブログを御覧ください。

オススメの参考書

僕のブログを参照してください。
https://blackrocklab.org/experience-2022-osaka-transfer/