編入体験談

2025年:熊本大学 工学部 土木建築学科 土木工学教育プログラム

自己紹介

名前:k_aoi0320
出身高専:神戸高専都市工学科
学科順位:1年次:4位 2年次:5位 3年次:5位 4年次:4位
受験年:2024年5月
受験大学(受験科目):熊本大学工学部土木建築学科土木工学教育プログラム(推薦入試)
併願大学:熊本大学(一般),岡山大学(一般),徳島大学(一般),東京都立大学(一般)
部活や資格:自転車競技部部長,学級委員長(2〜5年),防災士,TOEICスコア625
Email:kbku.0320※gmail.com(スパム防止のため,※を@に変換して送信ください.)

なぜ編入をしようと思ったか

  • 高専だけではまだ専門性が磨けているとは感じれず,大学で知見を深めたかったから.
  • 研究活動に興味があり,高専の卒業研究を発展させたかったから.
  • 若いうちはまだまだ遊びたかったから.(上2つはかしこまったこと書いていますが,正直この理由が全体の7割くらいは占めてます.)

科目ごとの勉強方法

数学

※一般入試用の対策

参考書

  • 編入数学徹底研究(金子書房)
  • マセマ線形代数

勉強内容

本格的に受験勉強を始めたのは4年後期からで,数学は『編入数学徹底研究』(金子書房)を使用しました.最低でも春休みが終わる頃には1周終えておくことがおすすめです.また,自分は線形代数が苦手だったので,学校で線形代数の科目を選択して受講し,自分で勉強する際には,マセマの線形代数を参考にしながら勉強していました.熊本大学(一般)は数学に関してはそこまで難しくないので編入数学徹底研究の例題,類題レベルが解けれたら解けると思います.

物理

特になし

化学

特になし

英語

参考書

  • スタディサプリTOEIC
  • 金のフレーズ
  • 公式問題集
  • 文法問題出る1000問

勉強内容

3年の頃からTOEICの勉強を少しづつ続けていましたが,3年の10月に初めて受けたTOEICで320点をとってしまったため,そこから英語は結構頑張りました.単語に関しては,通学時間を使って金のフレーズで覚えました.文法はスタディサプリTOEIC,公式問題集,出る1000を使って勉強しました.4年終わりの春休みに受けた試験では625点まで上げることができました.スタサプと金フレ,公式問題集,出る1000を使えば,ある程度ハイスコアは狙えます.しかし,受験勉強とTOEICの勉強を並行してするのがかなり大変だったため,早いうちにスコアは取っておいた方がいいです.

専門科目 土質力学

※一般入試用の対策

参考書

  • 図説わかる土質力学(学芸出版社)
  • 演習土質力学(森北出版)
  • 授業のプリント

勉強内容

春休みに授業のプリントを使ってまとめノートを作りました.その後は演習土質力学を使って問題に慣れました.上記の参考書は解説も丁寧でおすすめできます.

専門科目 構造力学

※一般入試用の対策

参考書

  • 構造力学【上・下】(森北出版)
  • 構造力学徹底演習(森北出版)
  • 授業のプリント

勉強内容

演習は構造力学徹底演習を使いました.とにかく問題数が豊富で,様々な問題に取り組めますが,熊本大学は特別難しいような問題は出ないので,基本,標準的な問題に厳選して解いていました.

専門科目 水理学

※一般入試用の対策

参考書

  • 土木の基礎固め水理学(講談社)
  • 授業のプリント

勉強内容

土質力学と同様に,春休みに授業プリントを使ってまとめノートを作りました.
その後は土木の基礎固め水理学を使って問題を解いていました.この参考書はカラーで書かれており,イメージが掴みにくい水理学でもわかりやすく解説されています.演習問題も豊富で,この本の問題が解ければ熊本大学の入試には困ることはないと思います.不安であったら,色々な大学の過去問請求をして実際の入試問題に慣れておくのがいいと思います.

試験当日

試験内容

試験zoomを使ったWeb面接のみで,現地に行く必要がなくとても楽でした.自分の場合は学校の会議室をお借りして面接を受けました.

面接

1人あたり15分の時間が割り当てられていました.3対1の個人面接で面接官の方は重石先生だけ分かりましたが,その他の方はわかりませんでした.(2人目は学科長の先生かもしれない.)

質問内容

①熊本大学のいいところはなんですか?

→熊本地震の教訓を生かした,防災に関する取り組みが盛んなところを褒めた.(くまもと水循環・減災研究教育センター)

②橋梁の維持管理に興味を持った理由

→授業,インターンを通して維持管理の重要性を知り,自身も維持管理に貢献したいと考えたから(的な,詳細は連絡もらえれば渡せます).
※志望理由書に大学で学びたいことを書くところがあるのでその内容に基づいて質問されると思います.

③都市工学そのものに興味を持ったきっかけはなんですか?
④明石海峡大橋の他に好きな構造物はありますか?
⑤課外活動(クラブ,学級活動など)で頑張ったことは何ですか?
⑥クラブ活動の中で部長としてではなく,個人的に頑張ったことは何ですか?
⑦ロードバイクに乗っている中での都市工学に関する気づきは何ですか?
⑧TOEICの勉強法を教えてください.

→英語の基礎は英単語だと思うので,通学時間などの隙間時間を使って単語を覚えていた.文法はまとまった時間が必要なので限られた時間を有効活用した.

⑨TOEICは何のために勉強しているの?

→もともと英語を勉強することは好きで,将来,大きな目標にはなりますが,国際的な学会に参加したり,留学したいと考えているため,高専のときからTOEICを勉強しています.

⑩推薦書に関する質問

質問の内容から自分は委員長として色々なことに取り組んでいたということを書いてくれた感じなのでそれに関して具体的なことを聞かれ,答えた感じです.

質問は以上です.

後輩に伝えたいこと

大きくは上記のような質問でしたが,質問に答えた後も,例えば⑤では,ロードかトラック種目かを聞かれたり,「熊本でもサイクリングを楽しめると思いますよ.」と言ってもらえた他,③などは答えた後に「よく分かりました.」といった返答をもらえた.こんな感じで全体的にゆるい雰囲気で,圧迫面接とは真逆の雰囲気だったので,ある程度面接の準備をして臨めば,自分の伝えたいことは伝えられると思います.

英語の話をすると「入学後も英語の勉強を継続して頑張ってください.」と言われたり,結構ウケが良かったと感じたので,出願書類にTOEICのスコア提出はありませんが,面接で話せるようにTOEICの勉強などはやっておく方がいいと思います.

募集要項の欄には,面接(口頭試問)と書かれていますが,専門的な知識を聞かれることはありませんでした.例年,機械科や半導体デバイス科で口頭試問が実施されている感じなので募集要項にもそのように記載してあるのだと思います.(念の為に,口頭試問対策はしておいた方が絶対いいです.)

なぜ熊本大学でないといけないのかといった,他の大学との比較はできるようにした方がいいと思います.大学の取り組みやカリキュラムの特色などをシラバス等で調べておくことをおすすめします.

熊本大学に限らず,編入学で大変な点のひとつに情報量の少なさが挙げられると思います.先輩などにコンタクトをとって情報を色々もらいましょう.面接の想定質問周のデータなども持っていますので,熊本大学に限らず編入を考えている人は遠慮なく連絡ください!

オススメの参考書

定番の編入数学徹底研究は汎用性が高い参考書なのでおすすめです.問題に慣れたい人は志望校以外の大学にも過去問請求をすることをお勧めします.(4月は出願等で忙しくなるので春休み中に請求は済ませておいた方がいいです.)