編入体験談

2025年:横浜国立大学 都市科学科 都市科学部

自己紹介

名前:FUJIGEN
出身高専:某高専 某土木関係学科
学科順位:3年次:2位 4年次:2位
受験年:2025年度
受験大学(受験科目):横浜国立大学・都市科学科・都市科学部
併願大学:広島大学・茨城大学・宮崎大学
部活や資格:TOEIC:570

なぜ編入をしようと思ったか

もともと本大学前後の大学(千葉、筑波など)には編入したいな~と漠然と考えていた。しかし特に具体的な目標はなく、ひたすらに学校のテストを頑張っていたら気づいたときには募集のボーダーを超えており、研究室などの状況も鑑みて維持管理について詳しい研究を行っていた本大学を志望し始めた。ちなみに一瞬だけ旧帝大を考えた時期もあったが自分には無理だと早めに気づいた。気づけて良かった。

学年ごとの勉強内容

1~3年

ひたすらに学校の成績を上げることに集中していた。1年次:7位 2年次:3位 3年次:2位 と順調に成績を上げることができ、なんやかんや楽しんでいたような気もする、、、。テスト前の約3週間以外は基本的に遊び惚けており、特にこれといってやっていたことはなかった。ほぼ男子校のような学校だが振り返ってみると旅行、フェス、バイトととても楽しい毎日を送っていた。部活も楽しめる程度には参加していた。しかし、周りの賢い組はこの時からTOEICを受験していた。今考えると自分もこの時から多少なりともTOEICを受けていればもう少し上の大学に受かったのではないかと考えたりもする。

4年前期

この時点でもまだ特に何もしていなかった。4年は学業が5年間の中で最も忙しい学年であり、学業でいっぱいいっぱいだったこともあって部活もやめて学業に専念していた。ちなみにこの時から本大学を意識し始めてはいたが、対策どころか募集要項を読むこともせずに考えないようにしていた。

4年後期

夏休みのはじめにさすがに何もしないのはやばいと思い編入予備校に入学した。両親からは「予備校に通わせるお金なんかないで」とさんざん言われてきたため半ばあきらめてはいたが死ぬ気で奨学金を取って無事資金を調達することができた。奨学金様様である。科目としては 数学基礎 TOEIC を取った。正直このTOEICの授業が身になったかと言われれば何とも言えない。しかし、ろくに資格も取ったことがない(英検も漢検も受けたことがない)自分としては「資格の勉強法」としての授業という意味では基礎的な事を教うことができるよい授業であったと考えている。数学の授業は基本的に編入数学入門の範囲である高校数学についての内容であった。この範囲はいわゆる準難関~難関大学では頻出の範囲である。うっすら神戸大学を目指していたため、頑張って勉強していた。結果としてこの範囲は使わなかった。

5年前期

このころには掛け持ちしていた軽音楽部、バイトなど受験の障害となりうるものはできる限り排除して勉強に時間を費やそうと努力した。周りは基本的に就職希望ばかりで遊びに誘われることも少なくはなかったが思い切って遊ばない宣言をした。この判断は良かったと思う。また、4年が終わり最終順位が出たことで割と上位大学を狙えるのではないかという希望がうっすら湧いた。貴重な推薦枠をどの大学に割くか迷っていた。この頃の勉強時間は1日3時間程度ととても少ないが、集中力がない自分としてはだいぶ頑張った方だと思う

studyplusをつけていた時期もあったが気が狂いそうだったのでやめた。みんなつけてる時間ほんまにしてた?やりすぎ。

TOEICは最初に記載している通りとても低かったため直前まで受けていた。本大学ではスコア提出はないが併願校でも必要だし焦りながらやっていた。結果として600点に載らなかった。人権レベルまで乗せることができなかった。スコア提出が必要なかったことも本大学を志望した理由の一つである。

数学は編入数学徹底研究を何周もしていた。何周やっても満足いかず、過去問にとりかかるのがとても遅くなった。
物理は最初のうちはやっていたがよく考えたら本大学は推薦と一般が同日であり、推薦を受けようと考えている自分には必要ないことが分かったので早々に切り捨てた。あんまりよー分からんかった。
専門はできるだけ少なくしたかったためいろんな大学の募集要項を読み漁り、この組み合わせなら計算問題は自分が得意な構造のみに絞れたためこういった組み合わせにした。口頭試問はとにかく本大学のシラバスで使用されている参考書を今まで高専で使用した参考書と照らし合わせながら対策した。ZENPENに本大学本学科の体験記が全くなかった(昔のやつは一つあったが)ため当日の流れが分からず、ほぼ募集要項頼りの勉強になった。オンライン説明会もあったらしいが気づいたときには終わっていた。踏んだり蹴ったりで心が折れそうだった。なんか周りの人余裕そうやし。

試験当日

試験内容

特別推薦枠
面接・口頭試問(約15分)

面接

面接官:3人 対 受験生:1人

主な質問内容
  • 志望動機
  • 構造・水理・地盤・土木計画・材料から一つ選んでください(自分は構造を選んだ)
  • 不静定の梁を提示→せん断力図・曲げモーメント図を口頭or紙に書いて説明
  • 現在行っている卒業研究の内容
  • 英文8行(英検準2級相当)を 30秒黙読 音読 和訳

面接と口頭試問を交互に行う形式でありとても混乱した。なるようになれと思いひたすら維持管理、橋梁が好きなことを前面に押し出して回答した。自分が興味を持っている分野とそうでない分野で解答時の面接官の反応が目に見えて違うことが分かり、面接官には全部ばれるんだなと思った。せん断力図・曲げモーメント図の解答時には頭が真っ白になってなぜか静定の答えしか頭に浮かばず、約1分の沈黙ののちそれを答えてしまった。ここに関しては確実に0点の回答をした自信がある。英文訳はTOEICが終わった後も継続して単語を見ていたためわりかし完璧に近い回答ができたのではないかと自負している。直前に英文を見て英語脳にしておくことが大切である。

後輩に伝えたいこと

本大学の日程は遅めで、他大学で十分面接の練習ができ、また、予備校の先生にも繰り返し面接練習を行ってもらった(前日もオンラインで面接練習をしてもらった)ことがとても大きかったと考えている。たかが面接と甘く見ない方がよい。自分は甘く見ていて他大学の面接でとても痛い目を見た。また、学校の先生に助言を受けることは大切だが、彼らは編入を専門としている人ではないため基本的に詳しくは知らないだろうと感じた。本当に詳しく知りたければ予備校に行く、先輩に頼るなどした方がよいだろう。

自分が受験したうえでで最も大切であると感じたことはその分野が好きであることである。
先ほども書いたように好きなこととそれ以外で面接官の反応は目に見えて違った。予備校の先生の話では好きなこと、自信のあること、これまでにやってきたこととそれ以外のこと、暗記してきたことなどを回答するときでは目線の動き方、細かな動作が全然違うらしい。こういった事を見つけることも受験勉強の一環であると思うので現在受験生である方々にはそこも頑張ってほしい。また。周りの人々はすごく賢そうに見えるのもとてもよくわかるが、本番は周りをよい意味で「見下す」ことが大切だ。ここまで勉強を頑張ったのだから周りに負ける要素はないと考えよう。そうすればその自身も面接官は感じ取ってくれると思う。頑張って。

オススメの参考書

  • 編入数学入門
  • 編入数学徹底研究
  • 金フレ
  • その他シラバス記載の参考書