編入体験談

2024年:東京工業大学 生命理工学院

自己紹介

名前:リョタ
出身高専:都城高専 物質工学科
学科順位:3年次:1位相当、4年次:1位相当
受験年:2024年
受験大学(受験科目):東京工業大学 生命理工学院
併願大学:東京農工大学 生命工学科、長岡技術科学大学 物質生物工学分野
※併願大学も全て合格

部活や資格:剣道部(3年生だけ)、フリーサイエンス同好会、筋トレ同好会、TOEIC(960点)
TwitterID:@Ryota44

なぜ編入をしようと思ったか

元々日本に来る前から東工大に行きたいと思ってるから。

科目ごとの勉強方法

数学

12月から4月まで中心的にやっていたが、結局受けた大学の数学はそんなに難しくなかった(過去問とほぼ一緒)から、勉強しなくなった。忘れない程度だけ少しふれていた。

勉強に利用した教科書は主に:

  1. 編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習
  2. 大学編入のための数学問題集(大日本図書)
  3. 編入数学過去問特訓 入試問題による徹底演習(該当する問題だけやった)

これらを中心にやりながら、自分の苦手な部分を克服しようとした。

物理

1月ぐらい、物理を少し復習するために、一通りYoutubeのCSSというチャネルから勉強していました(特に弱いと思っていた電磁気学について)。1か月間ぐらい続いていましたが、結局東工大の推薦を集中したいと考えていたから、化学及び生物化学だけを中心にしてやるようになった。

化学

有機化学

  1. 有機化学演習―基本から大学院入試まで
  2. マクマリー 有機化学概説

有機化学は理解が必要なんだから、覚えるのではなく、慣れるという方向で勉強していた。それに、反応まとめがあると、簡単に復習できると思う。

無機化学(関連のある部分だけ勉強)

  1. 基本無機化学 (第3版)
  2. 演習無機化学 第2版

主にこの二冊なのですが、母国で勉強した資料+高専で勉強した資料を合わせてやっていた。

分析化学

  1. 基礎からわかる分析化学 (物質工学入門シリーズ)

これ以外は、高専で勉強した資料を使って勉強した。

物理化学

  1. アトキンス 物理化学(関連のある部分だけでいい、特に上だけが大事)
  2. 化学熱力学中心の基礎物理化学

この2冊を中心だけにやっていた。十分だと思っている。

英語

特になし

専門科目

生物化学

  1. 基礎分子生物学 第4版
  2. 生化学(第2版)

この2冊は特に深くまで説明されたが、その概略だけを理解することでいいと思う。
特に生物現象を説明できるようにすることが大事だと思う(特に東工大の推薦の口頭試問)
長岡技科大の生物試験はそんなに難しくないため、勉強の過程でついでに解けると思う。

試験当日

試験内容

東工大

面接だけあるため、以下の面接欄に書くことにする

農工大

数学は過去問と全く同じだった(全問できた)
化学は想定通りのものもあれば、想定以外のものも出てた(8割ぐらいできた)
英語は普通なんですが、段落の文章の意味が通じるために適当な3-5つの語彙で穴埋め(6か所ぐらいあった)しろという問題があったが、適当に書けた(9割できた)

長岡技科大

数学、日本語(作文含み)、英語は完全にできた。
化学は少し想定外だった(簡単な方に)
過去問に比べ、非常に簡単だった(8-9割ぐらいできた)
サイトに過去問が掲載してあるので、ぜひそちらから見比べてみてください

面接

東工大

5人の試験官で非常に温和な状況だった。安心して緊張なしでやることができた。

  1. 受験番号と名前
  2. 志望動機(1分程度)
  3. 卒研(1分程度)
  4. 口頭試問(以下から一つ選び、3分以内に説明)
    1. アミノ酸の構造 融点との関係
    2. Diels Alder & Grignard
    3. DNAとRNAが不安定な理由
  5. 英語での自己紹介(どこからの高専、今の卒研、今後行いたい研究を英語に→ 過去の体験談から詳しい文章の参照)
  6. TOEICの点数
  7. 志望動機について 2-3問
    1. iPS細胞とES細胞はどのように違う
    2. iPS細胞の応用例
    3. 行きたい研究室のどの点に引かれたの?
  8. 卒研について 3-4問
  9. 将来の進路

時間(15分)切れのため、追加の質問なし。
今までの体験記を読めば、こういったことは初めて(実際に普通に起こる可能性もなくもない)

書いた志望動機 : iPS細胞の研究について

農工大

5階が待機室で、口頭試問+面接は三つの部屋で行われた。
口頭試問は4と3階、面接は2階となっている。各階は大体9分程度。
3つ部屋 :

物理化学 + 無機化学

物化 : 4問

  1. J & calの違い、calの定義
  2. 2つの容器にそれぞれのPTVがあり、混合するときにどうなるの?
  3. 音波のドップラー効果はなに?
  4. クーロン力とは?

無機 : 2問

  1. イオンかエネルギー &最大は何族
  2. 電子親和力 & 最大は何族
生化学 + 有機化学

生物化学 : 1問流れ問題

  1. DNA&RNAの構造的違い
    + それによる性質の違い
    +共通する構造はなに

有機化学 : 3問

  1. 芳香族はどの風に判断する?
  2. 芳香族にBr2を反応させると、付加反応ではなく、何反応が起こるかとその理由
  3. ピロールとインドールが臭素で置換するとき、ピロールは2位に、インドールは3位に、それはなぜ?
面接
  1. 志望動機 (その前に出身高専)
  2. 入りたい研究室とその内容について
  3. 他の研究室はどう
  4. 卒研
  5. 卒研に今後難点になるもの
  6. 編入後の生活費はどう?
  7. 志望している大学

これらの面接及び口頭試問では、時間切れなんてないと思う。
口頭試問の時間は回答が終わるまでって感じだった。
それに、普通に試験管たちはヒントもくれて、答えに導いてくれた。

長岡技科大

  1. 受験番号と名前
  2. 志望動機 (学科や大学の理由含み)
  3. 今の卒研に気を付ける必要あるところ/難点 (生命では3グループに、面接官次第でもあり)
  4. 卒業した後の進路 (日本にいるか否か)
  5. 志望理由に書いてあったもの (俺の場合 : プログラミングの勉強の進歩)
     → しかし、他の留学生に聞いたら、志望動機にプログラミングのこと書いていなくても、プログラミングはやっている?という質問が来たらしい。
  6. 上の問題を含め、もう1問追加質問のケースもあり (日本語などに関する問題)

全体では5分ぐらい。
他の大学の面接準備があれば、問題ないと思う。
特に、志望動機だけ何とか考えたら、いける気がする。

後輩に伝えたいこと

東工大の推薦を受けようとしたら、2月ぐらいから志望理由書を書き始めたほうがいいと思う。全体でA4 2枚なので、しっかり書くことを決めないと、大変なことになると思う。
志望理由書以外にも、生化学などの基礎を固めながら、面接の対策も5月ぐらいから完璧にやったほうがいいと思う。

私は毎朝毎晩飽きるまでやっていたおかげで、本番で冷静に面接をすることができた。
それに、TOEICの高点と学校での成績が問題なければ、確実に合格できると思う。
自信持って臨んでください

今年の倍率としては、18/11となっている。
他の大学に比べると、そんなに大変なものではないから、早い段階からがんばって取り組んで、東工大に入ろう!

来年からみんなを東工大で待ってる
もし、何か聞きたいことなどがあれば、Twitterでどうぞ
ただ友達になりたいだけでも歓迎している
東工大に入るためにがんばろう!

オススメの参考書

上記の順番でおすすめしている