編入体験談

2022年:北海道大学 工学部 機械知能工学科 機械システムコース

自己紹介

名前:しー
出身高専:沼津高専 機械工学科
学科順位:3年次 3位 4年次 4位
受験年:2021
受験大学(受験科目):北海道大学 工学部 機械知能工学科 機械システムコース
併願大学:新潟大学 沼津高専専攻科
部活や資格:危険物取扱者乙種第四類 英検準2級 TOEIC720点
TwitterID:@ringo_mikan0303

なぜ編入をしようと思ったか

自分は高専にいた時から車やバイク,が好きで内燃機関や熱に関する勉強をしたいと考えていました.そこで大学選びをしている際に,北海道大学の機械知能工学科でハイブリッドロケットの研究論文を見つけ興味を持ったため.

学年ごとの勉強内容

1~3年

1〜3年はのほほーんと過ごしていたため定期試験以外の勉強はほとんどやっていませんでした.

4年前期

夏休み中はバイトに明け暮れており,勉強という勉強をあまりやっていませんでした笑.しかし,夏休みが終わり先輩方の話や先生の話を聞いたり,何も勉強せずにTOEICを受けた時のスコアから危機感を覚えるようになりました.そして,数学や物理よりも何度もテストを受けるチャンスがあるTOEICから始めようと思い,9月半ばからTOEICの勉強を始めることにしました.

4年後期

後期からは数学と物理,化学の勉強を始めるようになりました.志望校はあらかじめ北海道大学と決まっていたため,過去問をまず見てから作戦を立てることにしました.以下に教科ごとの説明を示します.(私個人の意見ですので参考程度に見てください)

数学

北海道大学の数学は他の旧帝大に比べ難易度はかなり低いです.しかし,出題範囲がかなり広いです.私も初見で見た時は,法線ベクトルなんて覚えてるわけねえだろ!と心の中で激しく思いました.しかし,微分方程式や行列などの問題は何年か連続で出題されていました.なので私は,過去問から自分なりに出題されるであろう問題を分析していました.

主に編入学用の参考書(以下に記載)を解き進めて行きました.また,高専時代に使っていた教科書(微分積分Ⅰ 、微分積分Ⅱ、線形代数、応用数学)は全て2、3周くらいして基礎を固めていきました.

物理

この物理が個人的には一番鬼門だと思います.なぜならこの物理という科目の中に力学、波動、電磁気、熱…etcが含まれ数学と同様に範囲が広いからです.私は機械工学かであり,電気についての勉強は2年次の電気工学で止まっていました.しかも,その科目はいわゆる過去問ゲーというやつで北大の問題を見ても見たことのないものばかりで焦りました.

そのため勉強した中では物理が大部分を占めていました.幸い機械科であったため,熱力学や水力学などは授業で扱っていたため電磁気や力学を根本から見直していく程度で済みました.(情報系の学科の友達は一から始めていたので大変だったと思います)

また,京都工芸繊維大学や東京農工大,横浜国立大など他の大学の過去問を解き,広い範囲の問題に触れました(オススメです)

化学

高専から北大を受験する人のサイトで「化学は捨ててもいい」という記事をよく読みましたが私はみんなが捨てるであろう科目だからこそやった方が良いと思います.(その記事を批判している訳ではありません)

確かに点数配分的には数学・物理が120点満点なのに対し,化学は60点でしかありません.しかし,問題を見てみると金属材料学の初期の問題や有機化学の内容などであり,さほど苦労するような内容ではないと私は思いました.

私自身機械科なので化学の授業は2年生までであり,ほとんど無知の状態でしたが1ヶ月もちょこちょこ勉強すれば半分は解けました.だから化学を一切やらずに捨ててしまうのはもったいないと思います!

化学については追加で参考書を買うということはせずに2年生まで使っていた教科書を用いて勉強しました.(高専内に化学系の学科があればその先生に聞くのも良いと思います)

TOEIC

TOEICは早くから始めることをお勧めします.なぜならば,TOEICを早めに片付けてしまえば,その分の時間を他の教科に振ることができるからです.

以下に私のTOEICスコアを載せます.

  • 9月 405点
  • 12月 665点
  • 1月 720点

TOEICのスコアを上げるには少なくとも2ヶ月ぐらいは必要になると思うので自分なりに計画を立てましょう.私はみんながよく使っている金フレや公式問題集などを使ってほぼ毎日一日9時間くらい勉強していました.(本当に頭狂いそうになった)

5年前期

3,4年時の成績が良かったのか推薦(特別選抜)のテストを受ける事ができました.

当時(4月)は例年通り小論文の試験があると思っていたため小論文の勉強を主に進めていました.私はyamaさんのサイトに掲載されていた勉強法を行ったのでそちらをご覧ください 

https://yama01100120.hatenablog.com/entry/2020/08/10/080725

しかし新型コロナウイルスの影響で事前課題とweb面接のみになりました.

後輩に伝えたいこと

特別選抜にしろ一般入試にしろしっかり勉強しておきまししょう。
志望校だけでなく他の大学の過去問もやってみるといいと思います.

また若干名という数に怯えないでください!若干名で調べると2人とか出てきて心配になりますが(私もそうでした)今年のテストでは22 人も合格者がいました.蓋を開けてみればそんなものです.自信を持ってください.

オススメの参考書

自分が実際に使った参考書です

数学

  • 数学/徹底解析・徹底演習(森北出版)
  • 大学編入のための数学問題集(大日本図書)

物理

  • 大学1,2年生のためのすぐわかる物理
  • 大学1,2年生のためのすぐわかる物理演習(東京図書)
  • 基礎 物理演習Ⅰ(サイエンス社)
  • 演習力学(サイエンス社)
  • 物理のエッセンス力学・波動
  • 物理のエッセンス熱・電磁気・原子(河合出版)
  • 物理 良問の風(河合出版)

物理(専門)

  • 学生のための流体力学(パワー社)

以下各教科の授業で使った教科書

  • 工業熱力学(コロナ社)
  • 水力学 流体力学(朝倉書籍)
  • 工業基礎振動学(養賢堂)

TOEIC