自己紹介
[名前] | オカケン |
[出身高専 学科] | 佐世保高専 電子制御工学科 |
[学科順位] | 3年 5位 4年 4位 |
[受験の年] | 平成29年(30年度入学) |
[受験大学] | 筑波大学 情報学群 情報科学類(不合格) |
[受験科目] | 数学2題、プログラム2題、英語2題の6問から好きな4問を選択 それとTOEIC あと志望動機についての800字未満の小論文(出願時に提出) |
[併願大学] | 九州大学 東北大学 豊橋技術科学大学(全て情報系学科、全て合格) |
[部活や資格] | 3年7月1日までハンドボール部所属。基本情報処理技術者試験合格。 |
[その他経歴] | 旧TOEICが4年6月に485 4年1月に660 新TOEICが4年3月に620 5年5月に785 L…425 R…360 珠算二段 暗算初段 |
[現在の活動] | まだ高専生です。質問とかTwitterで受け付けます。 |
[SNS] | Twitter:@okaken1174 オカケン |
動機
旧帝大学ではないものの、多額の研究費に加え、個人的に好きな脳の研究室があることから志望。学園都市や敷地などを調べて、勉強するには良さそうな環境だと感じた。
また、関東にある大学なので就職する際に交通費や時間が節約できそう、という理由もあり。
試験内容も、数学、プログラム、物理から4問選べて、苦手な問題を捨てていいなら点が取りやすそうだと感じたから。落ちたけど。
学年ごとの勉強内容
1~3年
3年7月1日まで部活。それまでは特に何もしてなかったが、部活辞めてから英単語はゴリゴリ覚えた。一日に80語ぐらい覚えようとしていた。他は資格試験とか。
3年の夏休みに図書館にある大学編入用の数学の本を借りてみる。3年秋に九州大学の過去問を請求。
4年前期
TOEICも兼ねて英語をより勉強するようになる。VISION QUESTで文法の復習をしたり。
高専の教科書の応用問題や図書室の編入用数学問題集を解く。数学はベクトルと行列がものすごく楽しかった。線形代数はもとから好きだったがより得意分野になった。
とはいえ休みの日にたまにゲーセン行ったりしてた。まだ心に余裕があったか。
4年後期
長期休暇の時には受験費を稼ぐためバイトをしていたが、冬休みでバイトを終えて本気で勉強するようになる。
様々な先輩の編入体験談を聞いて焦りだす。
この頃は九大をメインで考えていたため特に筑波の対策はしていなかった。
とはいえ第二希望なら筑波かな、という気持ちはあった。筑波を決めたのはこの頃。
このころDUO3.0を購入。
このころには「TOEIC730点レベル」といわれる単語までは8割程暗記できていた。
春休み
カリキュラム上、5年生では数学を習わないので、習ってなかった複素関数、複素積分を独学した。これが九州大学の合格につながった。
英語は読むことはほぼできていたので英作文にも力を入れた。
英作文講義の実況中継を前ページやった。
ポレポレも全ページやった。
Nextageもやった。
電磁気、電気回路もカリキュラムが終了したので、3,4年の範囲を復習した。習ってなかったポインティングベクトルを独学。筑波にはあんまり関係ないが。
九州大学で使ってる朝倉書店の電磁気の本(黄緑でコンパクトな本)で分極とか電荷密度とか抵抗の積分とかの新たなテクニックを習得。これは筑波の過去問解くのにも役立った。
5年4月
新TOEICが620だった。筑波大学は730取れば英語が満点になるという噂を知ったのでTOEICに力を入れる。
数学はフーリエとか微積とかの復習を行った。
ここで九州大学の募集要項が出る。
この年から九州大学が推薦を始めることを知り、他の旧帝大学も受験しようと考えるようになった。
5年5月
ひたすらTOEIC。あらゆるTOEICの本を借りた。週末には必ず模試をやった。TOEIC試験直前1週間には5回くらい模擬試験やったんじゃないかと思う。TOEICの自己採点で徐々にスコアが伸びるのを見ると楽しくなった。
朝には6時に起きて7時までDUOのリスニングを行った。
ちなみにここで東北大学の募集要項が出て、ここで東北大学受験を決める。化学を始めたのはここから。
5年6月
このころ豊橋技科大の試験があった。そのため前半は豊橋の過去問を解いていた。後半から筑波大学の勉強を開始。プログラムや微積分、電磁気など。
あとは化学をやった。
このころTOEICの結果が出る。785取れたので受かるだろうと思ってた。
5年7月
中旬に筑波大学の試験があった。豊橋の試験から筑波の試験までは他の大学の勉強は一切してない。過去問を5年分くらい解き、わからない問題は先生方に質問しに行った。
試験当日
旅館近くのデニーズで鮭定食を食べて試験に挑む。
多数の受験者がいた。情報学全体で150人ぐらい?併願のことも考えると、150人のうち情報学群志望は100人ぐらいいたのかなぁ
開場1時間前に着いたので待合室で数学の復習。実はこの時、まだ重積分の復習が間に合っておらず、結果としてこれが不合格の一つの原因となる。
試験内容
数学2題、プログラム2題、物理2題
恐らく来年の春までには筑波大学の公式サイトで過去問が公開されるはずなのでそちらを参照してください。著作権とかに触れるとまずいので軽く説明することに留めます。
数学1(微分積分)
xyz直交座標系において円柱面x^2+y^2=1,xy平面、平面x=zにより囲まれた部分の体積を求めなさい。
関数f(x,y)はxおよびyについて偏微分可能でx(∂f/∂x)+y(∂f/∂y)=0関係を満足する。関数f(x,y)をx=rcosθ,y=rsinθ(r>0,0≦θ<2π)で変数変換したときのf(rcosθ,rsinθ)は、変数rを含まない関数となることを証明しなさい。
数学2(線形代数)
行列を用いてとあるメーカーのユーザの推移を計算する問題。
小問は5問で、
1,問題文を読んで行列Aを求める(モデリング的な感じ)
2,Aの固有ベクトルの導出
3,Aを対角行列にする行列Pの導出およびPの逆行列の導出
4,の導出
5,n→∞としたときのメーカのユーザはいくらか
といった内容でした。詳しくはきっと春ごろに公開されるであろう過去問を見てください。
行列を用いて漸化式が解ける人ならここは満点とれるはず。
情報1(穴埋め重視?)
学籍番号、科目名、点数が書いてあるファイルがあり、それをソートする問題。
線形リストを問う問題だったので、それがわかっている人なら簡単かも。
穴埋め8か所、選択1問です。個人的には簡単に思えました。解いてないけど。
情報2(オーダー重視?)
昇順に整列されたC言語のint型配列から与えられた数値と一致する配列要素を二分探索を用いて見つけ、その配列要素の添字を求める問題。
穴埋め4か所、記述3問(オーダーがいくらになるか、その理由 や、オーダーが最悪となるデータの例を挙げてなぜ最悪となるかの説明)
オーダーは苦手なので解いてません
物理1(力学)
半径Rの円盤を坂道で登らせる問題。この円盤は半径R/2を境に面密度が異なっている。
小問は4問。
1,内側と外側の領域の面密度を求める
2,円盤の中心を回転軸としたときの回転モーメントを求める
3,円盤の速度が0になる時の円盤の質量中心の高さhを求める
4,hが最大になる時の面密度およびその時のh
軽く説明するとこういった内容です。面密度には条件があるのですが、詳しくは公式サイトの公開を待ってください。
物理2(電磁気学)
1,真空中で電荷量q1,q2,q3の3つの点電荷が正三角形の各頂点にあるときの、正三角形の重心の電位を求める問題、3つの点電荷による系の静電ポテンシャルエネルギーを求める問題
2,真空中で磁束密度Bの一定で一様な地場の中に置かれた導線に一定値Iの電流が流れているとき、原点Oに生成される磁束密度の大きさを求めよ。また、Bの地場により導線全体が受ける合力の大きさを求めよ。
図を見たほうがわかりやすいです。公開まで待ってください。
面接
ありませんでした。代わりに出願時に800字の志望動機についての作文を提出する必要があります。
後輩に伝えたいこと
落ちたので説得力がないかもしれませんが、伝えたいことを書きます。TOEICで785点を取得することができましたが、それでも落ちました。
手ごたえは
- 数学(微分積分) 3割
- 数学(線形代数) 10割
- 物理(力学) 5割
- 物理(電磁気)3割
なんかいろいろと悔しかったです。
落ちた原因としては、解くべき問題の判断ミス、重積分の理解の不十分さ、物理(力学)のケアレスミスが挙げられます。(言い訳ですが)
数学2問、情報1、物理(力学)を解けばよかったなと思いました。
解ける問題を解いてください。
電磁気は過去問がすべて解けたから今年も解けるだろうと思いましたが、ポテンシャルエネルギーについて詳しく知らなかったのであまり解けませんでした。
試験が終わった瞬間に不合格だと悟りました。そのため、その日はずっと落ち込んであまり食事も喉を通りませんでした。気持ちを切り替えようと、筑波で少し遊んだりデザート食べたりして気を紛らわせました。
とても悔しかったので、この次の日から九州大学と東北大学へ向けての勉強時間をより多く確保するため睡眠時間を1~2時間だけ削るようにしました。
合格発表を見て落ちたことを知りましたが、その時は「まあ落ちたやろ」と思っていたので気持ちに影響は出ませんでした。
毎年、数学は微積分から1題、線形代数から1題出て、物理は力学1題と電磁気1題が出ています。プログラムはどう区別すべきかわかりませんが穴埋め重視が1題とオーダー重視が1題出る感じがします。
あらかじめどれを解くか決めるよりは、難易度の高い問題を捨てられるよう6問とも解けるようにしていた方がいいのかもしれません。
メディア創成を受験する場合は数学2問とプログラム2問しか採点の対象になりません。
メディア創生と情報科学を併願した場合、6問から4問選択できますが、やはりメディア創生は上記4問しか対象にしないので、併願する場合も数学とプログラムに重点を置いたほうがいいと思います。試験問題を見て、「併願したけどプログラム難しそうだから物理解いて情報科学にしよう」という作戦も立てれます。
募集要項には合格者は「若干名」と書いてあります。もう忘れましたが自分の代は情報科学類だけで20人ぐらい受かったような気がします。
メディア創生も20人ぐらい?
計40~50人ぐらいの合格でしょうか。
おすすめの参考書
落ちましたが、とりあえず書きます。
■筑波大学過去問
www.tsuku-sapo.com/blog/admission-to-tsukuba/
様々な年度の過去問が載っていた…と思います。
今このサイトを見ようとするとGoogleから「www.tsuku-sapo.com では、悪意のあるユーザーによって、パスワード、メッセージ、クレジット カードなどの情報が盗まれる可能性があります。」と言われたので開きませんでしたが、自分が受験する際にはこのサイトの過去問を使っていました。開く際は、セキュリティに気を付けてください。
■数学
大学編入のための数学問題集
大日本図書
図書室にあったので借りました。
初めて編入を意識して借りた本。
とりあえずこれをやっておくと様々な解き方をしることができたので合格に繋がったと思います。
編入数学徹底研究
桜井 基晴 聖文新社
友達から借りました。他社とも見比べておくことでより知識を深めるために使いました。
大学編入試験問題/数学 徹底研究
林 義実 小谷泰介 森北出版
これもです。様々な問題集に慣れればいいだろう、といった思いでやってみました。
高専の数学 問題集(森北出版)
大体は高専の教科書、問題集でベースを作ることが大切です。
B問題、C問題に慣れましょう。
■プログラム
C言語による初めてのアルゴリズム入門
河西朝雄 技術評論社
高専で使っていた教科書を使いました。
■物理
名門の森 物理
浜島 清利 河合塾
高校生がセンター試験を受ける際に使うものですが、良問が揃っていると感じました。
■英語
電子辞書 Brain
高専入学時に買った電子辞書。
TOEIC470,600,730,860それぞれのレベルの英単語があり、これらを全て1周はしました。
さすがに全部覚えるのは不可能ですが、レベル別に700語×4レベルの2800語のうち7~8割は覚えたのでかなりの語彙力を身に付けることができました。
DUO3.0
四年後期に買いました。
電子辞書は3年前期~4年後期まで使って多くの語彙を得ましたが、先にDUOやってればよかったかもしれないです。DUOは効率がいいです。重複もしますが、DUOで1600語と熟語1000組を学びました。
ついでにDUOのCDも購入して耳からも学習できるようにしました。
TOEIC 公式問題集
新TOEICになったので新しいTOEIC問題集をやるといいと思います。
今は青のカバーのもの、赤のもの、灰色のものの3冊の公式問題集が出ているので、ぜひ試験に慣れましょう。公式が一番いい。
新TOEICテスト 900点突破20日間特訓プログラム
小山 克明 アルク
自分がやるには難易度の高い本でしたが、これをやり終わるころにはpart3,4が3問とも聞こえるようになりました。
もともとpart3,4は3問中2問拾って1問捨てていましたが、捨てずに全部拾えました。
世界一わかりやすいTOEICテストの授業(part1~4,5~6,7)
Part1~4,5~6,7の3冊があります。謳い文句の「世界一わかりやすい」という言葉は好きではないですが、わかりやすかったです。TOEICで出やすい単語、コツなどが集約されています。白いカバーに単色でタイトルが書いてあります。かなりおすすめ。