自己紹介
名前:たかげん
出身高専:有明高専 創造工学科 エネルギーコース
学科順位:※工業高校からの4年次編入生です 4年次2/33位
受験年:2023(令和6年度入学)
受験大学(受験科目):岡山大学工学部 情報数理データサイエンス系 エネルギーエレクトロニクスコース
併願大学: 熊本大学工学部情報電気工学科電気工学教育プログラム(合格) 神戸大学工学部電気電子工学科(合格)
部活や資格:工業高校在籍時(野球部)→電工2種 危険物乙4 英検二級 etc.. 高専4年5月TOEIC665点 6月 TOEIC755点
Instagram:takagen00
なぜ編入をしようと思ったか
神戸大学の併願校として受けました。試験が面接試験(口頭試問)のみで受験がしやすいと考えたので受けました。
学年ごとの勉強内容
1~3年
僕の寄稿した神戸大学の受験体験記(令和6年度)の方をご覧ください。
4年前期
僕の寄稿した神戸大学の受験体験記(令和6年度)の方をご覧ください。
4年後期
僕の寄稿した神戸大学の受験体験記(令和6年度)の方をご覧ください。
5年前期
5月頃から岡大の対策を始めました。行った対策を教科ごとに書くと
数学
それまでは神戸大学を第一志望としていたので、徹底研究や過去問特訓などで編入数学をわりとしっかりと勉強していたので、岡山大学前は基本的な問題を落とさないために高専の数学の教科書の例題レベルの問題を多く解いていました。しかし今思えば、この時期までにある程度数学が固められているのであれば、岡大の数学レベルの問題は普通に解けるはずなので取り組む問題のレベルは下げず、第一志望レベルの数学の問題を解き、たまに基本的な所を解いていく感じで良いと思われます。
物理
様々な大学の過去問を解いて物理の実力をつけていきました。また本番ではいつもとは違いホワイトボードに解きながら説明するということが求められるので、研究室の先生からホワイトボードを借り、問題をホワイトボードに解きながら目の前に面接官がいると想定しながら説明していくというのを一人で部屋で永遠と行なっていました。実際の試験では、机に向かうのではないのでこのように日頃から慣れておくと本番で焦ることが無くなるかもしれません。
英語
岡山大学のみ英語の試験があるのでTOEIC受験で使っていた参考書やノートなどを見返して忘れていたところを思い出しつつ、「工業英検3級」という参考書を使って対策していました。
受験を通じてのほかに行った対策は僕の寄稿した神戸大学の受験体験記(令和6年度)の方をご覧ください。
試験当日
試験内容
試験前日、16時頃に学校を終えて出発しました。電車と新幹線を乗り継いで18時半ごろに岡山に到着しチェックインを済ませました。宿泊したホテルは「東横イン 岡山駅西口広場」というホテルです。その後、studyplusで知り合った同級生と共に岡山大学の下見に向かいました。岡山大学までは岡山駅からバスで10分ほどの距離にあり非常に向かいやすいです。大学につきキャンパスを見たり集合場所の確認をした後は歩いて(最終便を目の前で逃した)、岡山駅のほうに戻り晩御飯でラーメンを食べながら明日の受験に向けて気合を入れました。
面接の控室では本を持ち込むことが可能なため徹底研究や初等力学を読んでいました。周りの受験生でも徹底研究を読んでいた人は多かったです。そして自分の番号が呼ばれ、引率の方に連れられ面接室の中に入りました。面接室の中は大きな板書用のホワイトボードの前にクリアファイルの置かれた長机があり、その向かい側に3名の面接官の教授が座っており、真ん中の面接官の方から着席を促され、試験がスタートしました。
以下、試験の流れです。
- 他の大学の志願状況(正直に答えた)
- 志願した理由、高専で頑張った事、自己PRをまとめて簡潔に言って
- 工業高校からの編入制度はどのような制度か
- 学校の留学生はどこの国からの人?
- 英語はこれからも続けていきたいか
↓ここから口頭試問
口頭試問
自分の机の上にはクリアファイルに入った問題用紙が置いてあり、面接の後に「それでは口頭試問を始めます。机の上にある用紙を上からひっくり返してください。」と言われました。
「それでは英語の口頭試問からスタートします。制限時間は5分です。」と言われ、問題用紙を裏返しました。
英語(5分)
(1)短文の穴埋め問題でした。TOEICのpart5のような形式の問題が3問あり、TOEICでいうと500点レベルの問題でした。
(2)中文和訳が2問でした。「分子は中央にプラスの電気を持つ原子核と、マイナスの電気を持った電子がその周りを周回することで構成されている」という文章と「現代のコンピューターは常に悪い考えを持つ人間によってハッキングされる可能性に晒されている」といった文章の2題だったと思います。
3分ほどで比較的すらすらと答えることが出来ました。
数学(7分)
ベルヌーイの微分方程式(dy/dx+2xy=x^2e^x)が与えられており小問5問構成で微分方程式を解くような形でした。
(1)u=y^-1の変換によってdy/dxを計算せよ
(2)与式をyとuのみの微分方程式に直せ
(3)斉次の解を求めよ
(4)特殊解を求めよ
(5)uの一般解の求め方を口述せよ
難易度としては徹底研究の例題レベルでした。綺麗に完答できるレベルです。
物理(7分)
これのみ問題用紙が2枚ありました。
1枚目 ループ状の導体線の真ん中に手前から奥方向に磁束密度Bが印加されている図が載っていた
(1)Bが貫いた時、どのような変化が起きるか(口述)
(2)その物理現象の名前を答えよ(口述)
2枚目 ループ状導体線がねじられて(?)いて、大きさの異なるループ1とループ2があり、そこに磁束「ベクトル」が印加されている図が載っていた
(3)Z軸方向を貫くループ1の磁束φ1(wb)とループ2の磁束φ2(wb)を求めよ
(4)この時、導体に発生する誘導起電力を求めよ(ヒント:導体はひねってある→大きさの違う分の誘導起電力は打ち消しあう)
(5)導体に流れる電流Iを求めよ
物理の問題に関しては文章で書かれると分からないと思うので連絡をしていただいたら図付きで教えます。
手ごたえ的には英語8割、数学7割、物理7割ほどでした。初めての受験だったので全体を通じてものすごく緊張していました。英語はそこそこ順調に答えることが出来ましたが、私は数学と物理の全ての問題でなぜかテンパってしまい、計算ミスだったり式変形のミスを何度もしてしまって教授に何度も突っ込まれました。分からなかったら回答やヒントを頂けるので、何とか力技で最後まで完答することが出来ました。おそらく口頭試問では、問題にしっかりと答えるということももちろん大事ですが、受験者がどのようなプロセスでその問題にとりかかっているのかの思考力を計っている部分が大きいと思います。なので綺麗に正解することが出来ずに教授に突っ込まれたり、ヒントを出されたりしてもめげることなくしっかりと最後まで粘り強く問題に取り組みましょう。そういう姿勢を教授は見ています。
面接
上に記載
後輩に伝えたいこと
岡山大学工学部の編入試験は機械系学科などを除き基本的に過去問がなく、ネット上に公開されている情報も少ないため、対策はし辛いと思います。なので岡山大学に受かるポイントはしっかりと勉強することです。幸い、試験問題は口頭試問の為そこまで難易度の高い問題は出題されません。しかし、いざ試験本番で緊張したりテンパった時でもしっかりと答え抜けるようにたくさん勉強して地肩をつけておきましょう。
また、岡山大学に限らず口頭試問を実施している大学は数あるので(電通大の推薦試験など)、ネット上の体験談を読み漁って少しでも自分に有利な情報を見つけていきましょう。DM等頂けたらまた個別に質問なども受け付けます。
あなたの合格をお祈りしています!!
オススメの参考書
徹底研究、過去問特訓、初等力学など
詳しくは僕の神戸大学編入体験談をご覧ください。