編入に役立つ

【北海道大学編】編入試験の傾向と対策をまとめてみました!

はじめに

一般の試験と大きく異なり、情報が少ない編入試験にはどのように取り組んでいけばよいのでしょうか?

この記事では、北海道大学編入試験の基本情報および傾向・対策やおすすめの併願大学など、合格に近づくための情報をまとめています。この記事を参考にすれば、充実した受験ライフを送れること間違いなしです。

※この記事は、「高専テクノゼミ」の提供でお送りします!

基本情報

キャンパス

北海道大学の札幌キャンパスは、広大な敷地面積を誇り、四季折々の自然に囲まれた美しいキャンパスです。工学部は札幌キャンパスに位置しており、編入生は3年次からこのキャンパスで学ぶことが出来ます。

学科

高専生が編入可能な北海道大学工学部の学科は4つあります。「応用理工学系学科」、「情報エレクトロニクス学科」、「機械知能工学科」、「環境社会工学科」です。それぞれの学科は複数のコースに分かれており、編入生の募集人数は全てのコース合わせて「10名程度」となっています。

出題科目

数学、英語(TOEIC又はTOEFL)、物理、化学、面接及び調査書

入試時期

特別選抜と一般選抜の2つの方法があります。特別選抜は、入学願書の取り寄せと出願が5月ごろに行われ、6月ごろに編入学試験が実施されます。 一方、一般選抜は7月ごろに入学願書を取り寄せて、8月末に編入学試験があります。

試験の傾向と対策

毎年の出題範囲として、大問1に微分方程式が出題されることが多いです。1階微分方程式から、特性方程式を使用する微分方程式など様々な問題が出題されています。

また、ベクトル空間や行列の問題も多く出題されています。固有値・固有ベクトルなどの基礎はしっかり押さえておくようにしましょう。フーリエ級数についても頻繁に出題されています。偶関数・奇関数、展開方法についてマスターし、応用問題に適用できるように準備しておくことが必要です。

詳細範囲

過去5年分の問題(概要)と、過去問研究・過去問特訓の対応範囲です。

年度大問概要徹底研究過去問特訓
2022年大問1一階線形微分方程式, 変数分離法, 二階線形微分方程式, 特性方程式8章3章
大問2ベクトルの内積, スカラー三重積11章5章
大問3逆行列, 正則9章、10章、12章、4章、6章
大問4フーリエ級数, 偶関数, 奇関数, パルス16章8章
2021年大問1法線ベクトル11章5章
大問2行列式の値, 固有値, 固有ベクトル10章、12章4章、6章
大問3パルス, フーリエ級数16章8章
大問4複素数a+bi15章8章
2020年大問1置換法, 2階線形常微分方程式8章3章
大問2ベクトルの内積, 行列式10章、11章4章、5章
大問3固有値, 固有ベクトル12章6章
大問4マクローリン展開, フーリエ級数, 偶関数・奇関数5章、16章1章、8章
2019年大問1変数分離法, 3階線形微分方程式, 特性方程式8章3章
大問2連立一次方程式, 一次従属, 一次独立9章、10章4章
大問3一次結合, 単位ベクトル, 内積11章5章
大問4フーリエ変換, 畳み込み, インパルス応答16章8章
2018年大問18章3章
大問2ベクトルの内積, 一次従属11章5章
大問3固有値,固有ベクトル, 対角化, 一次変換9章、10章、11章、12章4章、5章、6章
大問4級数の収束・発散5章1章
大問5フーリエ級数16章1章、8章

微分方程式については両方の問題集をしっかりと解き、解くことができないパターンを必ず無くしておきましょう。ベクトル空間や行列においても毎年出題される可能性が高いため、それぞれの問題集をマスターしておくと安心でしょう。

フーリエ級数については基礎をしっかり固めておく必要があります。問題集だけではなく、教科書や参考書を確認して原理を確認しておくことが必要です。その他の範囲については念のため解いていた方が良いと思われますが、問題集の中には難しい問題もあるため、出題範囲の問題に注ぐ時間を増やしましょう。

おすすめ参考書

『マセマ』シリーズ/フーリエ解析キャンパス・ゼミ

かなりわかりやすい参考書です。こちらを読み、フーリエ変換への理解度を上げましょう。しっかりと読み込んでおけば、難しい問題にもチャレンジできるようになります。演習バージョンもあるため、挑戦したい方は購入をおすすめします。

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『マセマ』シリーズ/演習 線形代数キャンパス・ゼミ

細かいところまで理解できる参考書となっており人気のシリーズです。線形代数はこちらの問題を解き、基礎までしっかり理解する必要があります。

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『ベクトル・行列・行列式 徹底演習』

線形代数の発展的な内容を含んだ演習書です。高専で扱う一般的な教科書・問題集よりも一歩立ち返って深い内容まで扱ったものですので、高レベルの大学を目指す方にはおすすめの一冊です。

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おすすめの併願大学

北海道大学は「数学、英語(TOEIC又はTOEFL)、物理、化学」を勉強するため、多くの大学に出願可能だと思われます。

東北大学

北海道大学と同じ旧帝大であり、試験日も異なっているため併願大学としておすすめできます。

名古屋大学

同じく北海道大学と同じ旧帝大であり、試験日も異なっているため併願大学としておすすめできます。

その他国立大学

数学、英語(TOEIC又はTOEFL)、物理、化学によってカバーできる編入学試験は多いです。地元の国立大学を併願することも視野に入れると良いでしょう。専門科目の勉強が必要な学科もあるため注意が必要な大学もあります。試験科目や試験日程を確認して、適切な併願大学を選択しましょう。

さいごに

本記事では、北海道大学の傾向と対策についてご紹介しました。

受験科目が数学、英語(TOEIC又はTOEFL)、物理、化学+面接と、他の多くの大学と比べて多く、幅広い能力が求められます。早期から勉強・対策をすることが合格のカギとなります。
傾向・対策や参考書など、本記事で記載した内容を参考にしていただけたらと思います。

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