編入体験談

2025年:東京工業大学 生命理工学院

自己紹介

名前:にんじん
出身高専:某高専 化学科
学科順位:1年次:1位 2年:2位 3年次:2位 4年:1位
受験年:2024年
受験大学(受験科目):東京工業大学 生命理工学院(面接、口頭試問)
併願大学:東京農工大学
部活や資格:運動系の部活、TOEIC710、英検2級

なぜ編入をしようと思ったか

最先端の核酸研究に携わりたいから。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1年

コロナの影響で10月までオンライン授業だった。
時間が沢山あったため、手元にある教科書を何度も読み理解を定着させていた。
自分にとって効率の良い勉強法を探した。

2年

定期テストで良い点が取れるように勉強していた。
1月に東工大を知り、入試に関する情報を集め始めた。
時間がある時は、化学や生物の参考書を読んでいた。
化学は「ボルハルトショアー」を、生物は「分子生物学」を参考書として使っていた。

3年

夏休みに研修留学をした。その研究論文の作成に時間を費やした。
化学や生物の勉強は先ほど示した参考書を用い、毎日していた。

4年前期

4年前期は色々あり、かなり落ち込み勉強がはかどらなかった。
やる気がないときに勉強しても頭に入らないだろうと思い、やる気がある日(平均週3日)のみ勉強をした。
やる気がある日は起きてから寝るまで、ご飯とトイレそしてお風呂以外は勉強していた。時間は数えたことないが、多分15時間は勉強していたと思う。
やる気がない日は友達と遊びに行ったり動画見たりしていた。なので勉強時間は0秒。

使用した参考書と勉強内容を科目ごとに以下に示す
なお、科目名の隣に*がついているものは、併願校用に勉強していたものである。

数学*

1. 編入数学入門
2. 編入数学過去問特訓
3. ベクトル・行列・行列式

上に示す3つの参考書を各2周した。1周目は解き方を理解し、2周目に自力で解くという方法をしていた。

英語*

4. 基礎英語長文 問題精講
5. 海外の小中学生が学んでいる教科書の内容がウェブに乗っているため、そのなかのChemistryとAdvanced Biologyという単元を寝る前に読んでいた(cK-12 textbookと検索すれば出てくるはず)

      長文が苦手だったためそこを徹底的に勉強していた
      クラスに留学生がいたため、英語で会話をしてもらうことでスピーキング力やリスニング力を身に付けていた

      無機化学*

      6. 演習無機化学 基本から大学院入試まで

        有機化学

        7. ボルハルトショアー(上・下)
        8. 有機化学演習 基本から大学院入試まで

          生物

          9. 分子生物学

          6~9の参考書を、3周した。

          1周目は、ほぇ~こんな単語があるのか程度に眺めていた
          2周目は、書いてある内容を理解しながら読んでいた。重要そうなところをノートにちょこちょこっと書いた
          3周目は、2周目で書いたノートを見ながら参考書を眺めた

          4年後期

          面接対策をし始めた。
          過去のZENPENの投稿をみると数年同じような問題が出ていたため、とりあえず頻繁にでるものを完璧に答えられるようにした。

          面接対策以外の勉強内容については、4年前期と同じである。

          5年前期

          4月から志望理由書を書き始めた。

          「生命理工学院を志望する理由を、現在行っている卒業研究あるいは編入後に行い個研究、興味を持っている生命現象などと関連付けて、任意の様式でA4用紙2枚以内で記述してください」
          ↑ 上の文章は募集要項に記載してある。これに従い、志望理由書を作成した。

          6月上旬からは、面接練習をしてもらった。
          面接練習では以下の内容を聞いてもらっていた。

          • 志望理由
          • 卒業研究
          • 化学の口頭試問(人名反応や核酸について)
          • 英語の口頭試問(自己紹介)
          • 志望理由、卒業研究に関する質問(志望理由書をもとに質問してもらっていた)
          • 高専時代に頑張ったこと
          • 高専時代に経験した失敗
          • 編入後にしたいこと
          • 将来の進路

          試験当日

          試験内容

          ここでは、東工大の試験内容のみ書く。
          東工大の生命理工学院は、面接と口頭試問のみであった。

          1. 受験番号と氏名 →着席
          2. 志望理由(1分程度)
          3. 卒業研究について(1分程度)
          4. 化学の口頭試問(2分程度)
            (以下の3つから一つ選ぶ。ホワイトボードを用いてもよい。)
            ・アミノ酸の化学的性質について(ペプチド結合)
            ・Aldol反応, Friedel-Crafts反応
            ・あともう一個忘れました…。ごめんなさい
          5. 英語の口頭試問(2分以内)
            以下の文を読み、英語に直して話なさい。
            私は〇〇高専の◯年生です。現在の卒業研究のテーマは〇〇です。東工大に合格できましたら、〇〇に関して勉強したいと考えています。
          6. TOEICの点数は何点か(原本不要、口頭のみ)
          7. 卒研内容に関する質問(3問)
             2問は操作原理について、1問は研究結果について聞かれた。
          8. 志望理由に関する質問(3問)
             志望理由書を基に質問された。
          9. 卒業研究では、植物系のことやってるけど、ここではその研究をやらないの?
          10. 核酸については独学で学んだの?それとも授業?
          11. 希望する研究室に入れなかった場合、どこの研究室に行きたいとかある?
          12. 部活で身に付いたこと→受かったら東工大でも続ける?

          面接

          面接室が2つあったため、予想より早い時間に面接の順番がまわってきた。
          面接官5人と机、そしてホワイトボードに挟まれる形で面接を行った。
          机には口頭試問用のA4の紙が2枚置かれていた。

          面接中は、笑顔で元気よく本心で答えることを心掛けていた。
          そのおかげで非常に穏やかな雰囲気で、途中笑いもあり楽しく面接を終えることができた。
          面接時間はピッタリ15分だった。

          後輩に伝えたいこと

          面接会場は正門から少し遠かったので、速めに向かうことをお勧めします。
          また、試験日前日や当日にはあまり飲み物を飲みすぎないこともおすすめします。

          自分に合った勉強方法で、やるべきことを着々とこなしていくことが大切だと思っています。

          オススメの参考書

          東工大を受けるうえで必要となる参考書のみ記す

          • ボルハルトショアー(上・下)
          • 分子生物学