編入体験談

2022年:千葉大学 工学部 情報工学コース

自己紹介

名前:たまごケーキ
出身高専:松江高専 情報工学科
学科順位:1年次:6位 2年次:11位 3年次:5位 4年次:2位
受験年:2021年
受験大学(受験科目):千葉大学工学部情報工学コース 推薦試験(口頭試問、面接)
併願大学:名古屋大学、京都工芸繊維大学、専攻科
部活や資格:ボート部、Atcoder茶
TwitterID:@masaya_0716_

なぜ編入をしようと思ったか

(建前)面白そうな研究をしている研究室があった。インターンなどで就職するにはまだ早いと思った。また、大企業に入る際に学歴フィルターがかかるときがあるため学士、修士の資格が欲しかった。

(本音)キャンパスライフをしてみたかった。人脈を広げたかった。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1~2年は部活を頑張っていたので勉強はほとんどしていませんでした。1年生のころはなぜか成績がそこそこ良く焦りなどはありませんでしたが、2年生で(あたりまえですが)かなり落ちてしまいました。

3年生からはテスト勉強はかなり頑張った結果、順位がかなり上がりました。3年生くらいでうっすら編入について考え始め、zenpenや個人ブログなどで情報収集はしていました。

また3年生が終わり春休みには、TOEICの勉強と、編入数学徹底研究で数学の勉強を始めました。Atcoderもこの頃に茶色になりました。

4年前期

某流行り病のせいでオンライン授業になりました。課題がめちゃくちゃ多く、また人にも会えず編入勉強のモチベーションがほとんどなくなりましたが、一応惰性で勉強はしていました。

またTOEICを受験しましたが、結果は440点でした。もともと英語が得意ではなかったのと、筑波大学は東大の滑り止めでよく使われるということから、筑波大学をどうしようかと考えていました。ここで前期の順位が発表され2位だったので、推薦試験を受けることを考え始めました。

4年後期

推薦試験を受けることを考え始めたので、定期試験は死ぬ物狂いで頑張りました。イベント運営等をしていたせいで割と忙しかったですが、TOEICと数学の勉強はやり続けていました。ここでTOEIC二回目を受け、結果は500点前後でした。

また順位が発表され2位でした。推薦試験で受けられる大学のうち、行きたい学科や研究室を調べ、千葉大学の受験を決めました。また千葉大学の科目(数学物理専門)と受験日(5/29)の兼ね合いから、併願大学を名古屋大学(数学専門TOEIC、8月中旬)、京都工芸繊維大学(数学専門TOEIC、7/3)、専攻科(数学専門TOEIC、7/8)に決めました。

春休みは数学と専門(データ構造とアルゴリズム)の勉強をやっていました。

5年前期

試験が近くなってきて、物理(力学、電磁気)、専門(情報系全般)の勉強をし始めました。物理と専門は得意だったのであまり時間は取りませんでした。また数学は線形代数が毎年出ているので、線形代数の勉強をメインにしていました。また口頭試問と面接の練習を先生に頼んでやってもらいました。このころはいままでの人生で一番勉強をしたと思います。

試験後は合格発表まで1ヶ月ありましたが、専攻科と京都工芸繊維大学の過去門を解いていました。

試験当日

試験内容

口頭試問(数学・物理・専門) 

オンラインで試験が行われました。試験時間は30分と予定されていましたが、私は25分かからないくらいで終わりました。口頭試問については問題の書いてあるスライドを画面共有される形で行い、試験官は3人いて、数学・物理・専門について訊いて来る人がそれぞれ 1 人ずついました。また口頭試問では解答を紙に書き、それをインカメラで移す形になるので、USB 接続の Web カメラなどを買っておいたほうがいいかもしれません。

数学

数学は同型写像についての問題でした。同型写像についての定義がわからなかったため、そこについて伝えると、(前の人もわからなかったのか)ヒントのスライドが出てきました。ヒントには線形写像かつ全単射である写像と書かれていて、全射、単射、線形写像についての定義の説明を求められました。これについてはわかるので図を用いて説明したところ、定義で理解が大事なので、入学までにやっておくことをおすすめすると言われました。

物理

物理は開口端補正のない開管の問題でした。とても簡単(物理基礎の内容)でしたが、数学で動揺していたため、すこし解答に手間取りました。

専門(情報)

専門は”探索方法について説明せよ”という問題でした。線形探索と二分探索のアルゴリズムと計算量について説明しましたが、完璧にできたと思います。

所感ですが、数学は5割、物理は9割、専門は10割くらいの点だったと思います。問題の難易度や傾向については例年通りでしたが、問題数はオンラインでの開催もあってか、例年より少なめでした。

面接

面接は口頭試問前に、

  • 志望動機
  • 成果物について

口頭試問後に

  • 大学卒業後の進路について
  • 合格したら千葉大に入るか?
  • なにか質問はあるか?

を聞かれました。

志望動機

最初に志望動機を聞かれました。やりたい研究があるということ、さらに応用的な情報工学について学びたいということ、留学生や文系の学生との人脈を広げたいということの3つについて答えました。試験官からはやりたいことが明確で良いとの評価をもらいました。

成果物について

4年生のゲームプログラミングの授業で作った、オセロやシューティングゲームについて答えました。一応投票で順位がついていたのでそこをアピールしておきました。

大学卒業後の進路について

院進したいと答えました。

合格したら千葉大に入るか?

入りますと答えました。

なにか質問はあるか?

千葉大入学までになにかしておいたことはあるかについて聞きました。口頭試問で数学が微妙だったためか、線形代数について復習をしておくといいと思うと言われました。

例年、卒業研究やTOEICの点について聞かれていましたが、全く触れられませんでした。
正直、TOEICはあまり高くないためラッキーでした。
面接についてはかなり良かったと思います。

後輩に伝えたいこと

千葉大学は学校推薦を取る場合、4年次の成績が上位10%以上を取る必要があるので、そこが一番難しいです。逆にそこさえ取れてしまえばほぼほぼ受かるので、千葉大学を考えている人は授業と定期テストを頑張るのがいいと思います。

過去問や入試について聞きたいことがあれば、TwitterのDMを飛ばしてください。
千葉大学に限らず、編入学を目指す人は頑張ってください!!!

オススメの参考書

数学

  • 編入数学 徹底研究
  • 編入数学 過去問特訓
  • 編入の線形代数 徹底研究
  • 編入数学のための数学問題集
  • スバラシク実力がつくと評判の(マセマシリーズ) 微分積分
  • スバラシク実力がつくと評判の(マセマシリーズ) 線形代数
  • スバラシク実力がつくと評判の(マセマシリーズ) ベクトル解析

英語

  • TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
  • TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
  • TOEIC L&R TEST 文法特急
  • 公式TOEIC L&R 公式問題集
  • DUO 3.0(僕はやってないですがいいらしいです)

物理

  • 物理のエッセンス
  • 基礎物理学演習Ⅰ
  • スバラシク実力がつくと評判の(マセマシリーズ) 電磁気

専門

  • プログラミングコンテストチャレンジブック(アリ本)