自己紹介
名前:よっしゃ
出身高専:豊田高専
学科順位:3年次 1位、4年次 4位
受験年:2021年度編入学試験
受験大学(受験科目):大阪大学工学部社会基盤工学科目→合格
受験科目:数学、英語、専門科目
併願大学:豊田高専専攻科
部活や資格:サッカー部 TOEIC760点
TwitterID:@Yoshiya8293
なぜ編入をしようと思ったか
まだまだ専門でわからないことが多く、理解を深めたいと思ったから。
学年ごとの勉強内容
1~3年
授業の勉強だけはしっかりやっていました。
4年前期
編入の勉強は特になし、部活に打ち込んでいました
4年後期
全国高専大会が終わり、8月末から編入数学徹底研究を始めました。当時は名古屋大学を目指していたため、物理、化学を勉強していました。12月頃になると、自分の進行度が遅いこと、効率が悪いことに気づき、間に合わないと思ったので、席次を活かした九州大学推薦(口頭試問)を考えます。2月の定期試験までは学校の授業の勉強のみしていました。
が、ここで大事件。定期試験で社会系科目でB評価(A,B,C,Fの四段階評価)をとってしまい、九州大学の推薦が危うくなりました。泣きそうになっている中、編入情報を探していると大阪大学の募集要項にたどり着きました。大阪大学は、数学200点、英語150点、専門科目200点、面接100点、調査書200点という形で評価されます。この調査書点というのは私たちが高専で1~4年生の取った成績がそのまま点数になります。学校の勉強をしっかりやった人にとっては有利になります。
5年前期
大阪大学の過去問を分析して数学は微分方程式、複素関数、線形代数、統計学をいろいろな参考書で重点的に勉強しました。完全にヤマを張ったのでその他の分野は徹底研究だけでやっておきました。(ベクトル解析を除く)
英語はTOEICはそんなに良くないのですが、留学経験があり、自信があったのでDUO3.0の単語だけ勉強しました。専門科目は学校の授業プリントを復習してました。
試験当日
試験内容
数学
4問構成でしたが傾向が変わり、ボコボコにされました
①ベクトル解析 (外積を知っていれば解ける問題が4割ほどあった)
②微分方程式 (グラフの接線がy軸と交わり、線分の距離の等式から微分方程式を立てるやつ→ミスった)
③複素関数 (計算はやたら面倒だけど最後はきれいになる、cosの入った複素積分)
④確率分布&統計 (ベイズの定理だけど余事象など確率の基礎が分かってないとしんどい問題、不遍分散を計算したりデータから母集団の平均・分散を計算する問題)
出来は正直わからないです。完答できたのは複素関数のみでした、採点する人がやさしかったら6割くらいだと思います。
英語
①長文問題 (人間には地球からの磁気を感じたりすることができる、といったような話の文。かなり文章量も少なめで読みやすかった気がします)
②和訳問題
③英訳問題
④穴埋め問題
⑤間違い探し
過去問を四年間分やっていたので傾向通りでやりやすかったです。出来は9割あるかないかくらいだと思います。
専門科目:社会基盤工学科目
①構造力学
両端固定張りの内部にP1、P2が働いている。求めるのは両端の水平方向反力。
それぞれP1、P2のところで仮想断面を考え、ΔL=LP/EAがゼロになる(仮想断面で考えているので変位の総和はゼロになる)ことを利用する問題だったと思います。
②水理学
比エネルギーの問題からベスの定理・ベランジェの定理を証明する問題です。微分して式を整理すれば導けたと思います。
③土質力学
盛土、切土の問題です。文字がたくさんあって頭がパンクしそうになったので飛ばしました。(専門科目の制限時間は1時間30分。全問丁寧に解いてると間に合わない)
④土木計画学
やたら少数でめんどくさい不偏分散の計算。回帰直線の式の導出などでした。数学で統計をばっちりやっていたので助かりました。
出来は全部あってたら7割くらいあるかなといったところです。
面接
①試験のでき
②ちょっと自己PRしてください
③卒研のテーマ
④なぜ名古屋大学ではなくて大阪大学なの?
⑤大阪大学で行きたい研究室
①少なめに見積もって、数学5割、英語8割、専門6割といいました。
②YFUの留学プログラムでアメリカに1年いたのでその話、寮生活での話、部活の話をしました。
③研究テーマを話すと、液状化についての話なのですが、突っ込まれ、原理を説明するように求められました。
④これは聞かれると思い、対策しました。阪大の研究室で興味を持ったテーマがあったので、その分野での名大の研究テーマとの違いを話しつつ、阪大の研究内容に魅力を感じたことを話しました。
⑤ ④の内容を踏まえて都市計画の研究室に行きたいといいました。
後輩に伝えたいこと
編入試験は運です。私は阪大の試験に落ちたら、専攻科で院試から頑張ろう!と考えていたので、受かったら儲けモンくらいの気持ちで勉強していました。対策については、できるだけ多くの過去問をやって必要な力を問題集でつけていったください。阪大対策おすすめの参考書をズラりと書くのでよかったら見てみてください。
オススメの参考書
数学
- 編入数学徹底研究
- 編入数学過去問特訓 (5章 線形空間はたぶんやらなくていいです)
- 大学編入のための数学問題集 (複素関数 微分方程式 固有値のページ)
- ベクトル行列行列式徹底演習 (5章の応用のページ)
- マセマ複素関数
- 複素関数攻略への一本道
- マセマ大学基礎数学 確率統計
- マセマ統計学 演習 (データ整理・検定のページ)
- マセマラプラス変換 (ラプラス変換を利用した微分方程式の章)
- 4年分の東大の数学の過去問(良問ばっかり複素関数、線形代数、微分方程式)
Youtube
- 予備校のノリで学ぶ大学数学
- みつのきチャンネル
- 式変形チャンネル
- ようつべ先生
英語
- DUO 3.0
専門科目
- 学校の授業プリント
- 図説わかる水理学
- 図説わかる土木計画学