自己紹介
名前 | GTO |
出身高専 学科 | 小山高専 機械工学科 |
学科順位 | 3年 16位 4年 18位 |
受験の年 | 2018年 |
受験大学 | 千葉大学 工学部 デザインコース 自己推薦 合格 |
併願 | 首都大学東京 京都工芸繊維大学 |
部活や資格 | 機械工作研究部(主にエコランをやっている) デザイン同好会 TOEIC 640点 |
受験内容
動機
機械工学科ではあったものの、絵が好きで、設計よりも製品のデザインがしたかった。しかし高専の機械工学科出身というだけではデザインの仕事には就けそうになかったので、大学編入を志した。
そこで編入可能であり、プロダクトデザインで有名な国立大学として上がったのが千葉大、首都大、京都工芸繊維大学だった。
数学
首都大、京都工芸繊維大学対策ということでやっていた。小山高専の機械工学科では学科長の先生が数学の講座を開いてくれていたのでそれを欠かさず受けた。あとは編入対策の本や、過去問をひたすら解いていた。
英語
どこの大学でもTOEICを用いるようだったのでTOEICの勉強しかしなかった。単語を毎日30単語、これを守りつつじっくりやっていった。お陰で最終的には300点近く伸びた。
物理
デザインの学科では基本ない。全くわからない(>_<)
学年ごとの勉強内容
1~3年
デザイン自体には興味があったが、バイトやらバイクの修理やらに明け暮れ、成績はあまり良くはなかった。高専生活を楽しんでいたと思う。ちなみにこの当時千葉大が学力試験を辞めることを知り、完全に千葉大は眼中になかった。
4年前期
このままではいけないと思いちゃんとやろうと決意し、バイトも辞めた。決意しただけでまだ何もやっていなかった。 この時TOEICを初めて受けたが365点、悲惨な現実を突きつけられる。
4年後期
数学と英語だけやればいいことは知っていたので夏休みから数学をやりつつ、TOEIC英単語をこなすようになった。しかしまだまだ不十分である。
ここでなんと諦めていた千葉大が自己推薦の内容を変更してきた。本来高専生は対象外であったのだが、なんと対象となった。しかし成績は奮っていなかったため、諦め半分で首都大と京都工繊の勉強をしていた。
春休み
ひたすらTOEIC対策をやっていた。春休みの初めてごろである3月のTOEICは515点。まだまだ足りないことを知り残りひたすらスパートをかける。受験時に必要なポートフォリオもここでかたちにしていった。
5年4月
4月の前半に受けたTOEICの結果が届いた。バイクで事故をして身体を痛めながら受けたため、あまり期待はしていなかったがなんと1ヶ月で125点アップした640点であった。かなり嬉しかった。
5年5月
過去問に取り組み始めた。首都大と京都工繊大の数学はそこまで難しくないため気楽に、しかし毎日欠かすことなくやっていた。お忍びで千葉大に潜入したりした。図書館がとても素晴らしかったので5時間近く勉強させてもらった。ポートフォリオもなんとか完成。
5年6月
6月2日、千葉大の推薦・自己推薦の編入試験があった。半分諦めていたためしっかりと首都大と京都工繊に向けた勉強を進めていた。
そして6月26日、合格発表を高専の友達と一緒に見た。なんと合格していて発狂しながら涙を流して喜んだ。その日のうちに首都大と京都工繊に辞退の電話をした。
試験当日
父親の単身赴任先が都内のため、そこで前泊してから電車で移動した。暑かったのでクールビズで行ったが周りはネクタイや背広を着ていた。でも多分そこはそこまで関係なかったと思われる。待合室に入るやいなや自由席だったので一番前に座った。特に意味はない。
面接
面接官3人と受験者1人という形式である。まずはポートフォリオの説明を5分ほどで行う。その間に多少のツッコミが入ったが、動じずにきちんと受け応えをした。個人的にファインプレー。
そのあとは予め出しておいた自己PRの内容についての質問であった。TOEICをほぼ半年で300近く伸ばしたのは評価された。卒研についても聞かれたが、内容などに対するツッコミもなかった。
こんな感じで15分の面接が終わった。そのあとはそのまま寄り道せずに栃木へ帰った。 これで受かってたのが本当によくわからない。
後輩に伝えたいこと
デザインを志望する高専生は全国的に見てもそうそういない。しかし、今はネットがある。そこで情報を共有することがとても大切で、zenpenさんのサイトは特に強力な味方となってくれるはずである。あとは実際に合格者の方とコンタクトを取ることが大切だと思う。僕は首都大のオープンキャンパスに行った際には高専から編入した先輩を探して見つけて、お話をしてメールアドレスをゲットするまで行った。その後はポートフォリオの内容に関して質問をしたりしたが、かなり良いアドバイスをいただけた。
首都大、千葉大ではポートフォリオの持ち込みが必須なのでしっかりと作らなければいけない。しかし教えてくれる人は学校内におそらくいないので先ほどのような先輩などとコンタクトを図り、アドバイスをいただくことや、実際にそこの大学のオープンキャンパスなどでポートフォリオを見せてもらい、学ぶことが大切である。あと、ある程度人よりうまい絵が描けなければいけない。美大、藝大レベルとまではいかないが不安な人は予め練習しておく必要がある。でもデザインを目指す高専生は大抵絵描くのが好きだと思うので大丈夫だろう。
千葉大の受験は推薦と自己推薦の2つがあり、工学部は両者の合計で60人程度しか受からない。しかも推薦はそのうち50人受かっていた。自己推薦は10人程度しか採っておらず、とても厳しいものとなるだろう。しかし、だからといって受けないのは勿体ないと思う。自己推薦はやる気や、能力をいかに晒すことができるかが鍵だと僕は考える。受かってしまうとすぐに確約書を出さなければならないので併願先として受けるのは向かないが、少しでも合格への希望があり、確固たる意志をお持ちの方は受けてみて損はないと思われる。デザインをしたい高専生にはぜひとも頑張ってもらいたい次第である。ここまで読んでいただきありがとうございました。
おすすめの参考書
TOEIC対策
- Jリサーチの目指せ600点 必ず出る単 スピードマスター
- 公式問題集
- リスニング対策としてFlip outさんのスマホアプリ。
数学
- 桜井基晴 編入数学過去問特訓
おまけ
- ドラゴン桜
三田紀房さんの漫画は受験や勝負事などに必要なことがたくさん載っている。やる気にさせられる必読書であると言ってもいいと思う。
基本TOEICの問題などは古本屋で集めたほうがいいと思う。何度も解くなら別だが基本は一度解いたきりだと思うので。