編入体験談

2021年:東京都立大学 システムデザイン学部 情報科学科

自己紹介

名前:marshmallow
出身高専:旭川高専電気情報工学科
学科順位:3年次:2位 4年次:2位
受験年:2020年(2021年度入学)
受験大学(受験科目):東京都立大学 システムデザイン学部 情報科学科 受験科目:英語(TOEIC)、数学
併願大学:東京大学、北海道大学
部活や資格:TOEIC 845(公開)850(IP)

なぜ編入をしようと思ったか

  • もっと広い世界に出て、視野を広げたかったから。
  • もっと学びたかったから。
  • 高レベルな研究がしたかったから。
  • 受験大学を決めた基準:自分がしたい研究をされている先生がいらっしゃるか。

科目ごとの勉強方法

数学

受験した全ての大学

①「編入数学徹底研究」を”一周する”(=すべての問題に手を付け、解説を確認する 以下同じ)
②「編入数学過去問特訓」を解く
③「大学編入試験問題 数学/徹底演習」と過去問に切り替える

①の時点ではまあまあ分かったかなと思っていたのですが、②の問題は全然できるようになりませんでした。今思うとそれは、問題集が自分に合っていなかったからです。

②の問題集は、ほとんどひたすら問題のみが掲載されています。それに対し、①③は、基礎事項の解説が各単元ごとに書かれています。実は①の時点で基礎事項をあまり覚えられていなかった(!)私は、逐一確認しながら一歩ずつ進む必要がありました。しかしながら、いちいち別の参考書を開いて確認するのは煩わしく、どうも私には合っていなかったようです。③に切り替えたら瞬く間に解けるようになり、本番に備えて早く解く練習もできました。

物理

東京大学・北海道大学

①「大学1・2年生のためのすぐわかる演習物理」を一周
②「基礎 物理学演習」(紫色の本を少し、黄色い本は3周くらい?(2周目以降は、間違えた形跡のある問題だけ解く))
③「演習力学」を一周
③「電磁気学演習」(電気の範囲のみ)
④北大の過去問10年分ほど

  • 電磁気の磁気範囲を全然やっていないのがおわかりでしょうか。東大でも北大でも、磁気範囲が過去に全然出てきていなかったから軽く済まそう、という甘い判断によるものです…。これのせいで、北大の物理の大問ひとつほとんど解けず。
  • ”黄色い本”とよく言われる本を何度も見たにも関わらず、回転系の力学の問題が苦手なままでした。今思うと、演習力学をせめてもう一周するなど、そこだけ重点的に勉強するべきでした。

化学

北海道大学

「ニューステップアップ化学」(低学年の頃に学校の授業で使っていた問題集)の重要事項のページを8割がた暗記。出題範囲が高校までで、点数配分も低かったため、これくらいですませました。

英語

TOEIC:
①中学生時代、「NHKラジオ英語講座」を毎日聴く
②高専入学時、「TOEIC(R)テスト公式問題集」「1駅1題 新TOEIC(R)TEST 文法 特急」を両親からプレゼントされ、素直にやってみる
③1年7月の初受験IPテストで510、冬のIPで625
④2年冬のIPの前、「TOEICテスト英単語ターゲット3000」の知らない単語のみを、発音しながらスペリングをひたすら頭に焼きつける⇒IP835
⑤⇒3年冬IP830⇒4年春850⇒4年冬公開845

  • 文法は、明らかに「文法特急」で身に付きました。単語を覚えたとたんに点数が伸びていますが、これは文法を分かっていたからだと思います。
  • ラジオのおかげか、書いて覚えるよりも耳から覚える方が効果的でした。

東京大学:筆記 北海道大学、東京都立大学:TOEIC

筆記:体験記の情報をなぜか信じることができず、あてずっぽうに市販の和訳英訳の問題集等を解いていました。。。今思えば、TOEICの単語と違う…とびくびくせずにとっとと「DUO3.0」などの受験用の単語をやっておけばよかった。単語がほとんどわかるだけでも、心持ちが違うと思います。

試験当日

試験内容

★東京大学・北海道大学については、他の方が記載してくださっているので、これ以降は東京都立大学の試験内容のみ書きます。

数学

大問5問から3問を選択して解答。解答用紙はB4白紙。試験時間は60分。

1.線形代数
  (1)行列の正則行列証明、Aインバースを求める
  (2)連立方程式の応用的問題
2.ベクトル
  3D空間に3点が与えられたとき、なす角、面積、四面体の高さ
3.偏微分
  偏導関数を求める、証明×2
4.積分の漸化式
  0⇒π:x^ncosxdx、x^nsinxdx を用いて
5.微分方程式の応用

英語

TOEIC、TOEFL、Duolingo English Test いずれか(複数でも可)のスコア提出

数学は簡単な方だと思いますが、当日の緊張で満点はとれていません。8割くらいだと思います。英語に救われたのではないでしょうか。

面接

  • 志望動機
  • 卒業研究の内容
  • 英語の点数がとても高いが、何か特別なことをしたのか?
  • 併願校

後輩に伝えたいこと

体調は心身ともに万全に。。。

ここまで書きませんでしたが、4年12月から受験勉強を始めたものの、4年3月ごろまでは精神の影響で体調が思わしくなく、なかなか勉強が進みませんでした。受験以前に何かあれば、早めに解決を試みるべきです。

なにがなんでもまわりの人を頼ろう

一校目の受験直前まで、いろいろなことが積み重なり、心を閉ざしていました。そのせいで、まわりの受験生などを頼って受験勉強に必要な情報を手に入れる、ということがうまくできませんでした。インターネットで検索したり、先生を頼ったりしてもいい。とにかく、びくびくせずに顔を上げて周りを見てみたほうがいいと思います。そうすれば、自然と一生懸命勉強できるようになるはずです。

ほかの大多数の人と一緒の方法を試してできなかったら、”さっさと”別方法に乗り換えること

過去問特訓から徹底演習にシフトする時期が遅すぎました。時間は限られています。方法は無限にあります。量をこなせばできるかというとそうでもないこともあります。

第1志望じゃなくても、入れてもらえたところが自分にとってのベストチョイス!

オススメの参考書

「大学編入試験問題 数学/徹底演習」
「基礎 物理学演習」
「1駅1題 新TOEIC(R)TEST 文法 特急」
「TOEICテスト英単語ターゲット3000」