自己紹介
[名前] | S.I |
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[出身高専 学科] | 豊田工業高等専門学校 環境都市工学科 |
[学科順位] | 1年4位 2年1位 3年10 ~20位 4・5年 上位(確認せず。1つBあとA、またはオールA) |
[受験の年] | 2016年度(2017年度編入学) |
[受験大学] | 名古屋大学 工学部 環境土木・建築学科 環境土木工学コース(3年次) |
[併願] | 豊田工業高等専門学校専攻科(合格) 豊橋技術科学大学(合格) 国家公務員一般職 土木(合格) |
[高専時代の部活] | 水泳部(4年生まで) |
[その他] | 受験時のTOEIC 735点 豊田高専3年の時1年休学してドイツに留学 |
学年ごとの勉強内容
1年~4年1月
テスト期間のみ集中して勉強していました。課題はしっかり出していました。自分は5人兄妹の次男で、家の経済状況から就職する気でしたが、4年生後期になって学科の先生方に進路相談に乗っていただいている時、君は大学に行った方がいいと言われました。親にも相談すると、大学に行けるなら行きなさいと言われました。しかしこの時は就職か進学か決めかねていました。
4年2月
自分の友達の一人が進路を進学と決めていて、一緒に勉強する仲間が欲しいと言われたので乗りました。その友達は編入についての情報をたくさん持っており、使うとよいテキストを教えてもらったので購入しました。しかし丁度その時高専の定期テスト期間だったので、テキストに取り掛かったのはテストが終わった2月中旬でした。英語だけは3半ばにTOEICを受ける予定になっていたので勉強していました(その時受けたTOEICの点数が735点)。
春休み
この時はどの大学を受験するか決めておらず、しかし実家から近い大学がいいというのは頭にありました。英語、数学、物理、化学の4科目プラス専門科目が最大で必要だったのでそれらの勉強を行い、過去問集めも始めました。この春休み中に進学に決定し、勉強に本腰を入れたわけですが、自分は勉強の出来と気分の変動が大きく、順調に進むこともあれば勉強に手が付かなくなって一日中漫画や本を読んでいることもありました。
5年4月
高専で取れる単位のどれが大学で認定されるか分からなかったので、5年前期で取れる専門の授業はほぼ取りました。そのため、編入試勉強のための時間が足りていないという危機意識に常にさいなまれていました。卒業研究には週1で2コマ取り組む程度でした。
5年5月
中旬に豊田高専専攻科を受験することになっていたので、必要だった数学と専門科目(構造力学、土質力学、水理学、計画系があって前2つを選択)の勉強を重点的にしていました。英語はTOEICで免除になりました。面接がありました。
5年6月
次の試験は上旬の豊橋技科大でしたが、GACというコース志望で、必要だったのは小論文と面接だけでした。6月中旬には国家公務員一般職(土木)の筆記試験があり、それの対策として数学、物理、専門科目を重点的に勉強していました。面接もありました。それが終わると優先度を数学、物理、英語、化学の順に決め、勉強に取り組みました。
5年7月
主に名大の過去問を解いていました。専門科目は名大受験の2週間ほど前から、国家公務員試験対策に使っていた問題集を解くことで勉強していました。
試験当日
実家から電車で行きました。1日目は英語、数学、物理、化学で、2日目は専門の筆記試験と面接でした。
試験内容
英語、数学、物理、化学については他の人が書いているので割愛します。
専門科目は、構造力学、土質力学、水理学、計画系(測量、交通等)の4つから3つ選んで解答する形式で、4分野の問題用紙を同時に渡されて制限時間内に解答しました。前3つを選択しました。高専で習っていないことが土質力学で出ましたが、あとは高専の授業や国家公務員試験対策の問題集で出て来た内容でした。
出来としては英語8割、数学7割、物理7割、化学4割、専門5割といったところです。
面接
口頭試問はありませんでした。志望理由、併願校、合格状況、第一希望はどこか、筆記試験のそれぞれの科目の出来具合と難易度、名古屋大学を卒業したらどこに行くつもりか、卒業研究は何をやっているか、留学に行った理由、留学で何を得たかを訊かれました。
編入試験勉強全体を通して
名大の編入試までにあった、豊田高専専攻科や国家公務員の試験の合格を目標として、段階を踏んで科目を絞って勉強したのが良かったです。面接の場数が踏めたのも良かったところです。5年前期の授業をたくさん取っていて大変でしたが、編入試に役立つ知識が得られ(微分方程式への理解が深まった等)、また、編入試勉強のおかげで頭が良く動いていたので高専で良い成績を収められました(5年前期オールA)。半年間、色々な事に手を出し忙しかったけれども、逆にそれが良かったという結果でした。
自分の場合、日ごとの編入試勉強の時間には大変なばらつきがありました。高専の授業で課題が出たり小テストがあったりしたので日、週によって変わりました。多い日は7時間、少ない日は数分でした。睡眠は毎日7時間30分ほど取っていました。
後輩に伝えたいこと
勉強で分からない所を聞き合える仲間が必要だと思いました。編入勉強をする友達と同じ参考書を買いましょう。疑問解決が速く、勉強に対するモチベーションが上がるきっかけを貰えます。
時間の使い方が重要です。自分の場合は、各試験を合格できるようにそれぞれの科目の勉強ペースを決めました。日々の勉強の中で、しなきゃいけないことが多くて何からやろう、と迷う場合、自分はタイマーをセットして今から59分間これをやる、というように決めて勉強しました(1分は区切りのため)。タイマーを使った勉強は有効だと思います。
前述の通り、自分は勉強に対する気分に波があり、勉強に手が付けられないことがしばしばありました。そんな時は主人公が努力や苦労するタイプの漫画(寄生獣や東京喰種等)を読んだり、映画(ビリギャル等)を観たりして、やる気を取り戻しました。
勉強に充てられる時間も気分もばらつきが大きい中で、1日数分でもいいから絶対に勉強に取り組むというのは心掛けました。
おすすめの参考書
英語
「TOEIC TEST 単語・熟語・文法 トリプルマスター」国際語学社←TOEIC勉強に有効
数学
「大学 編入試験問題 数学/徹底演習(第3版) 」森北出版 ←誤植があるので注意
物理
「基礎物理学演習(1)」サイエンス社 ←力学をこれで勉強。電磁気学については豊田高専の授業(物理特論B)の配布資料で勉強。
化学
「2016 実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学」数研出版 ←重要度が分かれているので、最重要部分を勉強。あと友達に貰った、豊田高専の授業(化学特論)の配布資料で勉強。
専門科目
「技術系 スーパー過去問ゼミ 土木(2013年発行の第7版)」 実務教育出版」
他おすすめ
英語
- 英語漬け ルールとしくみ(PCソフト)
数学
- 受験の月 http://examist.jp/
- 高校数学の美しい物語 https://mathtrain.jp/
- 偏微分方程式の3つの解法 http://next1.msi.sk.shibaura-it.ac.jp/MULTIMEDIA/diffpub/node77.html
- ベクトルの内積(スカラー積)と外積(ベクトル積)の成分表示 http://fnorio.com/0126scalar_&_vector_product/scalar_&_vector_product.html
↑スカラー三重積の性質とコーシーシュワルツの不等式を知った
物理
- わかりやすい高校物理の部屋 http://wakariyasui.sakura.ne.jp/#mech
- いろいろな運動 http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~t040029/parts/lectures/various_motion.pdf
化学
- 生活と化学 http://sekatsu-kagaku.sub.jp/index.htm
- Chembase http://www.geocities.jp/chemacid/chembase/index.html
化学の範囲は広く、内容が多いので、編入試で得点出来るかは運だと思っていました。
名大編入試の英語、数学、物理、化学の4科目には、有名な問題が出るという印象でした。過去問を見ていてそう思いました。