編入体験談

2025年:北海道大学 工学部 環境社会工学科 環境工学コース

自己紹介

名前:R
出身高専:福島高専 都市システム工学科
学科順位:1年次:10位 2年次:2位 3年次:3位 4年次:6位
受験年:2024年
受験大学(受験科目):受験大学:北海道大学 工学部 環境社会工学科 環境工学コース
受験科目:小論文 面接
併願大学:和歌山大学 システム工学部 環境科学メジャー:不合格
部活や資格:バレーボール部 TOEIC 595
TwitterID:@ri425ri

なぜ編入をしようと思ったか

水処理について研究を通して学びたかった
将来世界で活躍したかったため大学で長時間をかけて学びたかった
日本最大の総合大学でいろんな人と出会いたかった
研究室見学を経て行きたいと感じたから

学年ごとの勉強内容

1~3年

定期テストや課題がいっぱいで編入試験は考えていなかった
楽に編入したいとは考えていたため、席次だけは意識して定期テストに臨んでいた
部活に一番力を入れていた

3年の春休みにタイへ留学に行った

4年前期

5月ぐらいにまじめに編入試験を考え始め、国公立大学の学部や募集要項などを全て調べた
その中で一番やりたいと感じた環境工学があった北海道大学に興味を持った

インターンシップで将来のやりたいこととか現在の進路が決まると考えていたためインターンシップ先は色々なところ(公務員系やコンサル会社)に行った、この時に初めて北海道大学を訪れた、11月頭のTOEIC IPに合わせてインターンシップ中も勉強していた
インターンシップは大企業に行ったほうが現実が見えて良い

推薦をとるために定期テスト頑張った

4年後期

学校のコンテストが忙しかったためあまり受験勉強に集中できなかった

TOEIC IPは595だったため焦っていた

12月

北大の環境工学コースの興味のある研究室に研究室見学に行った
自分の中では編入をする一番の決め手になった体験だった
研究室の設備だけでなく2~3時間程度お話をさせていただきこの人の下で勉強をしたいと感じた

1月

定期テストでいっぱいだった。北大は特別選抜があることを知っていたので、特に基準はないが高い席次に越したことはないため頑張っていた
この頃は北大にしか行きたくなかったため滑り止めとして就職を考えていた

2月

春休みに入ってから毎日学校で7~8時間程度勉強していた
特別選抜に落ちた時のことを考えて数学と化学を中心に勉強していた、物理はほとんど行っていなかった

数学は教科書と徹底研究をすべて1周し、化学は化学科の友人に教えてもらっていた
特別選抜を受けられそうだったため、毎日新聞の社説を切り取って200字の要約と自分の意見をまとめるようにしていた(使用していた新聞は朝日新聞)

3月

2月同様に毎日学校で勉強していた
この頃から過去問を解くようになった
数学は複素関数以外は一通り解けるようになった
化学は友人と一緒に解いていた
物理は教科書を少しだけ始めた
小論文は社説の継続とともに、自分の興味のある分野や気になる記事を切り抜いてスクラップノートみたいにして自分の意見をまとめていた

5年前期

4月

この頃から初めて小論文を本格的に書き始めるようになった
北大の小論文は漠然とした幅が広い問題が多かったため、ほかの大学の絞られた問題を多く書いていた
添削は国語の先生と自分の志望する分野に近い水処理の先生と環境の先生に見てもらっていた

5月

小論文しか勉強していなかった、一日のノルマは社説、スクラップノート、800字小論文1~2個
希望する学科が環境工学だったため、環境問題やエネルギー問題の本を多く読んでいた
小論文で壁にぶち当たり何もしたくなくなったが、ただ、一日のノルマだけはやるようにしていたので継続した
徐々に書き方とロジックがわかってきたのでだんだん楽しくなっていた

6月

23日に受験があったため頭から面接対策を始める
面接練習は10回程度行った、自分は色々な意見を聞きたかったので1人だけはなく6人程度行った
周りの就職組は遊んでいて、受験組がどんどん合格していき苦しくなった
6月に入ってから北大の小論文を解き始めた、絞られた問題を多く解いていたため、広い問題は自分の得意分野に絞って書けるようになった
6月いっぱいを通して今まで書いてきた小論文を全て添削のいらない完璧な状態に書き直した
受験前には、自信をもって小論文を書けるぐらいには自信があった

試験当日

試験内容

小論文
大問3問から2問選択だった
解答用紙はA4用紙2枚でで1問につき、片側を使うように指定されていた

問題は北大の過去問のところに乗っていると思う
例年の漠然とした問題とは異なりだいぶ絞られた問題だったため少し焦った
1問目のバーチャルウォーターについて知らなく、選択できなかったため後悔している

面接

15分程度の面接で面接官は3人だった

聞かれたことは

・志望動機
→価値観の拡大って何?

・高専で学んでいること
→水処理工学って具体的に何?
→膜ろ過って何?

・卒業研究について
→授業で微生物って習ってるの?
→微生物の勉強してないのに何でその研究思いついたの?
→微生物は研究室の先生に教えてもらってるってことでよい?

・小論文について
→水に興味持ってるのに何で1問目にしなかったの?

・インフラテクノロジーマネジメントコンテストについて
→提案内容何?
→維持管理じゃなくない?
→降雨量の計算とかしたの?

・TOEIC
→何点?
→勉強量どれぐらい?

・将来について
→何でクボタに就職したいの?
→そんないきたいなら高専就職でよくね?

・自己PR

和やかなムードではなかった、最初の方に緊張してしまったので終わった後にとても後悔が残ってしまった

後輩に伝えたいこと

受験勉強は楽ではないです、推薦でも一般でも変わらず辛いです、特に受験日が遅くなればなるほど仲がいい人がいなくなっていくのでなおさらしんどいです
だから、受験仲間を作った方がいいです、他学科の人でも作るべきです

4年次までに多くの経験を積むことが大切だと思います
自分はタイへの短期留学やインフラテクコン、研究室見学などの経験をしていたため志望動機や大学選びはあまり苦労しませんでした
なので、できるだけ多くの経験をすることで進学にしろ、就職しろ自分のやりたいことの裏付けになると思います

受験を通して感じたことは、やっただけのものはちゃんと得られるということです
自発的・能動的に自分で動いたっていうのが「あの時逃げずにちゃんと向き合った」、「精一杯頑張った」という今後の自信にかかわってくると思います
だから、頑張ってください

オススメの参考書

数学:徹底研究、教科書、問題集、過去問
化学:過去問
物理:過去問

小論文:過去問、他大学の過去問(お茶の水大学、鳥取環境大学、友人が作った問題)

大学編入を目指す高専生向けの編入模試