自己紹介
名前:じろう
出身高専:電気情報工学科
学科順位:3年次:24位 4年次:18位
受験年:2022年(2023年度入学)
受験大学(受験科目):東北大学・工学部 受験科目:数学・物理・化学・英語
併願大学:香川大学・東京都立大学
部活や資格:軽音楽部・宇宙工学研究会
なぜ編入をしようと思ったか
中学3年次から編入で比較的に容易に旧帝大に入りたいと思い高専を選んだ。東北大学への決め手は知名度と国際性・研究力、そして単純に住みたい街で選んだ。
学年ごとの勉強内容
1~3年
1,2年は勉強からは完璧に離れ、留学活動や部活動に力を入れていました。高専入学以前から編入を意識していたので、3年の後期辺りからTOEICを少しずつ勉強し、4年に上がる前にTOEIC610点を取得した状態にしていました。第一志望は一年時から東北大学で決定していたのでやるべきことをNotionというアプリで書き出し、計画を立てました。
4年前期
4年の前期に、クラスの上位の子が数学を勉強しているのを見てやばいと思い、6〜7月辺りに数学の勉強を開始しました。
本格的に受験勉強を始めたのは夏休みの8月からで、まず最初に、編入数学徹底研究に手をつけました。これまで全く勉強をしていなかったので、数学の勉強を始めた時は三角関数の基本公式や微分法なども全く分からない状態でした。夏休みのおよそ2ヶ月で、徹底研究と過去問特訓をそれぞれ3周、2周と周回することで、数学は0の状態から得点源にすることができました。わからない問題は数学の先生に聞きまくって、特に公式暗記ではなく本質理解を優先していたので、初見問題にも対応できる力が身に付いていました。
TOEICも引き続き勉強していたので、夏休み終了時点で、710点を取得していました。
ちなみに夏休みの1日の勉強時間は平均で7~8時間くらいです。
4年後期
後期の12月にTOEIC820点を取得しました。前期で数学をほとんど勉強し終えていたので、大学の物理と化学に注力しました。物理は苦手だったため、この時期から受験1ヶ月前までは継続して力を入れた勉強をしていました。結果として、本番では一番信頼できる得点源になっていました。
化学は2ヶ月ほどの猛勉強で形にすることができたので、あとは演習を継続して行いました。4年後期が終わる時点で全ての科目が形になり、正直東北大学合格も見えてきていました。後期の平均勉強時間は休日で6〜7時間あたりです。集中力がないので長時間の集中は諦めて、効率的に勉強していました。
ただし、座って勉強をしていない時間も、寝転びながら化学の授業動画を見たり、ぼーっとしながら数学の公式導出を頭で考えたりしていたので実質時間以上に勉強はしていると思います。
5年前期
4年時にある程度形になっていたこともあり、その貯蓄を減らすような少し怠けた期間を過ごしてしまいました。平日の放課後は友達と研究室で勉強していましたが、土日の平均勉強時間は正直なところ5時間くらいだと思います。精神的にもストレスが溜まっていたので、自分の体調を最優先していました。でも、4年時の頑張りを信じて、少しの時間でも継続して勉強できたので結果的によかったです。勉強内容としては、過去問中心に苦手を減らしていきました。
試験当日
試験内容
数学
- 大問1:空間図形(3~5割)
- 大問2:偏微分・重積分(7割)
- 大問3:微分方程式(6割)
物理
- 大問1:2体問題(ばねに繋がれた球に、球が衝突)(10割)
- 大問2:磁場(誘導起電力)(8割)
- 大問3:音(ドップラー効果)(8割)
化学
- 大問1:物理化学(化学平衡、エンタルピーetc…)(3割)
- 大問2:無機化学(ケイ素)(8割)
- 大問3:有機化学(大学範囲おおかった。混成軌道とか色々)(4,5割)
数学はとにかく計算がややこしかったです。全て問題の意味や解法は思いついたので、計算力をもっとつけておくべきでした。物理は標準レベルでしたのでしっかり基本的な定理や公式で対応できました。試験直前にドップラー効果確認しておいてよかったです。直前にも詰め込むことはやはり大切です。
今年の化学は例年とは比にならないくらいに難しく、大学範囲が増えていました。この範囲は出ないだろうと山を張っていたので、来年の受験生は満遍なく学習することをお勧めします。とは言っても、やはり本質的に理解していれば対応できる問題もあるので、まずは網羅的にたくさんの問題を解くのではなく、参考書で基礎を叩き込むことが大事です。
面接
- 志望理由
- 課外活動で頑張ったこと
- 口頭試問(ファラデーの電磁誘導・変位電流)
- ↑ファラデーの電磁誘導はなんか勘違いして自己誘導説明してしまった。
あとは、自分が四国出身なので四国の話題で盛り上がりました。遠いね〜とか笑
後輩に伝えたいこと
テストが例年の過去問に比べて解けなかったので、正直合格は半々かなとも思っていましたが、面接での印象や、TOEICの点数に救われたかなと思います。また、僕は見ての通り成績が悪く、成績だけ見れば東北大学に合格できる学力ではありません。
しかし、自分の中でしっかり東北大学に合格するビジョンを浮かべ、計画をたてて取り組むことで合格することができました。成績が良いに越したことはないけれど、成績が悪いことが諦める理由にはなりません。受験勉強が辛いと思う場面は必ず来ると思いますが、やり切った後に必ず達成感や幸福感があるので、これから受験する皆さんにも頑張って欲しいです。
オススメの参考書
数学
- 編入数学徹底研究
- 編入数学過去問特訓
- 大学編入のための数学問題集
- 極めるシリーズ微分積分
- 青チャート(数B:数列とか乗ってるやつ)
東北大学は漸化式や帰納法など、他大学の編入試験の傾向に沿わない広範囲から出題されるので、チャートなども見ておく必要があります。また、受験の月というサイトは数列・漸化式理解に役立ちます。また、数学に関しては特に、本質的に理解するにはやはり先生の協力が必要なので、先生と仲良くなることも必要だと思います。
物理
- 演習力学
- 大学生のための初等力学
- 名門の森
- 電磁気学演習(サイエンス社)
- 大学生の初等電磁気学
- 物理のエッセンス
個人的には基礎物理学演習(黄色)よりも演習力学がコンパクトにまとめられていておすすめです。電磁気学も本質理解には電磁気学演習(黄色)から使用することをお勧めします。
化学
- 化学の新標準演習
- 化学の重要問題集
- 化学の新研究
- Doシリーズ(無機化学・理論化学)
- 演習で学ぶ化学熱力学
- アトキンス物理化学←あまり使わなかった
YOUTUBEの受験メモ山本というサイトを見ながら勉強を進めました。詳しく説明してくれるのでお勧めです。
TOEIC
- 公式問題集
- でる1000