編入体験談

2025年:北海道大学 応用理工系学科 応用化学コース

自己紹介

名前:みりん
出身高専:化学系
学科順位:3年次:5位 4年次:3位
受験年:2024
受験大学(受験科目):北海道大学 応用理工系学科 応用化学コース
併願大学:東京海洋大学(不合格) 筑波大学(未受験)
部活や資格:TOEIC745
TwitterID:@henyu_go

なぜ編入をしようと思ったか

  • 化学について学び足りないと思ったから
  • 生物材料について研究したいと思ったから
  • 就職した時院卒の方ができる業務が多いから

学年ごとの勉強内容

1~3年

定期テスト1週間前からしか勉強しておらず、志望校も決めずにだらだらと過ごしていました。

ただ4年次の授業にTOEICで認定できる科目があったため、それに向けて2年生の時からTOEICの勉強を始めました。
「はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略」「TOEIC L&Rテスト出る語句1800+」をやっていました。
週3時間、本番1週間前だけ1日3時間TOEICの勉強をを2年程だらだらと続けていました。本当は短期集中の方がいいと思います。3年の9月に初めて受験しました。

TOEIC 3年9月:530 3年1月:635

4年前期

公式問題集を追加して引き続きTOEICの勉強をしていました。
それ以外は物理のエッセンスと数学の徹底研究を少しだけやってました。

夏休みはインターンに2つ参加したり、免許を取ったりと受験生らしくない生活をしていました。
しかしこのインターンで院卒と同じ職種に高専卒で就ける企業であっても、業務の幅に差があることを知り編入を本格的に決意しました。

定期テストはもし推薦がある学校を受けても大丈夫なように頑張りました。

TOEIC 4年6月:655

4年後期

化学や生物についての専門書を読んで、生物材料について研究したいと思いました。
そこで志望校を見つめ直し、面白い生物材料を扱う研究室のある北海道大学を第一志望にしました。

9~1月

とりあえず英語を何とかしよう!と思いTOEICを以前より勉強するようになったのですが、受けても下がる一方で迷走してました。
そこで基礎を完璧にするために「スコアアップの即効薬 はじめてのTOEIC L&Rテスト全パート徹底対策」という600点台向けの本を完璧にすることにしました。
この本は問題数が少なく解説が多い本なので、後ろの模擬試験を無視すれば1日で1周できます。やり切った感が欲しい時にオススメです。

この本の他にも手持ちの参考書を周回しました。すると突然1月に700点台を取ることができたのでTOEICを終了にしました。

席次が推薦基準ギリギリだったため、定期テストと日々の課題に全力を注ぎました。
この時現実逃避で見ていたサバイバルオーディション番組にドハマりして、それ以外の勉強はあまりしていませんでした(本当にダメです)。

TOEIC 4年12月:755(IP) 4年1月:745

春休み

無事推薦をもらえることが決まったので小論文の勉強を始めました(遅い)。
また休みを利用して研究室見学に行きました。

後述しますが今年の応用化学コースの小論文は例年と傾向が大きく変わっていました。

小論文対策にやっていた有機化学、高分子化学、生化学は1ミリも出ませんでした。
もし来年度も同じ傾向なら全く参考にならないので、その科目の勉強は書かないでおきます(どうなるかは分かりませんが…)。

物理化学

熱力学第1~3法則など1~4年生で習った部分を授業資料や「単位が取れる物理化学ノート」を使って復習していました。

無機化学

同じく1~4年生で習った範囲を授業資料や「例題で学ぶはじめての無機化学」を使って勉強しました。

また併願校で生物があったためセミナーと穴埋めノートを買って対策しました。

色んな科目に手を出しすぎてどの教科も一周することができませんでした。始めるのが遅すぎるので真似しないでください。

5年前期

4月~5月

春休み明けに併願校と北大の過去問を2年分解きました。
北大の小論文は最新の化学ネタを押えないと解けない問題が多かったのでサイエンスポータルなどで化学ニュースを調べるようにしました。

物理化学

復習の続きと、併願で使う量子化学を勉強しました。化学ポテンシャルはどうせ出ないだろうと思いやりませんでした(のちに後悔)。

無機化学

今年の北海道の化学ニュースは半導体しかないと思い、復習に加えて半導体について勉強していました。

やるべきことが多すぎて、もっと早めに専門の勉強を始めればよかったと深く後悔しました。

6月

ひたすら過去問を解いて、わからなかった部分の周辺知識の勉強を行いました。

5月中旬から併願校に提出する志願理由書を作成していました。
自己分析と時間が足りず、書けなさすぎて病んだので早めに作成した方が絶対にいいです。

この時に「ゼロから1カ月で受かる 大学入試 志望理由書のルールブック」を読んで志願理由を練り直しました。
編入で使う志望理由書の書き方の本としては良くないのですが、推薦入試で大学を受験する上で練っておくべきことがよく学べる本でした。
時間があるなら息抜きに読むのもありだと思います。

また複数の先生にお願いして面接練習を4回ほど行いました。
例年卒研について詳しく聞かれるとのことだったので卒研の説明について担当教員と何度も相談しました。

6月中旬に併願であった東京海洋大学を受験しました。
手ごたえはよかったのですが北大の結果が出た後に落ちていたのが分かりました。
学力で15人以上受験して合格1人だったので今年から渋くなってます。

試験当日

試験内容

小論文

昨年までの小論文と傾向が変わりました。
小論文でないただの問題が4問、小論文も文字数が80字や300字など去年とは出題方法も変わりました。

どこまで公表していいのかわからないためざっくりと大問について書きます。詳しく知りたい方がいましたらtwitterに気軽に連絡ください。

  • 相変化における化学ポテンシャル
  • シリカゲルの色が乾燥状態と湿潤状態で異なる理由(錯体)
  • 有機化合物の機器分析の原理

全く最新のニュースなどが出ず混乱しました。
分からない問題は絞りカスの知識と問題文に出てきた単語を組み合わせて無理矢理小論文にしました。出来は多分6割くらいだと思います。

面接

5分程度で面接官は3人でした。
質問に答えてそこから気になったことをさらに質問されるという感じでした。
私は穴が多かったのかたくさん質問され10分程度かかりました。
終始冷たい雰囲気で結構詰められました。

  • 志望動機
  • なぜ特に北大工学部なの?
  • もし編入したら量子化学があるけど数学はできる?
  • 行列式とかどう?
  • 高専に入った理由
  • (化学をやりたかったからと答えたため)化学全体をやりたくて入ったの?
  • 卒業研究の内容(タイトルのみ)
  • 英語得意?
  • (得意と答えたため)どうやって英語伸ばした?
  • 英語論文読む?最近読んだ論文の内容は?
  • その論文の掲載雑誌
  • 併願先はどこ?

結構厳しいことを言われ絶対に落ちたと思い追加で他大学を出願しました。

後輩に伝えたいこと

スタートが遅くて本当に後悔したのですぐに勉強してください。全然周回できなかったです。勉強不足だと合格した後も不安に駆られ続けるので、上から目線で大変申し訳ないのですが後悔のないようにしてください。

TOEICは早めに取ると気が楽になります。
北大特別選抜はTOEICの提出が無いですが、面接の時に英語のことを結構聞かれたのであるに越したことはないです。

オススメの参考書

  • TOEIC L&Rテスト出る語句1800+

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