自己紹介
名前:オビチクキンノヒゲ
出身高専:熊本高専制御情報システム工学科
学科順位:3年次:20位台 4年次:36位
受験年:2023
受験大学(受験科目):帯広畜産大学畜産学部農業環境工学ユニット
併願大学:北海道大学(不合格),琉球大学(合格)
部活や資格:TOEIC 680点,漢字検定準2級,吹奏楽部
なぜ編入をしようと思ったか
- 働きたくないと強く思っていたが,農業工学ならやりたいと思ったから.
- 北海道出身だから.
学年ごとの勉強内容
1~3年
特に何も考えずに学生生活を送っていましたが,3年次の前期中間試験がコロナのため実施されずレポート評価になったタイミングで成績が激落ちしました.理由はおそらくレポートを提出していなかったからです.
4年前期
農業工学がやりたいとぼんやり考えていたのでその分野に強い大学を中心に志望校の候補を絞り始めました.札幌出身だったので北海道で大規模農業に興味を持っていました.
4年後期
大量のレポートと毎日片道1.5時間の通学,学祭の役員と部活の役員など大量の仕事に潰されて心身ともに不調になりました.一つ一つは大したことではありませんが,積み重なると大変でした.治療に専念していたので春休みから本格的な勉強を始めました.
5年前期
4年の後期に死んでたせいでこれまでTOEICを一度も受験できていませんでした.畜大は650点で英語が100点に,北大は600点で80点に換算されるようでした.北大はTOEIC又はTOEFLのみでの評価ですが,畜大は満点に届かなかった場合英語の試験が行われ,TOEIC換算点と比べて高いほうが適用されます.ここから英語の対策をしても絶対に間に合わないと思ったので700点を目標に死ぬ気で勉強した結果,5月の試験で無事680点をgetしました.TEOICは計画的に受験しましょう.死ぬかと思いました.
TOEIC受験後は夏休みまで併願校の勉強をしていました.また,志望理由書を書いて提出しました.畜大の受験日は9/29だったので北大の受験が終わった8月半ばから琉大の対策と並行して畜大の対策を始めました.
過去問を見たところ,農学の初歩的な知識くらいは身に着けておかないとまずそうだと思ったので図書館で何冊か良さそうな本を見繕って何度も読み直しました.英語は前述の通り受験免除が確定したので何もしていません.
受験3日前くらいに現地入りして過去問を解き始めました.
試験当日
試験内容
定員10人に対して受験者は9人でした.2年前は同じ定員に対して受験者が21人いたためかなり警戒していたのでかなり驚きました.正直に言うと合格を確信しました.
小論文
昨年末に発生した牛乳の大量廃棄問題について,需要と供給の不均衡の原因と対処について問われました.過去問より答えやすい話題だったと思います.ポイントは牛乳の生産量が乳牛の数によってある程度固定されてしまうということ,牛乳に限らずフードロスを解消するために行われている取り組みがすぐに頭に浮かぶかどうかだった思います.
英語
免除者は私一人だけでした.英語の試験が行われている間は”かしわプラザ”という福利施設で待機していました.建物はきれいだしリスが見えるしで大変リラックスできました.
面接
面接官は5人くらいいたと思います.
志望理由書の深堀りといった印象でしたが,基本的には他の大学の面接とそこまで変わらない感じでした.ただ,たびたび耳にする詰め役のような人はいませんでした.
- 志望理由(なぜ畜大でなければいけないかを含めて)
- 卒業後の進路
- 高専で学んだことを畜大でどう生かすか
- 自分と農業の関係について
- 自分の性格について
について
質問→解答→解答に対して質問→解答→たまに回答に対するコメント(褒めてくれたりする,マイナスなコメントは無い)
といった一連の流れが続いたのちに
- 興味のあるサークルは?
- 熊本遠いね.あっ,札幌出身ですか.そうなんだ(雑談)
といったようなかなり砕けた感じの会話が続いて終わりました.
後輩に伝えたいこと
大学への編入学を考えるにあたって最も重要なものは動機だと思います.特に畜大ともなれば他の編入生と違って農学の道を歩むことになります.高専の中でもかなり異端なのではないでしょうか.かっこいいね.
畜大は日本唯一の畜産系単科大学ということもあり全国から農学,獣医学を志す人が多く集まっているので,(道民は4割もいません)農学をやりたいという人にはこの上ない良環境だと思います.
また,編入仲間を作ることも非常に重要なことだと思います.編入仲間同士で質問や情報共有を行っていたことで受験勉強のモチベーションを高く保つことが出来たと思います.私の受験は9/28と遅めになりましたが,幸運(?)にも受験が10月に延期になった男が身近にいたので孤独な戦いは避けられました.
高専という環境で一人で勉強することがどれだけ無謀なことかは高専生活が長い皆さんはよく理解しているでしょう.受験は集団戦というのは本当だと思いました(作文)
オススメの参考書
TOEICは省略します.
小論文や面接に最も役に立ったと思ったのは”データ農業が日本を救う”という本です.この本に限らず,可能な限り新しい本を見つけて勉強したほうがいいと思います.農業技術は日進月歩で進化しているので,似たようなテーマを扱っている本でも古いものと新しいものでは内容がかなり異なることが多々あります.