編入体験談

2025年:早稲田大学 基幹理工学部 電子物理システム学科

自己紹介

名前:ミッター
出身高専:小山高専 電気電子創造工学科
学科順位:2年次:17/84 3年次:4/75位 4年次:6/78位
受験年:2024
受験大学(受験科目):早稲田大学基幹理工学部電子物理システム学科
併願大学:横浜国立大学理工学部電子情報システムEP(受験していない)
部活や資格:TOEIC870点
TwitterID:hello_hennyu

なぜ編入をしようと思ったか

有名大学で就職にとても強い、推薦で行ける、場所も新宿で立地がいい、面白そうな研究室があった。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1年次

入学時の時点で進学をすることは決めていました。祖母の家から通えて、ちょうどいい難易度ということもあり、なんとなく横国あたりに行けるといいなと考えていました。入学後すぐに英検2級を取得しましたが、編入や就職にTOEICが重要だと知り、その勉強を始めました。2月にTOEICを受験し、585点を取得しました。成績は上位2割いかないくらいでした。

2年次

夏休みからバイトを始め、勉強と両立できるよう頑張っていました。2年次の成績は17位。この時から成績を意識し始め、「このままの成績だと横国いけないのではないか」という焦りが出てきました。2月のTOEICで755点を取得。

3年次

横国などの大学の編入情報を集めだしました。千葉大に推薦があることを知り、推薦で千葉大に行くことも視野にいれました。夏休みに横国や千葉大を見学し、千葉大の立地の良さやきれいな校舎に惹かれました。また、夏休みにTOEICで805点を取得し、自信がついてきました。テスト勉強にも力を入れて取り組み、100点を恒常的にとることができ、成績も4位までにあげることができました。そのため、志望校を一般で横国、推薦で千葉大、滑り止めで宇都宮大を受けようと考えていました。この時はまだ早稲田のことを知りませんでした。

4年前期

前期中間テスト失敗してしまい、9位に転落してしまいました。この時、半ば推薦を諦めていましたが、期末テストで何とか成績を8位にとどまらせることができ、推薦の希望が見えてきました。
夏休みから徹底研究を購入し、少しずつ編入試験勉強を始めていきました。

4年後期

後期に入り、半導体の研究を行っている様々な大学を調べる中で、早稲田大学に編入制度があることを知りました。もともと国立を志望していたため、私立大学は視野に入れていませんでしたが、「みんなの高専チャンネル」で早稲田大学の編入紹介動画を見たことで、推薦制度の存在を知り、関心を持ち始めました。早稲田は就職が強く、面白そうな研究室もあり、大学のレベルも旧帝に匹敵しているかそれ以上である点に魅力を感じました。また、私立の欠点である試験日の遅さや学費の高さも、推薦試験は7月に行い、給付型奨学金も充実していることから、徐々に早稲田を志望するようになっていきました。推薦の条件が4年生の成績が上位10%以内であるため、後期のテストは本気で行うようにしました。しかし成績が条件ギリギリであるため、横国の一般の勉強も行うようにしました。

10月のTOEICで870点を取得し、編入用のTOEICには十分な点数取ることができました。

12月あたりから物理(力学)の勉強を始めました。冬休みは数学と物理の対策を行い、横国の数学はほぼ解けるようにしました。この時期に宇都宮大学の一般試験が廃止されることを知り、志望校から外しました。
その結果、最終的な志望校は推薦で早稲田大学、推薦がダメだった場合には一般で横国と早稲田となりました。

期末試験が終わり、すべての試験をやり切った私はいったん推薦のことを忘れ、完全に横国モードに入り、春休みは全て横国の対策につぎ込みました。2月中は力学と電磁気学を重点的に勉強し、2月の一日の平均勉強時間は7時間程度でした。3月に入り、論理回路の勉強を始め、中旬ごろに電気回路の対策を始めました。20日ごろに学校の成績が発表され、結果は6位で、見事上位10%で推薦の条件を満たすことができガッツポーズをしました。3月の勉強時間は8~9時間ほど。春休み中に横国の数学、物理、電磁気、論理回路はある程度解けるように仕上げました。

5年前期

5年生は試験対策に集中するため、選択科目をなるべく減らし、たくさん時間を作れるようにしました。

4月から電子工学を少しずつ対策し始めました。4月中は学校がある日は3~5時間、休みの日は9時間勉強するようにしていました。4月中は推薦の校内選考の結果が出なかったため、不安な日々が続いていました。GWあたりから早稲田の推薦書の準備を始めました。志望理由書を書かなくてはならなかったため、ネットや本、大学のホームページを用いていろいろ悩みながら書いていきました。志望理由書はなぜこの大学でなくてはならないのかを意識しながら書くようにしました。

GWが終わり、担任のティーチャーから推薦の校内選考が通ったことを告げられ、一気に肩の荷が下りました。
その後は横国の対策を終わりにし、早稲田の推薦の対策を始めました。

志望理由書は出願日の締め切りまでに、国語のティーチャー2人に3回、担任のティーチャーに1回添削してもらい、他人に見せても恥ずかしくないように仕上げました。願書の提出後は面接の対策を行い、本やネットを用いて様々な質問の返答を用意した。また、自分の興味のある分野に関する研究について調べ、理解を深めるようにしていきました。募集要項に基礎的な知識を試問するとあったので、徹底研究や大学生の初等力学、電磁気の問題集などで少しずつ復習していました。

6月の下旬からいろいろなティーチャーに面接練習をお願いしました。4回練習を行い、どんな質問に対しても自信をもって答えられるようにしました。
試験前日は大学までのルートを把握し、池袋のホテルで面接対策でまとめた内容を確認しながらゆったり過ごしました。

試験当日

試験内容

指定校推薦の試験内容は面接とTOEIC(願書ともに提出)のみ。試験当日は試験開始時刻の4,50分前に大学に着き、面接対策をまとめた内容などを確認していました。

面接

面接の内容について、試験直後にメモしていたものを載せておきます。

  • 志望理由をお願いします。
  • 半導体に興味を持ったきっかけはありますか?(志望理由で半導体のことを話したため)
  • 全然緊張しなくていいよ(結構緊張していたことがばれてた)
  • 高専では半導体についてどこまで学んできたの?
  • 入学後の単位取得大変だけど頑張ってね。
  • 同じ高専の人たちと協力してね。
  • 半導体の勉強は大変だけど頑張って。
  • 大学院は考えていますか?
  • TOEIC870点あるんだ、すごいね!
  • 留学はしたことある?
  • 留学は修士だと行きやすいよ。

以上15分程度。電子物理の受験者は私を合わせて2人でした。ほかの方の体験記にも書いてある通り、先生方は終始優しかったです。口頭試問はありませんでしたが、もしかしたら半導体の話のところで判断されていたのかな?
口頭試問もなく、自分の想定していたものよりも優しかったため、少し拍子抜けしてしまいました。
面接対策はがっつりやらなくても志望理由をしっかりして、やりたいことを明確にしてればいいかなと感じました。

後輩に伝えたいこと

推薦を始めてくれたおかげで早稲田大学に行きやすくなりました。そのため、早稲田が気になっている方は視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ただ、早稲田大学は私立で学費も高いです。私の家庭は決して裕福ではありませんが、都の西北奨学金により70万円貰えるため、奨学金で何とかしていこうと考えています。
早稲田大学に興味がある方は、みんなの高専チャンネルさんの動画と、早稲田大学の編入試験説明会に参加することをお勧めします。早稲田がどんな大学なのかが分かります。オープンキャンパスに参加するのもアリです。

また、推薦を考えている方は学校の成績が一番大事ですが、推薦がもらえないことも考えて、一般試験の勉強もしておいたほうがいいです。

早稲田の推薦入試について、いくつか注意点があるので以下に書いておきます。

早稲田への編入はほとんどの学科が2年次編入です。(3年次編入は電子物理システムと建築の2学科のみ)そのため、この2学科以外を志望する方は、2年次編入を許容できるか考えておく必要があります。
また、推薦の条件は4年次の成績が上位10%以内となっていますが、学科人数が39人の場合、推薦に応募できる順位は4位ではなく3位からになるので気を付けてください。
TOEICの点数は合否にほとんど関係ありませんが、なるべく高い点数(700点以上)はとっておいたほうがいいです。

私の時は早稲田の推薦入試に関する体験記が全く何を対策したらよいか不安でした。しかし指定校推薦は校内選考が通れば(ほぼ)確実に合格になります。ですので、推薦をもらえた方は安心して挑んでください。
志望理由書の内容や大学選びなど、編入試験について質問がある方は私のtwitterにDMしていただければできる限り答えていきたいと思います。

オススメの参考書

一般の試験勉強は推薦入試にあまり関係ないので省略します。(詳しくはわたしのstudyplusを見てください)
ここでは志望理由書と面接対策に使った本を紹介します。

  • 採点者の心をつかむ 合格する志望理由書
  • ゼロから1カ月で受かる 大学入試 面接のルールブック