自己紹介
名前:トンヌラ
出身高専:秋田工業高等専門学校 機械工学科
学科順位:3年次:1位 4年次:1位
受験年:2020年
受験大学(受験科目):東北大学工学部機械知能航空工学科
併願大学:筑波大学工学システム学類,秋田高専専攻科
部活や資格:なし
なぜ編入をしようと思ったか
高専在学中は将来の明確な目標はありませんでしたが、航空やロボット関連の研究開発の職には漠然と興味があったため、編入をしようと決めました。
学年ごとの勉強内容
1~3年
何もしていませんでした。テスト一週間前にテスト勉強をするくらいでした。
4年前期
アプリのabceedを使ってtoeicの勉強を始めました。それ以外は3年までと変わらずです。
4年後期
冬休みから数学物理化学の勉強を始めました。毎日3時間程度です。
5年前期
春休み頃から本格的に編入試験勉強を始めました。大体6月頃には範囲を全て終えて、残りの期間は復習や過去問に充てました。
試験当日
試験内容
数学
- 逆行列
- ベクトル
- 二階線形非同次微分方程式
- 非斉次微分方程式
- 関数の極値
数学が試験最初の科目なのもあってテンパってしまいベクトルの問題が丸々解けませんでした。
物理
- 斜面を転がる球の運動
- 一回転する坂
- 球が剛体で坂が滑らない時の加速度
- 電磁双極子
- 熱力学 サイクルについて
出ないと山を張っていた双極子がでましたが、誘導が優しすぎたので解くことができました。
化学
- 電離平衡について
- カルシウム、マグネシウムについて
- アルコールについて
- 高分子化合物について
- 有機化合物(アセチレン,ブタジエン)
- ナイロン66の構造式
去年までの試験よりも大学範囲が少なくなって易化しているように感じました。
英語
toeic スコアは810で提出しました。
試験の結果は開示請求を行ったところ、数物化英で329/400でした。自分で予想した部分点なしの点数よりも大分高かったので、結構部分点は入れてくれていると思います。計算過程は丁寧に書きましょう。
面接
- 志望動機
- 卒研について
- 大学院進学は考えているかどうか
- 勉強以外でなにか高専で頑張ったこと
- toeicの点数が良いがどう勉強したか
- 併願校あるか
- テストのできはどうか
初のweb面接で時間が押していたようで、面接時間は短めでした。
また開示請求の結果は、専門科目・面接で253/300でした。点数から逆算すると、おそらく面接100点、専門科目200点の配分だと思います。面接のウェイトが思ったより高いので、練習はしっかりしていった方がいいと思います。
後輩に伝えたいこと
試験勉強期間にこちらのサイトを大変参考にさせて頂いたので、自分でも書いてみました。
これから東北大学編入を目指す方、目指している方に伝えたいことは、試験勉強は早めに始めようということです。
試験の成績は高ければ高いほどいいです。というのも編入試験の合格ボーダーは、おそらく6割程度だと思いますが編入試験の成績は、一般の学生と共通の成績に変換されて研究室配属にも使用されます。
簡単に言うと、成績順に研究室を選べるため、人気の研究室は編入試験の点数がかなり高くないと入ることは難しいです。「この研究がしたくて東北大学を志望している!」という人は研究室配属も見据えて勉強しましょう。
僕のように特にやりたいことが決まってないような人も、試験中はテンパって解ける問題も解けなくなることがあるので(特に数学)、多少ミスしてもリカバリーできるように、しっかりと時間をかけて準備したほうがいいです。3年生夏頃には準備を始められるのがベターです。
他の科目に集中できるので、toeicは4年生のうちに目標スコアを取っておくことをおすすめします。
化学は最近傾向がハッキリとしませんが、ほとんどが高校範囲で難易度低めなので、数学や物理よりも点数が稼ぎやすいです。高専機械科は化学の科目がほとんど無いので、化学は捨てている人が僕の同期でも結構いましたが、絶対にやった方がいいです。化学で差をつけましょう。
最後に、併願校は慎重に選びましょう。
僕が志望した筑波大学工学システム学類はおすすめしません。志望してから気づいたのですが、ここの問題は東北大より難しいです。(体感)
そのため東北大に落ちたらここも落ちる可能性が高いです。
併願校を決める時は、過去問とにらめっこしながら確実に受かることができるような場所を最低でも1つは選びましょう。
オススメの参考書
- 編入数学入門
- 編入数学徹底研究
- 大学編入のための数学問題集(ベクトルの部分)
- 大学編入のための数学問題集
- 大学生の電磁気学
- 大学生の初等力学
- 名門の森
以下は特におすすめの参考書です。化学は高校範囲はこの3つで全ておさえることができると思います。
- 福間の無機化学の講義
- 鎌田の理論化学の講義,有機化学の講義