編入体験談

2025年:東北大学 工学部 機械知能航空工学科

自己紹介

名前:ちるを
出身高専:S高専
学科順位:1年次:4/122 2年次:2/45 3年次:2/45 4年次:1/48
受験年:2024年(2025年度入学用入試)
受験大学(受験科目):東北大学 工学部 機械知能航空工学科
併願大学:名古屋大学、東京農工大学、専攻科
部活や資格:水泳部、TOEIC:885点

なぜ編入をしようと思ったか

開発、研究職に就きたいと考え、そのためには大学進学をした方が良いと聞いたから。高校2年生の後期に東北大に受かった先輩から話を聞き、その時に地元でレベルも高い大学ということもあり東北大学を目指そうと考えた。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1、2、3年前期までは定期テストの勉強と部活動をやっていた。編入しようと思っていたので定期テストで高順位をキープできる程度には勉強していた。

3年後期から部活動の頻度を週2、3回に減らしTOEICの勉強を始めた。10月から勉強を始め、金フレ、出る1000問、公式問題集などをやった。初めて受けた12月の公開テストでは765点だった。その後も勉強を続け最終的に3月の公開テストで885点を取れた。目標にしていた800点を超えたので、TOEICはここで終わりにした。また、TOEICの勉強と並行して編入数学徹底研究もやっていた。3年の3月はやる気があり200時間くらい勉強してた。

4年前期

4月からは編入数学過去問特訓と物理のエッセンスをやり始めた。また、順位を取るために定期テストの勉強を頑張った。夏休みはやる気が起きず、ダラダラと漆原先生の物理が面白いほどわかる本をやったり、数学問題集をやったりしていた。そのため、4年の前期はあまり編入の勉強が出来なかった。

4年後期

ここからは物理の勉強を始めた。大学生の初等力学と大学生の電磁気学で基礎を固めた。その後、サイエンス社の演習力学、演習電磁気学で勉強をした。演習シリーズは解説が適当なので、大変ですが、できるようになると理解がかなり深まるのでおすすめです。これができれば名古屋大学東京農工大学の物理を得点源にできると思います。また、過去問特訓や数学問題集も解き続け、数学は過去問を解けるレベルに仕上げた。

春休みは名古屋大学対策のため、細野の確率とDoシリーズ、化学の重要問題集をメインでやった。3月は一番やる気があり300時間弱勉強できた。また、2月に開催された編入模試を受けた。基礎部門では高得点を取ることができ自信をつけられた。今年の夏頃にも開催されるらしいので受けることをおすすめする。

5年前期

4月から5月中旬までは東京農工大学の過去問(数学、物理)、東北大学の数学に過去問、名古屋大学の過去問(数学、物理)を解いていた。5月下旬頃から東北大学の学校推薦用の口頭試問対策を始めた。一緒に受ける友達と面接練習を何度もやった。おかげで本番は緊張しなかった。4力学がうる覚えだったので4力学をメインに学習した。東北大学の学校推薦で受かったので、ここで受験勉強は終了した。

試験当日

試験内容

東北大学の学校推薦では面接と口頭試問が行われます。口頭試問の内容は機械知能航空工学に関する基礎知識ということで、かなり曖昧な事前情報だった。

面接

機械知能航空工学科は受験者が多く午前午後開催となった。当日は自宅から学校に行き、余裕を持って試験会場についた。試験会場は分かりやすく看板などが置いてあるため迷うことはないと思う。試験会場に着くと、受験者全員が到着後、場所を移動して控え室で待たされた。面接の持ち時間は1人20分で2部屋同時進行だった。遠方の方から行うようで僕は最後の方だった。

面接の流れ

面接官は3人、横長の部屋でホワイトボードが置いてある部屋だった。まず、名前と受験番号を名乗り、いきなり数学と物理の問題を解かされた。数学は2階の微分方程式が2題、線形代数から固有値、固有ベクトル、対角化の問題、ベクトル解析の問題があり、全部で3つの問題から2つを選ぶものだった。私は微分方程式と線形代数を選択した。物理は水平バネ振り子の運動方程式、周期、変位を求める問題だった。電磁気の問題もあった。物理は力学、電磁気から1つ選ぶ形だったが、私は力学を選んだ。説明する必要はなく、黙って解いてと言われた。口頭試問の時間は15分与えられており、私は5分ほどで解き終わった。

その後一般的な面接が始まった。聞かれた内容は志望動機、大学に入って学びたい分野、高専時代の研究内容、大学に入って勉強以外で頑張りたいことを聞かれた。一般的な質問で終始和やかな雰囲気で喋りやすかった。

結局10分ほどで面接が終わった。もっと変なことを聞かれると思っていたため拍子抜けだった。

結果

僕の学科は20人受けて8人受かっていた。倍率は2.5倍だった。例年の学力試験と同じくらいの倍率だと思われる。

後輩に伝えたいこと

今年の口頭試問は差がつくほど難しくなく、解けないと落とされると思うほど簡単だった。そのため、来年からは差をつけるために、もう少し難易度が上がるのではないかと考えられる。来年以降受ける方は油断せずしっかりと対策したほうが良いと思う。

また、僕は一緒に編入試験勉強してくれる人がいたので、2年近く勉強を続けることができました。そのため、編入試験勉強は情報と周りに流されないことがとても大事です。情報はZENPEN、スタプラ、学校の先輩などから得られと思います。周りに流されない方法としては、一緒に勉強してくれる仲間を探すのが一番だと思います。苦しい時や、辞めたくなる時もあると思いますが、大学に入った後の生活を考えたり、息抜きをうまく利用して頑張ってください!

オススメの参考書

数学

編入数学徹底研究、編入数学過去問特訓、数学問題集、細野の確率

物理

漆原先生の物理が面白いほどわかる本、大学生の初等力学、大学生の電磁気学、演習力学、演習電磁気学

化学

Doシリーズ、化学の重要問題集

英語

金フレ、出る1000、公式問題集、究極の模試(特におすすめ)