編入体験談

2025年:九州大学 工学部 電気情報工学科

自己紹介

名前:巨頭
出身高専:豊田高専 電気・電子システム工学科
学科順位:1~4年次:1位(同率)
受験年:2024
受験大学(受験科目):九州大学工学部電気情報工学科 推薦入試 受験科目:面接
併願大学:横浜国立大学、名古屋大学、東北大学(いずれも受験せず)
部活や資格:1~3年次:NHK高専ロボコン(3年次:チームリーダー) 4年次~:ロボカップSSL TOEIC:800点
TwitterID:@unitybighead

なぜ編入をしようと思ったか

将来やりたいことの実現のためには修士まで行く必要があったから。エンジニアとしては、高専の勉強・経験では不十分であると感じたから。

学年ごとの勉強内容

1~3年

入学当初から大学編入をすることは決めていた。とはいえ学校以外の勉強をすることはなく、推薦入試を受けることを見越して全教科A評価を取ることだけに集中して、あとはロボコンやロボカップを頑張っていた。

クラス全体的に勉強熱心であったため、テスト前を中心にクラスメートに頼りまくっていた。(後々の編入勉強のときも大変お世話になった)

2年の6月に試しに受けてみたTOEIC IPテストで575点(L:285 R:290)取得。ノー勉の割には点が取れてびっくり。

3年の夏休みに「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(金フレ)を購入したが、全くやる気が出ず放置していた。

4年前期

そろそろ編入勉強をしないとな~とは考えていたが、ロボカップ世界大会の準備に力を入れていた。

一応金フレの600点レベルの単語は覚えて挑んだ、4年の6月のTOEIC IPテストは595点(L:325 R:270)だった。2年間でRが下がっていてガン萎え。

夏休みはインターンシップやロボカップに忙しく、勉強に力を入れたわけではなかった。「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」(でる1000)と「編入数学徹底研究」(徹底研究)を購入。

でる1000は夏休み中にとりあえず1周した。徹底研究は3章までの類題を解いた。(遅すぎ)夏休み中は1日1時間勉強したらいい方だったと思う。

4年後期

10月29日のTOEIC公開テストに向けて勉強を本格化させた。金フレは何周もして、730点レベルの単語はとりあえず覚えた。でる1000は時間を計りながら3周くらいして、8分で30問解けるようにした。その結果、目標としていた750点(L:360 R:390)を取得。とりあえず徹底研究を(ちんたら)始めた。

春休み前までは大阪大学基礎工学部の受験を考えていた。九大に興味はあったが、令和7年度入試から推薦試験のみの実施となってしまい、豊田高専の推薦入試受験のルールが面倒くさいため一旦候補から外していた。

春休みから勉強を本格化させた。1週間40時間を目標に勉強した。スタプラをクラスの人と交換して、勉強時間で刺激し合いながら春休みを過ごした。他人の勉強状況を見れるのはいいと思うし、勉強記録を詳細につけておくと、自分の立ち位置の確認やモチベの維持になる。

九大の受験体験記であるため、この先の詳細な勉強内容については省略させていただく。(Twitterに詳細を書いたnoteのリンクを貼り付けておく。)

5年前期

4月に、やはり九大が諦められず受験を決心。これにより滑り止めにできる大学を受験しないことが確定した。

進級後は週30時間勉強することを目標としていたが、ゴールデンウィークのロボカップJapanOpenの準備などで時間(とやる気)を取られ、達成できない週が増えた。

6月に入り、推薦入試の対策を開始した。まずは志望動機や高専で行った活動を明文化し、自己分析に力を入れた。その後、ChatGPTやMicrosoft Copilotに面接練習をお願いした。これが非常に効果的であった。自分の中で曖昧になっている部分をしっかりと文章化することで、考えが不十分であるところを洗い出すことができた。

受験直前は、友人に面接練習をお願いした。仲の良い友人であっても面接となるとスラスラ言葉が出てくるわけでなく、苦労したのを記憶している。

試験当日

試験内容

面接のみ

面接

高専と同じくらいの広さの教室で面接官5:受験者1の個人面接だった。試験の雰囲気自体は和やかでもなく、かといって圧迫面接でもないという感じだった。

試験自体は10分間の面接のみ。推薦書と調査書を送付しているため、それもかなりの判断材料になっているかも。TOEICスコアシートの提出が求められていたが、結局一度も見せることはなかった。

試験前の控室では緊張をほぐし、口が回るようにするために他の受験生と雑談をしていた。(試験怖すぎるわ~とか、九大でどんなことしたい?とか) これはかなり効果的だったと思う。一人で考え込んでいても余計緊張するだけだし、口を回しておけば思ってもいない質問が来てもある程度臨機応変に対応できると思う。

面接で聞かれたことと私の回答(順番とは違うかも)

  1. 志望動機
    超伝導モーターの研究がしたいです。(以下略)
  2. 見学や面談とかはしたか?
    直接見学や面談をして頂いたことはありません。〇〇先生に研究内容についての問い合わせを行った他に、オープンキャンパスの動画を拝見し、インターネットなどで調べられる限りの情報は全て調べました。
  3. ほかどこ受ける?
    御校に合格をいただけなかったら、横浜国立大学、東北大学を出願・受験するつもりです。
  4. ↑間に合うの?
    はい、日程は把握してあるので問題ございません。
  5. 卒研配属先が希望していないところでも大丈夫?
    大丈夫です。配属先で成果を出せるよう全力を尽くす所存です。
  6. 超伝導のほかに知っている研究はある?
    はい。(例を出せたらよかった……)
  7. ロボカップと勉強以外で頑張ったことある?
    ロボコンのリーダーとして(以下略)
    ↑推薦書に書かれていること以外のことを探ろうとしているのかも
  8. ロボカップの大会は参加したの?
    日本大会2回と世界大会に1回参加しました。
  9. 卒研何してる?
    〇〇の開発を…(省略)
    ↑卒研概要の説明にA4の写真を用意していったが、それを見せるのは時間の都合上断られた。
  10. それはいろいろな人に使ってもらいたいの?
    はい、誰にでも使いやすいものにしようと心がけています。
    (他の先生方質問ありますか?)
  11. ロボコンはどうしても機械系の知識が不足すると思うけど、どうしてた?
    インターネットなどで過去の大会の機体やさまざまな機構を調べたり、時には機械科の先生に助言を求めたりして対応していました。

後輩に伝えたいこと

出願要件として、4年次の席次が上位5%というものがあります。とにかく席次1位を取るようにしたほうが良いと思います。できれば低学年次からも継続できると大きなアピールポイントとなるでしょう。

高専では、授業以外の活動にも力を入れてください。推薦入試は在学中の状況を重点的に見られるため、ネタが無いと困ります。

オススメの参考書

九大受験と直接関係ないため、noteに書きます。
日々の定期テスト勉強は全力を注いてください。

大学編入を目指す高専生向けの編入模試