編入体験談

2025年:東京工業大学(東京科学大学)

自己紹介

名前:ぷらあい
出身高専:東北の高専
学科順位:3年次:9~12位 4年次:9~12
受験年:2024年
受験大学(受験科目):東京工業大学(東京科学大学)
併願大学:山形大学,専攻科
部活や資格:野球部,第二種電気工事士,TOEIC710

なぜ編入をしようと思ったか

本音:高専3年の時に中学校の同期たちが受験勉強していて危機感を感じた.今までずっと自分より圧倒的に頭がいい親友がいてその人が東工大受験をして自分も同じとこに行きたいと思った.
面接用:自分はエネルギー問題に興味がありそこから興味がある研究室が東工大にありそこで研究したいと考えたから.

学年ごとの勉強内容

1~3年

野球をしていたので家に帰宅したら寝るだけの生活をしていた.授業中も特段真面目でなくスマホをいじっちゃうそんな高専生だった.定期テストも直前に先輩から過去問をもらい詰め込んで赤点回避をしていた.勉強習慣はなかった.

4年前期

部活内で上級生となり全国大会に出場して区切りが良かったのもあり部活には行かなくなった.志望校自体は確定しておらず周りがTOEICをしていたので勉強を開始した.逆にそれ以外はしていない.夏休みは研究室の先生の勧めでインターンに参加した.他の編入志望クラスメイトは参加していなかった.編入志望は普通行かないということに帰ってきてから気づいた.でも行って良かったとも思った.

TOEIC

とりあえず金のフレーズで単語を覚えて,ネットに転がっている小手先のテクニックを使いながら公式問題集を解いて勉強していた.初めて受けた時は400点くらいで絶望した.その後はでる1000や究極シリーズなどを使い筆記をかんばり,リスニングは公式問題集の音源をひたすら聞いてシャドウイングをひたすらこなした.2回目で600点を超えて一安心だがクラスメイトたちは800点をバンバン取っていたので劣等感を感じていた.夏休みにあるTOEICを最後にしようと考えやってみたら700は超えたのでここでやめることにした.

4年後期

志望校を決めようと思い,初めから思いが強かった東工大を軸に併願校を探し始めた.東工大は数学の傾向が偏っているので他の確率やベクトル解析をやりたくなく数学でそれがあるとこは避けた.自分調べであるがこの条件で探すとだいぶ学校が減る.またやりたい研究もあったのでさらに志望できそうな学校が減った.結局地元から近い山形大学にしたが実質背水の陣で山大に行く気はなかった.志望校が確定したので勉強を始めた.山形大学は口頭試問だけなので特に対策ということはしていないので東工大の勉強だけである.

数学

教科書を読むところからのスタートでのちに気づくが圧倒的にスタートが遅かった.高専で配られる問題集を一通り解き,一旦過去問を解いた全部で10年分といたが古いものから解いていたらみるみる解けて自信がついたが最近3年分がさっぱり解けなくて自信喪失した.その後は数学の経験値を増やすために定番の「編入数学徹底演習」,「大学編入のための数学問題集」を解いた前者は例題のみで解説が丁寧なので今までなんとなく解いていたのが理解できるようになった.後者は自分に取っていい感じの問題が収録されていて解説も不親切とまではいかない程度で足りないとこを考える力が養われたと思う.間違えた問題は放置していた.(よくない)

物理

電磁気は授業がまだだったので授業に合わせながら勉強していた「電磁気学演習」は難易度が高い気がしたがこれを解かなきゃ戦えないと思い頑張って解いた.力学はテスト範囲の授業は終わっていたが理解はしておらず「弱点克服大学生の初等力学」を用いて学習した.この参考書を隅から隅までやれば過去問と戦えると思う.熱は他の人の体験記にあった「マセマ熱力学」をやった.すごくわかりやすくこれをやってから定期テストを受けたかったと思った.これで受験も戦えると思う.波動は授業でもほとんど取り上げておらず高校範囲の知識だけで突然電磁気で波動方程式が出てきた時は驚いた.ずっと波動が出題されていたので波動は後回しにした(よくない).

化学

他の人の体験記にある化学系の参考書を買い揃えて過去問を解いた.過去問で出たところをまとめて理論,物理はある程度とけるようにしておいた.問題自体は学校の定期テストの方が難しくスラスラ解けた.無機は暗記ノートにまとめて受験直前に見返せるようにしておいた.有機は一応参考書を読んだのですがこりゃダメだと思いコツコツやることを決意だけした.(できなかった.)

英語

速読英単語をかって読み続けた最初は必修編からやって本を読むのは好きだったので家での隙間時間ではこまめに読んである程度読めるようになったのち上級編に手を出した.

春休み

今まで書いた参考書をもう一度解き直しがてら自分なりに解説解答集をつくて将来後輩の役に立てばいいなと思っていたが見せる後輩がいないことに受験後に気づいてそっとグーグルドライブに封印した.友達と旅行に行ったりして受験生としての自覚が足りなかったと思う.結果コロナになりしばらく勉強できない時期もあった.

5年前期

いよいよ受験が始まり専攻科と山形大学の合格は決まったものの行きたくはなかったので安心程度の感情だった.しかし,推薦や指定校で進路を確定するクラスメイトや就職でいいところに就く友人を見てもう勉強しているの自分だけなのではと思い悲しくなっていた.単位も余裕があったので授業はいいかなとか考えていたが研究室の先生に勧められそれなりに授業を取って全休は週に1回だった.

数学

「数学/徹底演習」をしていた.難しかったがこれが解けなきゃまずいとなんとか時きったもう一度過去問をしたら解けるようになっていた.解けない問題もあったがyoutubeで女性の方が解説してくれていて助かったしわかりやすかった.

物理

演習力学を問題を解くというより読んでいた,たまに知らない内容があり勉強になった.電磁気は研究室の先生と山大の口頭試問の練習がてら1週間16:00~19:00までみっちりやってもらったので自信がついていた.熱は過去問だけ解いていた.

化学

過去問をとき,直前暗記ノートを暗記していた.有機やりますかーと思い,やってみたらやばすぎて絶望しました.

英語

過去問をなんとかして手に入れてやりました.赤本もあるので合計20年近くはやったと思います.基本読めませんが何度も読むうちに内容を暗記したのかもしれませんが読めるようになり英訳,和訳問題も特に参考書がなくともchatgptが丁寧に教えてくれるのでできるようになりました.英作文は参考書をやろうかなと思いましたがピンとこずあまりできませんでした.

夏休み

もうできることはやったと思い勉強のモチベが最低でしたですが,ここでやればいけると思い諦めるものは諦めやってきたことの復習をしました.運動して息抜きもしてました.

試験当日

試験内容

当日20分前くらいに行ったがほぼ集合していて恥ずかしかった.みんな参考書を開いて勉強していた.自分は勉強は少しだけしてあとは他のことをした.

数学

明らかに難しくて絶望した.目標が8割だったので試験開始1時間で一問しか解けておらずどうしようかと思ったが,とりあえず解答欄を埋めようと思い定期つなことでもいいから書き続けた.やってみると案外解けて結局3問は解き切ったが怪しい.最後は一つの行列は解けたがもう一つの行列が何を言っているのかわからずほぼ白紙になってしまった.

数学〜物理

ここで人が何人か帰っているのではと思った.席に空席がある気がした.試験の出来を誰かと共有したかったが無理だった.

物理

はじめに問題をめくると力学なのだがほんとに意味がわからなかった.そしたらトイレしたくなりとりあえず他の問題文だけ読み手を上げてトイレしてきた.普通にトイレ行けた.トイレ中は電磁気の問題について考えていた.戻ったら方針は決まっていたのでとにかく解いた電磁気は最後以外手が止まるこなくスラスラ解けたと思う.熱も最後以外とけた.力学は数年前に出たバネの振動の両端に質点がついてさらにそれが衝突するというものだった.電磁気は最初は電界とビオ・サバールのテンプレで円状の導体を帯電させ電界を求め今度は電荷を時間変化させ磁界を求めるやつ,次にその円が半径を変えながらいっぱい積み重なったことを想定して球を帯電させたやつだった.行けたと思う.熱はカルノーサイクルで簡単,導出もあった次に逆カルノーが出たがなんとなく行けた気がする.

化学

もともと戦える力がなかったのだと思う.ほとんどわからずとにかく喰らいつくだけだった.ちらほら書けそうなものもあり書いた.無機は高校の内容もありがんばった.物理化学はいけるきがしたが無理だった.有機は????といった感じだった.

英語

今まで初見の長文を読めた試しがなかったがなぜか読めた.問題は英語は選択なのでもちろん全部埋めたが一問だけ時間がなくて適当に選んだ.

面接

和やかな雰囲気を作ろうとしてくれていたが自分はそんなメンタルでいられなかった.口頭試問はないという噂だったので気を抜いていたら電界と磁界の比例定数教えてと言われて焦った.なんのことかわからなかったが,電磁波のことだと思い,波動方程式を暗記していなかったので頑張って導出しようと頭の中で考えていたらそんな導出しなくていいと言われ,適当に答えそれが的を得ていたらしくそうねと言われた.だけど光速といってほしかったようだ.

卒業研究はほぼ何もしていないので研究室の活動内容を話した.違う学生だけのプロジェクトもしていたが興味なさそうだった.解析ソフトを使用していてその名前をあげたら印象が良かった気がする.研究室の先生の名前を聞かれた時は驚いたが意図は不明.試験の出来は数学の難化,物理力学真っ白を伝えたら興味なさそうで化学は?と聞かれた.独学は流石に無理がありましたと伝えたら低いもんねと言われた.恥ずかしかった.

・志望動機
・行きたい研究室
・なんでその研究したいの?
・卒業研究は?研究室の先生誰だっけ?
・今のところいいアイディアはある?
・電界と磁界の比例定数は?
・試験の出来は?

後輩に伝えたいこと

友達は重要である.自分はほぼ一人で研究室の友達とちょっとだけやったくらいで一緒に勉強できる人がいなくてみんなで黙々とやっている人たちを見て羨ましかった.東工大は2024の10月から合併するのでどのように試験が変わるのかわかりません.しかし,他大学が推薦を取り入れているのでクラス内順位の高い優秀な人が流れることも予想できるので自分みたいにクラス順位が高くない人も狙える大学だと思います.ぜひ挑戦してほしいです.試験途中で諦めるのは勿体無いです.

オススメの参考書

本文に登場したのはもちろんおすすめです.それ以外にちょっとだけ使ったやつなど

数学:youtube
物理:例題と演習で学ぶ電磁気学
化学:なし
英語:鉄壁(最後の確認用として使用)