編入体験談

2025年:筑波大学 情報学群 情報メディア創生学類

自己紹介

名前:ドスキレアジ
出身高専:ド田舎高専 電気情報科
学科順位:1年次:30位 2年次:20位 3年次:11位 4年次:8位
受験年:2024年
受験大学(受験科目):筑波大学 情報学群 情報メディア創生学類
併願大学:東京都立大学(合格)専攻科(合格)
部活や資格:帰宅部 TOEICスコア:795

なぜ編入をしようと思ったか

元々は推薦でそこそこの大学に行くつもりでしたが、席次がクソ雑魚で出願資格が無かったので学力受験に切り替えました。せっかく学力受験するなら推薦がないところに行ってやろうということで筑波大を選びました。研究学園都市っていう響きがかっこよかったのもあります。2教科+TOEICだけで受けられるのもGood。

学年ごとの勉強内容

1~3年

入学当初はコロナが流行っていて遠隔授業でした。遠隔だからとろくに授業を聞いていなかったのでテストでひどい点数を取りました。2、3年になってからもさぼり癖は治らず、テスト前日になってからしか勉強ができない体になっていました。
ゲームばっかしてました。あんまりよくないですね。

4年前期

学校から進路を決めろと言われたのでとりあえず進学することだけ決めましたが、受験勉強は一切してませんでした。実験や研究でプログラミングすることが増えたので、C言語の基本的な読み書きはできるようになってました。ちなみに学校に受けらせられた最初のTOEIC IPテストのスコアは350点でした。

4年後期

とりあえずTOEICをやっておけば間違いないらしいので、夏休み明けくらいからだらだら金フレを覚え始めました。1日2~3時間くらい勉強できるようになって成長を感じましたが、年末の研修旅行から帰ってきてからはまた勉強時間が減ってしまいました。ちなみに旅行中には有馬記念を見に行きました。武豊とドウデュースが勝ちました。

年明け1月のTOEICは585点でした。時期的に3月のTOEICがラストチャンスだったのでさすがに焦り始めました。下振れても730点は超えるように必死こいて勉強した結果、795点をとることができ、ようやく編入試験のスタートラインに立つことができました。

TOEICスコア推移
5月:405 (L:220/R:185)←金フレ使用
11月:460 (L:235/R:225)←文法特急使用
1月:585 (L:250/R:335)←出る1000使用
3月:795 (L:400/R:395) ←abceed使用

Readingは出る1000と公式問題集やってたら伸びました。
Listeningはシャドーイングとか勉強方法がいっぱいあるみたいですが、しっくりこなかったので最後の試験の1週間前にabceedに課金して1日中やってたら伸びました。

5年前期

春休み期間

TOEICが終わり、まず志望校を決めました。何教科も勉強したくなかったので数学と情報の2教科(+TOEIC)で受けられる筑波大の情報学群を選びました。この時点で春休みは残り2週間だったので、この期間で「編入数学徹底研究」を終わらせました。勉強時間は6時間/日くらい。やっとエンジンかかってきました。

4月~5月

数学は「編入数学過去問特訓」と「大学編入のための数学問題集」。
情報は「c言語によるはじめてのアルゴリズム入門」をメインに勉強してました。
勉強時間は7時間/日くらい。Soul’d Outっていうアーティストの曲を聞いて気を保ってました。

6月~7月

数学はこれまでにやった参考書を繰り返し解いてました。情報は新たに「定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造」を加えて勉強しました。
学校に過去8年くらいの過去問がおいてあったので全部解きました。どの年も7~8割位解けてたのでもういいやって感じでモチベが消え去りました。それからはやってきたことを忘れない程度の勉強だけしてました。後半失速したので勉強時間は6時間/日くらい。

試験前日

新幹線に3時間乗った後、つくばエクスプレスで駅前のホテルまで行きました。周りには筑波を受験するであろう高専生がたくさんいておもしろかったです。夕食には願掛けにと300gのとんかつを食べに行ったのですが胃もたれしてしまいました。それから過去問とか参考書とかをパラパラ眺めてから眠りにつきました。

試験当日

試験内容

当日の試験会場に張り出されていた受験番号を見た感じ、情報科学と創生メディア合わせて130人くらい受験してました。ほとんどの人は併願していると思うのでみんなライバルですね。

試験開始時間となり、回答用紙と計算用紙が4枚ずつ配布されました。数学2問、情報2問を2時間以内に解くかんじです。開始直前に時計を忘れてることに気が付きました。試験場には時計は設置されておらず、体内時計で時間配分する羽目になってしまいました。痛恨のミス!

試験が始まり、あとどれくらいで終わるのか分からない恐怖を感じながら解き進めていきました。

数学1

ヤコビ行列とヤコビアンを求めて楕円体の体積を求める問題。
10割できたと思います。

数学2

固有値、固有ベクトルを使った標準化問題。簡単な問題のはずですが後半テンパっちゃってミスりました。6割くらい。

情報1

単純パーセプトロンによるOR演算の学習をプログラムで実現する問題。
何を言っているのか分からないと思いますが僕も理解できませんでした。実際は言われたとおりにプログラムを書くだけでした。8割くらい。

情報2

バケットソートと奇数ソートをプログラムで実現する問題。
結構ややこしい構成だったので時間がかかってしまいましたが頑張って解きました。8割くらい。

とりあえず時間内には解き終われて安心しました。
数学は今までで一番簡単でしたが、情報はそこそこ難しかったと思います。
手応えは割とよかったので気分よく帰路に付けました。

1週間後に結果発表がありました。第1志望の学類に合格してたので安心しました。情報科学は17名、情報メディアは18名合格していたので倍率は4倍くらいですね。(第1志望の学類に確実に入るためには上位17位以内に入る必要があるので7倍くらいになる。)

友達からは「おめでとう」と言われてうれしかったですが、家族からの合格祝いなどは特になかったです。

他に受験してたところも全部合格してました。ハッピーエンドです。

面接

筑波面接ないです。昼頃には帰れます。
試験が終わってからは帰りの新幹線の時間まで上野公園で昼寝してました。

後輩に伝えたいこと

・筑波大学の合格ボーダーは 240/300点(8割)だと言われていますが、近年の問題の易化と倍率から考えると250は取っておくべきだと思います。

・編入試験は情報戦なところがあるので第1志望の体験記はある分だけ見ておくことをおすすめします。

・プロコン勢が有利なのは間違いありませんが、最近はプロコン以外の範囲(情報工学とか)からの出題も多いのでプロコン経験の有無に大きな差は無いと思います。

では勉強がんばってください。当日は時計だけ忘れないように!

オススメの参考書

TOEIC

筑波は730点で満点っぽいです。

「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ 」
説明不要のみんな使ってるやつです。単語帳はこれだけで十分だと思います。

「1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急」
2週くらいしました。でる1000やるならあんまりやる意味ないかも。

「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」
2週くらいしました。これで結構スコア上がったのでおすすめです。

「公式問題集」
10回分くらいやりました。時間計りながら解く → 採点 → 答え見ながら全部解きなおすって感じで勉強してました。最初のうちは1回分解くのにも結構時間かかると思います。

「abceed」
英語学習アプリです。課金すれば模試とか例題が解き放題になります。
寝っ転がりながらできるので気楽に勉強できました。

数学

筑波数学は複素・微分方程式・確率・応用数学(ベクトル解析・フーリエ・ラプラス)は範囲外なのでこれらを除外して勉強しました。

「編入数学徹底研究」
みんなやってるやつです。4週くらいしました。

「編入数学過去問特訓」
3週くらいしました。時間あるならC問までやるべきだと思います。

「大学編入のための数学問題集」
3週くらいしました。結構いい難易度してます。

「大学編入試験問題 数学/徹底演習」
試験1週間前に初めて、復習がてら1週しただけです。そんなに難しくないです。

情報

筑波情報はプログラム穴埋めと計算量(オーダー)求める問題が大半です。
グラフィック系のプログラムは飛ばしました。

「C言語によるはじめてのアルゴリズム入門」
5週以上はしました。神の本です。これやるだけでメジャーなアルゴリズムは大体制覇できます。受験期間中はこの本を枕にして寝ましょう。
計算量については書いてないので定本でカバーしましょう。

「定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造」
たまに出る記述問題と計算量の問題対策です。プログラムの書き方に癖があるので読み慣れておくという意味でもやった方がいいかも。

あと僕はやってませんが、AtCoder使って勉強してる人も結構多いみたいです。