編入体験談

2025年:千葉大学 工学部 総合工学科 デザインコース

自己紹介

名前:KONABE
出身高専:呉高専
学科順位:3年次:19位 4年次:14位
受験年:2025年
受験大学(受験科目):千葉大学 工学部 総合工学科 デザインコース
併願大学:専攻科 都立大学システムデザイン学部
部活や資格:ロボット制作部(1〜3年) 資格は特にナシ
TwitterID:@Konabed

なぜ編入をしようと思ったか

プロダクトデザイナーになるため
機能的というだけでなく外観も使いたくなるものを作れるようになりたかったから
県外に出たかった

学年ごとの勉強内容

1~3年

1〜3年はほぼ勉強そっちのけで部活のロボコンのために設計担当をしていた。
ロボコンのおかげでCAD設計が(コロナの遠隔授業もあり)1年後期には使いこなせるようになって作れるものが増えた。

1〜2年次は進学について深く考えてはなかった。勉強の方は正直できる方ではなく単位もいくつか落としたけど(言い訳:ロボコンのムーブに体が順応できてなかった)落とした単位は追認試験で全て回収した。
専門科目だけはロボコンをやってると言うのもあり好きなことだったため割と点は取れた。
順位は1年次28位2年次30位

3年になりロボコン現役最後でチームリーダーをやらしてもらった。いい経験をしたと思う。結果は地区予選敗退。(一戦目で戦ったところが全国大会でロボコン大賞を取ってた。すごかった。)

3年の後期末、ロボコンが終わってから何をやろうか迷ってた時に寮の相部屋の友達がこんな高専にいられるか!俺は青春のために進学するんだ!と言い放ち大学を調べ始めた。それを覗くと千葉大を見ており自分もどんなところなのか調べていると千葉大学の工学部にプロダクトデザインというものを学べるコースがあることを見つけ自分のやりたいことができる楽しそうと思った。そしてこの道で進んでいこうと思い進学することを決めプロダクトデザインがどんなものなのかを調べ始めた。

めっちゃハマったw。

3年次は単位を落とすことなく無事に追認のない春休みを迎えることができた。
だがしかし3年次のTOIECのスコアは275。
英語出来なさすぎ

4年前期

千葉大へ進学することを決め4年次の成績をあげるため前期中間で順位を上げようとした。
順位は上がったが結果は12位だった。
学校推薦(1〜4位)が取れないと分かったため、成績平均点85点以上を目標にして自己推薦はポートフォリオ提出があるため作品作りを始めた。
まずデザインを知るために高専デザコンAM部門をやろうと決めた。(夏休みの間にアイデアシートの締切があった)

他にもロボコン繋がりで廃炉ロボコンにも参加しロボットを設計してた。
夏季インターンはデザイン分野のものがないかと調べていると九州大学の芸術工学部で3日間のインターンがあるのを見つけたためそこでどんなことをやっているのかを教授や院生の作品も見せてもらったり質問させてもらったりした。とてもいい経験だった。九大の芸術工学部の立地も千葉大に劣らず良かった。

4年次のTOIECのスコアは360
まぁまだ低い

4年後期

高専デザコンと廃炉ロボコンと定期考査できつきつになってた。
高専デザコンは書類審査で全国まで進むことができた。
全国高専デザコンでは作品とポスターを作りプレゼンを行った。
プレゼンは結構好評で嬉しかった。
この経験は凄く大きかった。
廃炉ロボコンも高専でないとなかなか廃炉の分野に触れることはなかったと思ったので経験できて良かった。

千葉大学には研修旅行が東京であり1日自由行動の日に行って学内を歩き回った。学内の中の売店でパンを買って食べた。焼きたてで美味しかった。敷地は呉高専と比べものにならないくらい広いなと感じた。そして図書館キレイ。

冬休みに入って本当に進学でいくのかについて見つめ直した時にロボコン、デザコン、廃炉ロボコンと出場はしたが特に成績は残してなかった。

そしてTOIECはデザコンと廃炉ロボコンに力を注いだため5月から12月まで受けなかった。
また進学の際の滑り止めの専攻科では機械設計技術者3級試験をとると学科試験免除で面接だけなのだが機械設計技術者3級を取ることができなかったため担任から専攻科滑り止めが難しいと言われここで進学と就職を悩んだ。
でも夢を諦めきれなく一か八かで進学に決めた。
そして春休みの3者面談で受ける学校を
千葉大学>都立大学>専攻科の3校にした

5年前期

2月-5月

TOIECのスコアを最低500を目指して勉強したがTOIEC2月360で全然できなかった。
最終的にTOIEC3月470で挑むこととなった。
いかにも編入学受ける人の中でも低すぎるだろ!
春休み中にポートフォリオに入れる自主制作の作品をいくつか作りポートフォリオを作り始めた。
春休み終わりにポートフォリオができたため親と担任に見てもらってよく出来てると言ってもらえたのでひと安心。
自己アピール文も春休み中から担任に添削してもらいながら作っていき4月の願書提出ギリギリまで文章を考えた。

願書を出してから面接練習を初めて担任に何回かお願いしてやってもらった。

5/24日前入り千葉駅の近くのホテルに泊まった
5/25日千葉大学編入試験
その日中に帰宅。
面接の自身の評価はほんとに最悪だった。確実に落ちたなという印象で千葉を去った。
帰りはアキバで好きなゆるキャンのグッズを買って気持ちを切り替えた。
6/14日専攻科試験
6/21日専攻科合格
難しいと言われていたが滑り止めに合格できて一応進路が決まり一安心。
6/25日千葉大学合格発表

手応えが無さすぎたため落ちただろうと思い合格発表のページを開くと俺の番号あるやんけ‼︎
マジか!寮で友達の部屋に行って発狂して喜んだ。手が震えていた笑。

試験当日

試験内容

自己アピール文とポートフォリオ

自己アピール文

  1. 結論(どういった人になりたいかあくまで大学側が欲している人物。募集要項に沿って書いた)
  2. なぜデザインに興味を持ったのか
  3. 高専で何をしてきたか
  4. 大学でどんなことを研究したいか
  5. 機械工学をデザインにどのように活かしていくか

(TOIECなどの勉学に関しての記入は任意と書かれていたためアピールできるほどの点数など取れてないわ!なので書いてない。)

ポートフォリオはA5サイズで制作した
去年合格した人が書いたゼンペンを参考にさせてもらった。(めっちゃ助かります‼︎)
データは基本パワポでイラストレーターを少し活用した。
内容はロボコン、デザコン、廃炉ロボコンのチーム制作プラス自主制作3つの合計6つの作品をポートフォリオにした。
去年の面接官が2名だったため2冊を願書に同封した。

証明写真は大学生っぽくセンター分け(ちょい偏見かも)にして落としても誰かわかるように写真の裏に名前を書いた。

試験日概要

髪型は証明写真と同じでセンター分け
カバンはリュックで行った。

会場

待合室と試験室がある。
次の順番の人は試験室の前で待機
面接時間は15分
試験官2名と受験者1名での面接だった。
面接会場が2つあったためもう一つは違うかもしれない。

当日スケジュール

  1. 掲示板で待合室の場所を見る(前日に下見はした)
  2. 時間になるまで待合室で待つ (席配置の決まりはなかったため最前列右端に座った。身だしなみを整えた.他の人に挨拶しようと思ったがそんな空気ではなかった。)
  3. 時間になったら待合室で試験官から説明を聞く。(その後待合室で順番が来るまで待機.お手洗いには行ける.)
  4. 自分の番の5分前には試験室前待機場所で待機。(受験票とTOIECの証明書を持参)
  5. 面接試験
  6. 自分の使った場所を整頓して帰る(待合室に置いて行った荷物を取りに行って帰った。)

余談:スーツケースを駅構内のロッカーに入れて行こうとしたらちょうどその日から使えなくなっており学内をスーツケースでガラガラ歩いてたw。ちくしょー

面接

待合室で5分前になったら試験室の前にある椅子に座って待つのだが、試験室が突き当たりにあると教えてもらいその場所まで行くと周りの部屋の前にも椅子が置いてありどこか分からなくなってウロウロ歩いてた(めちゃダサい)しまいにはどこか探していたらいつのまにか前の人が終わって試験官に自分の存在を探されていた笑。

もうこの時点でめっちゃ焦った。ノックして入手というのもなく、こんにちわー。そこに受験票おいてねと言われて面接始まった。

面接内容

  • 受験番号と学校名、名前を教えてください
  • 3分程度で志望理由を言ってください
  • ポートフォリオについて何か伝えておくことはある?
  • 志望理由について深掘り
  • デザインについては千葉大の学生もできるから君はどんなことをやっていったらいいと思う?
  • 卒業した後はどうするの?
  • デザインについて理解はあるみたいだね
  • 〇〇教授の研究分野もよく分かってるねもしその研究室に入れなかったらどうする?
  • 千葉大は海外との交流をよくやってるから留学とかしたりする?
  • お金がかかるけど親から承認もらってる?
  • ロボコンやってるんだねいいよねー私ロボコンの顧問やってるんだーと言われた
  • 時間が来たので終わりにしたいと思います。
  • ポートフォリオを返されて終了
  • 失礼しました。

志望理由はしっかりと言うことはできたが、ポートフォリオの説明が少し長くなりちょっと時間がと言われて切られてしまった。やってしまったと思った。
試験官が最初の方はペラペラとポートフォリオを見ている。
めちゃ志望理由の深掘りであわあわしながらとにかく黙らないようにを心掛けて答えた。自分自身でも答えてる内容が抽象的すぎるなと思いながらも話した。
わりと優しめな面接だったと思う。
君はこのデザインコースではこういったことをやっていくべきだと思うんだよみたいな助言ももらった。
お金に関して面接で聞いてくるんだーと思った。
これを聞いてきたら確定演出だったのか⁉︎

結果
合格。

ほんとに受かると思ってなかったため発狂。
パルキア状態w。最初見た時めっちゃ疑心暗鬼になった。次の日には合格通知が届いてようやくほっとした。

担任からはなぜか滑り止めは難しいと言われてたが千葉大は行けるよと後押しされていた。何でだろう?そのおかげで精神は保たれていた気がする。みんなからも応援してもらってとてもありがたかった。
今回はいつもより自己推薦を1人多く取っていた。
千葉大学の試験は面接(口頭試問)だけのため学校の成績が一番ものを言う。できる人は学校推薦を狙うといいと思う。自分のように勉強面できつかったらいっそイベントごとでたくさん経験を積むのも全然アリだと思う。

でもTOIECはやっぱりいる。
今回TOIECに関してアピール文にも書いてなく面接でも聞かれなかった。千葉大学はTOIECの証明書は願書に入れなくてもよかった。

後輩に伝えたいこと

デザインをするように人生も決めたコンセプトは曲げたらダメということを実感した。

進路が決まるまではめちゃくちゃ不安だから少しでも安心できるように自信の持てるポートフォリオを作ったり面接の試験中自分はお守りのように胸ポケットに自分で作った作品を入れてた。もしかしたら実物を見せる機会があるかもと思って(見せなかったけど)
自分は千葉大に行くと決めて行った後どのように生活するかを夢を見るように考えていた。モチベがないとやっていけないから。
やりたいことを口に出すことで言霊みたいな感じかな千葉大に行きたいんだと周りに言うと行けなかった時やばいやんってなって勝手に頑張れた(あくまで自論です)。
とにかく挑戦するのが一番大事だと改めて実感した。
受験生の皆さん頑張って!

相談があればXまたはインスタkonabe_9185へDM送ってくれたらできる限り答えます!

オススメの参考書

  • 編入数学徹底研究
  • 銀フレ
  • 金フレ
  • 文法特急
  • 面接本
  • ロジカル面接術(津田久資、下川美奈)
  • 伝える力(池上彰)
  • デザイン系の本
  • アイデアとかデザインとか(青木亮作-TENT)
  • デザイン大全(尾沢早飛)