自己紹介
名前:さつまいも
出身高専:鈴鹿高専 生物応用化学科
学科順位:1年次:8位、2年次:7位、3年次:8位、4年次:9位
受験年:2024年
受験大学(受験科目):筑波大学 生命環境学群 生物資源学類(生物、化学、TOEIC、面接)
併願大学:京都工芸繊維大学 応用生物学課程(合格) 、 静岡大学 農学部 応用生命科学科(合格)、専攻科(補欠合格)
部活や資格:音楽部、TOEIC 715点
Studyplus:お芋好き子
なぜ編入をしようと思ったか
研究者になるためには大学の院卒であることが必須条件であると聞いていたため、高専入学時から大学に進学しようと考えていました。
学年ごとの勉強内容
1~3年
まだ受験校は決めていませんでした。ですが、推薦入試を受けるかもしれないことを考えて、定期テストの勉強や副教科の実技試験は頑張って全ての教科で80点を超えるように努めました。また、順位はなるべく1桁を維持するように頑張りました。
3年の10月に初めてTOEICのIPテストをノー勉で受けて350点でした。そこから「金フレ」と「文法特急」を始め、1月のIPテストでは480点に上がりました。私はそれで満足してしまい、そこから全く勉強することのなく3年生が終わりました。
4年前期
4年生からは受験勉強しようと意気込んでいたものの、部活や創造工学、ありえないくらい科目数の多い定期テストに追われてTOEICの勉強すらままならない状況でした。夏休み前に部活を休部したものの、夏休みの予定をバイトでほぼ埋め尽くすという大失態を犯し、結局あまり勉強してませんでした。
TOEICはちょこちょこ受けていました。勉強方法は3年生の時と一緒です。
6/22(IP):525点 、 6/26(公開):545点
高専で生物コースを選択していたこともあり、大学でも生物を学びたいと思っていたので、この頃に併願校を含めた志望校を生物系に絞って決めました。
また、部活の先輩が研究室見学に行っていたという話を聞いて、私もそうしようと大学についてウェブで色々調べ始めました。当時の担任の先生に研究室見学のアポ取りのためのメールを添削してもらい、夏休みに実際に京都工芸繊維大学と筑波大学の研究室をいくつか見学しました。
研究室見学をすることで研究内容や研究室の雰囲気をウェブ上で見るより詳しく知れるだけでなく、志望動機をより説得力のあるものにできるためおすすめです!
4年後期
10~11月
友達に勧められて「出る1000問」を始めました。また、研究室見学の際にお世話になった方からのおすすめで「直前の技術」も始めました。「公式問題集」にも本格的に手を付け始め、11/2のIPテストでは670点を取ることができました。
12~1月
この頃からStudyplusというアプリを入れて勉強時間を記録し始めました(おすすめ)。
TOEICの流れが良かったので、この調子で700点超えるぞと意気込んだのもつかの間、12/18の公開テストで600点を取るという、まさかの70点も下がる事態となりました。追い打ちをかけるようにStudyplusで流れてくる友達のTOEIC700点以上の達成報告…。
ここから私の地獄は始まりました。
まず「金フレ」を思い切ってやめて「金のセンテンス」に切り替えました。文章で単語を覚える方が向いていると今更気づいたからです(この時点で金フレは半分も覚えていなかった)。「金のセンテンス」に切り替えてからは、なんと1か月で全ての単語を覚えることができました(今までの時間はいったい…)。単語は「金のセンテンス」だけでなく、「公式問題集」の分からない単語をノートに書いて復習することで覚えたりもしました。
リスニングは、「公式問題集」や「トレーニングリスニング編」のスクリプトをひたすらシャドーイングしたり倍速で聞いたりして耳を鍛えました。
リーディングに関しては、パート5は「出る1000問」をひたすら周回、パート6・7は「公式問題集」や「トレーニングリーディング編」をひたすら解いたり熟読したりしました。
冬休みから毎日4~10時間は勉強しました。メンタルはボロボロでしたが、1/29の公開テストでなんとか715点を取ることができました。
(冬休み~1月:248時間勉強)
2~3月
TOEICに区切りがついたので、生物と化学の勉強を本格的に始めました。
高専では高校生物を習わないため、研究室の先生からおすすめされた「セミナー生物基礎+生物」をひたすら周回して基礎を固めました。その後は「実戦生物重要問題集」で応用問題も解きましたが、難しくて1周しかできませんでした。参考書として「フォトサイエンス生物図録」や「基礎から学ぶ生物学・細胞生物学」を用いました。
化学は基礎から専門まで高専で習っていたものの、全て忘れてしまっていたので「実戦化学重要問題集」や「有機化学演習」をひたすら周回しました。参考書として1~2年生の時に授業で使っていた化学の教科書や、授業資料を用いました。
特に予定がなければ1日9~11時間は勉強していました。
(2月:203時間 、3月:266時間)
5年前期
4月
5年生になってからは、問題集の周回だけでなく、過去問にも手を付けるようになりました。また、筑波大学に提出する800字の志望動機も考え始め、ノートに箇条書きで志望動機を書き起こしたりしていました。この頃からもはや勉強のことしか考えられず、授業中はずっと内職、授業のない時間帯は図書館に籠る、寮に帰ってからも日付をこえるまでひたすら勉強する、といった生活を送っていました。
(256時間)
5月
この頃から問題集と過去問にかける時間が逆転してきました。受験校の過去問は一通り終え、分からない問題は先生に聞いて解説をして頂きました。過去問は受験校のものだけでなく、ウェブ上に公開されている様々な大学のものをあるだけ片っ端から解きました。問題集を周回することで、生物も化学も高校の範囲はほぼ完璧になったので、過去の授業資料を復習して大学の範囲も勉強しました。また、大学の出願も始まり、面接対策も本格的にするようになりました。800字の志望動機も完成させました。
(284時間)
6月
ひたすら問題集と過去問を繰り返し解いたり、面接対策を行ったりしていました。
静岡大学入試とその2日後に専攻科入試があったためハードスケジュールでした。静岡大学入試が終わった翌日に専攻科の受験科目である数学を1日で詰め込みましたが、案の定合格は逃しました。ですが静岡大学からは無事に合格を頂けたので、だいぶ気が楽になりました。
7月頭の京都工芸繊維大学入試に向けて、生物を中心に勉強しました(受験科目が生物だけなので)。
(281時間)
7月
京都工芸繊維大学入試は筆記試験が難しくて絶望しました。京都工芸繊維大学入試が終わってからは1週間後の筑波大学入試に向けて、今度は化学を中心に勉強しました。生物と面接対策は前日にもう一度復習しました。
試験当日
試験内容
過去問はウェブ上に過去3年分が掲載されています(模範解答もついてて優しい)。
生物・化学・数学・経済学から事前に2科目選択する形式です。試験時間は120分で配分は自由です。私は生物と化学を選択しましたが、生物と数学、または化学と数学を選択してる人も結構いました。
試験会場に入るとスマホやタブレット端末等は一切使えません(使うと注意されます)。また、関数電卓も使用禁止なので注意が必要です。
今年はどの科目も例年に比べてかなり易化していて解きやすかったですが、周りと差がつきにくいので、今年はTOEICと面接ゲーだなと思いました。
面接
面接官は3人で、タイマーで20分測っていました。基本的に事前に提出していた800字の志望動機から質問されると聞いていたため、そのつもりで面接対策していましたが、途中から聞くことが無くなったのか志望動機とは全く関係ない質問を次々にされて焦りました。
「絶対にこの大学に行きたい!」という強い熱意を伝えるために、プレゼンするように自分の言葉で具体的に説明することを心がけました。実際、志望動機を研究室見学と卒業研究の経験を絡めてやりたい研究とともに具体的に説明したところ、「すごく積極的ですね!」と面接官から言われました。また、低学年の頃からテスト勉強を頑張っていた甲斐あってか、「すごく成績が良いですね!」とお褒めの言葉を頂きました。
筑波の生物資源学類は面接の配点が高いのもあって、何気なく言った言葉に深く突っ込んでくることが多かったです。面接の雰囲気は和やかでしたが、ちゃんと対策しないとかなりボロが出やすいので注意が必要です。以下に実際にされた質問を挙げていきます。
- 志望動機
- 将来の展望
- バイオコンバージョン(興味のある研究内容)の何に興味があるのか
- 微生物を用いて具体的にどうやって環境問題を解決したいのか
- バイオエタノールの生産過程で用いられる技術について知っていることを今まで学んできた専門知識と絡めて説明して(答えられなかった)
- 酵母は分裂以外でも増えるのか
- 卒業研究の興味深いところ
- 卒業研究を進めるための実験方法
- 留学に興味はあるか
- どんな国に留学に行ってみたいのか、またその理由は何か
- 趣味は何か
- (読書と答えたため)どんな本を読んでいるのか
- 受験が終わったらどんな本を読みたいか
- 運動は好きか
- 部活は何をしているのか
- 部活は大学でも続けたいのか
- 教員免許を取るつもりはあるか(いいえと答えた)
- 2年次編入になるかもしれないがいいか(もし教員免許を取るのなら確実に2年次編入になると言われた)
後輩に伝えたいこと
私の周りの友達は推薦で次々にとんでもなく有名な企業や大学に進路が決まり、その中で実質一番最後まで受験勉強をしていた私は後半戦のメンタルがかなり死んでました。1日何回も逃げ出したくなりました。ですが、そんな時はいつもZENPENの先輩方の体験記を読んでやる気を出していました。なので今度は私が皆さんに体験記を残したいと思い、投稿に至りました。
皆さんに一番言いたいことは、「絶対に無理はしないで!」です。私は若干無理して勉強していたせいで、3月末に思いっきり体調を崩して3日間寝込みました。これが試験日と被っていたらと思うと今でもぞっとします。皆さんはくれぐれも無理しないように、体調管理はしっかりしましょう。
気分転換も大事です!私もずっとずーっと勉強していた訳ではなく、疲れたらお昼寝したり、散歩したり、カフェに行ったりしてました。春休みには友達や家族と遠出もしたりしました。勉強することも大事ですが、たまには自分にご褒美をあげましょう。
もし何か聞きたいことがあれば、StudyplusのDMで受け付けます。
皆さんの健闘を祈ってます!
オススメの参考書
TOEIC
- TOEIC L&R TEST 出る単特急金のセンテンス 新形式対応
- 金フレと違って、文章で覚えるタイプです。単語は主にこれを用いて覚えました。
- TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ 新形式対応
- アウトプット用に用いました。単語で覚える方が得意ならこっちの方がいいかも?
- 1駅1題TOEIC L&R TEST 文法特急
- これをするだけでパート5・6の解き方が大体分かるようになります。問題数は少なめで初心者向き。
- TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問
- これを周回することで文法問題を安定して9割取れるようになりました。
- TOEIC L&Rテスト直前の技術 新形式完全対応
- TOEICを受けるうえで知っておいた方がいいコツやテクニックが学べます。
- 公式TOEIC Listening & Reading トレーニングリスニング編・リーディング編
- どちらも20日間のドリル形式で各セクションの問題数も多くないので、公式問題集より取り組みやすいです。
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6~9
- 各問題集2周以上はしました。
生物
- セミナー生物基礎+生物
- これ1冊で高校生物は網羅できます。要点もまとまっているので独学でも学びやすいです。少なくとも4周は解きました。
- 実戦生物重要問題集ー生物基礎・生物2021
- 難易度高めです。セミナーを周回してから解きました。
- フォトサイエンス生物図録
- 写真付きで細かいところまで解説が載っているため、参考書として優秀でした。
- 基礎から学ぶ生物学・細胞生物学
- 大学レベルの生物はこれで学びました。
- 授業(微生物学など)の講義資料
- 高専の授業で習った生物の復習も行いました。
- 過去問(筑波・京都工芸繊維・静岡・神戸・広島・信州・茨城・岐阜・富山・新潟等、あるだけ全部の生物学)
- これをすることで生物の応用力が身につくだけでなく、編入学試験にもなれることができました。
化学
- 実戦化学重要問題集ー化学基礎・化学2021
- これを周回すれば高校化学は無敵になれます。難しいですが段々慣れます。全体を3周、理論化学だけ4周しました。
- 有機化学演習 基本から大学院まで
- IUPAC命名法や基本的な反応を覚えるのに使いました。筑波の化学ではそんなに突っ込んだ有機化学は出題されないので、出そうなところだけをピックアップして勉強しました。
- 改訂高等学校化学基礎と改訂高等学校化学
- 参考書として使いました。暗記にも便利です。
- 基礎からしっかり学ぶ生化学
- 主にアミノ酸や脂質、糖類などの構造を覚えるのに使いました。また、代謝について詳しく解説が載っているため、生物の勉強にも使えました。
- 授業(有機化学など)の講義資料
- 復習に用いました。
- 過去問(筑波・静岡・神戸・広島・千葉・名古屋・名工・都立・東北・東農工・大阪等、あるだけ全部の一般化学)
- 生物と同じく、化学も様々な大学の過去問を解くことで応用力がかなり身につきました。