編入に役立つ

東京工業大学編入試験の17名の成績考察

文責:李(LEE)(東京工業大学 工学院 経営工学系 令和5年度学士過程 3年次編入学)

2024年1月1日より東京科学大学編入生会を発足します。詳細については、こちらの記事を参照ください。

https://note.com/transferassocia/n/naf384673bb93

東京科学大学の東京工業大学部分への編入を志す学生に向けて、あらゆる情報をSNSアカウントにてお届けします。フォローといいねをお願いしますね!!

X(Twitter)
アカウント名 : 東京科学大学編入生会
アカウントID : @TransferAssocia

note
アカウント名 : 東京科学大学編入生会
アカウントID : transferassocia

はじめに

令和5年度東京工業大学編入学試験、一般受験合格者21名中17名に協力いただき、編入試験を集計、考察しました。

考察の一部について、順を追って説明します。

東京工業大学編入試験の特徴

東工大編入試験は、志望系(志望学科)に関係なく、全員が数学、物理、化学、英語の4教科を受験しなければならないという理工系の学士編入学試験の中では特殊と言える編入形態を有しています。

この4教科が課せられる理由として、

「東京工業大学の学士1年生は、これらの教科をすべて必修単位として、全員が習うから」

という理由が考えられます。

受験教科の出題範囲が広い代わりに、一般編入学試験で合格し、編入した学生は全員、以下の8単位が高専での受講の有無にかかわらず、認定単位として受講免除になります。

  • 力学基礎1
  • 力学基礎2
  • 電磁気基礎1
  • 電磁気基礎2
  • 無機化学基礎
  • 有機化学基礎
  • 量子化学基礎
  • 化学熱力学基礎

です。

東工大では、1単位は「100分の講義7回分」として計算されています。よって、100分の講義56回分の講義と科目ごとの試験が免除される計算になります。

このような理由から、東工大編入試験は、専攻に関わらず全員が同じ教科を受験しなければならないという編入試験としては特殊な形態となっていると考えられます。

考察の結論

まずは、東京工業大学編入試験の一般受験は、

「単純に成績上位21名が選ばれているわけではない、という可能性が高いのではないか」

という考察の結論についてお伝えします。その上で、この記事では、選抜方法の考察の一部についてお伝えします。

考察の全体像について、有料で公開します。詳細を知りたい方は、こちらを参照ください。

https://note.com/transferassocia/n/naf9b7e2dcd6f

成績情報の公開を有料とする理由

1つ目の理由としては、受験者の個人情報を含むという点です。

記事は、購読者の所属によっては、受験者の特定が可能となる情報を含んでいます。そのため、不特定多数に共有するわけにはいきません。必要となる人にのみ限定公開とする意味も込めて有料での公開とさせていただきます。

2つ目の理由としては、編入生会としての運営費が必要となるという点です。

今後、編入生会として、令和6年度編入学者以降の成績も協力いただける範囲で収集し、情報を更新していきたいと考えています。さらに、東京科学大学(2023年時点では東工大)編入生に、編入後により有意義な学生生活を送っていただくために、編入生会として運営準備を進める必要があります。そのためには会としての運営費用が必要となります。

無料で編入試験の情報提供をしたかったのですが、以上の2つの理由により、有料での公開とさせていただきます。ご理解ください。

収益はすべて、編入生会の収益となり、編入生会の運営費となります。

考察の全体像については、こちらを参照ください。

https://note.com/transferassocia/n/naf9b7e2dcd6f

考察の注意点

注意点1

試験成績は、繊細な個人情報にもなります。

成績開示をする全員が、全員に成績を開示したいというわけではないため、この考察は、

 「担当者が責任を持って成績を集計し、考察をする。」

という条件のもと、成績開示に協力をしていただいています。よって、限られた人数で(令和5年度分は1名のみ)で成績を収集し、考察を行っています。

注意点2

このzenpen様に公開いただく記事では、個人の成績が特定されないように配慮をした上で、考察の一部のみを公開します。

編入生会公式のnoteアカウントの有料記事にて、個人の成績が特定される可能性も含めた情報も多く含む、より詳しい考察を示します。

(個人が特定される可能性がある情報に関しては、全てその個人に確認をし、同意をもらいます。)

令和5年度編入試験成績(一般入試21名中17名)

開示者の所属

まず、開示に協力いただいた合格者の所属について、表1に示します。

平均点

次に、令和5年度の17名の平均点について表2に示します。

(※各教科100点満点、合計400満点)

この平均点は、“合格者”の平均点です。開示をしていない残り4名を含めると最終的な平均点は、240点ほどに収束すると考えています。

成績の合格最低点は、系によって全く違います。合格最低点が平均点と比較して、とても低い系もあれば、最低点が平均点を超えている系も存在します。

受験時の教科ごとの注意点

数学

成績は5点刻みとなっており、部分点が存在することが判明しました。解答用紙にはきれいに順序だてて解答を記述しましょう。最終的な解く方向性がわからなかったとしても、それまで勉強してきた範囲の解き方を何かしら適用して、きれいに解いて部分点を狙いましょう。

物理と化学

物理と化学は、(手ごたえと自己採点)と(開示成績)の点数の解離から、調整点が入っているのではないかという声も何人かから出ています。部分点も大きく出ている可能性があります。試験中にわからなくても諦めずに、公式か理論を文章でもなんでもよいので、何かしら解答を頑張って、書くことをおすすめします。

英語と物理と化学の成績が60点に収束していっているのも、偶然かどうかわかりません。合格者の平均点が60点近くになるように調整されている可能性について言及しておきます。

英語

正直、英語は点数取れていない人が多いのではないかと思っていましたが、ふたを開けてみると、今回開示に協力いただいた17名のうち、14名は50点を超えていました。このことから英語は、点数を稼げないと相対的に圧倒的不利になるということがわかりました。もちろん、英語以外の教科で点数を稼いで合格した3名もいましたが、英語を苦手としている人は17名のうちでは少数派であり、その分を他の教科で稼がなくてはならないという点で不利である、という情報をお届けします。ボーダーが高くなっている系では、英語で50点以上を稼げないとかなり厳しくなるということをお伝えします。

しかしながら、手ごたえよりも全然点数が取れているとの意見も届いています。点数配分が試験のできによって調整されている可能性があることもお伝えしておきます。

面接

この記事を書いている人は、編入試験の面接において、数学、物理、化学のできを聞かれました。先生も手元の成績を確認していました。その一つの系にのみ、受験者の成績が渡されている可能性は非常に低いです。よって、すべての系の面接官は、初日目の科目である3教科(数学、物理、化学)と3教科合計の成績と、相対的な順位などを持っていると考えて間違いないと思います。面接官は、その成績を確認した上で面接を行っています。したがって、面接官は初日目の試験成績から、ある程度学生が合格しそうかどうかというのは、把握しているという情報をお届けします。

最後に

購読を希望される方は、noteの記事を全て確認ください。
それでは、みなさんの編入学をお待ちしております。