自己紹介
名前:yayoi
出身高専:長野高専 電気電子工学科
学科順位:3年 15位 4年 15位
受験年:2019
受験大学(受験科目):大阪府立大学
【専門科目】電磁気学、電気回路
【基礎科目】数学 (線形代数、微分方程式、複素関数論)
併願大学:長野高専 専攻科
部活や資格:1-2年バスケットボール部所属 TOEIC L&R 685 (4年1月) 第2種電気工事士
なぜ編入をしようと思ったか
いろいろな知識を蓄えてから社会人になりたいという思いが強く、高専で学んできたことでは、まだまだ足りないと思ったから。
学年ごとの勉強内容
1~2年
部活に没頭していた。勉強は、テストに向けての勉強しかやらなかった。テストも、1週間半前からどうにかしようとしていてとにかく意識が低かったと思う。そのため、成績もずっとBランの下位だった。
3年
部活をやめてバイトをしていた。バイトでお金が入るようになり、とにかく遊んでいた。勉強は、相変わらず1週間半前からのテスト勉しかやらなかった。順位も変わらずBラン下位。
4年前期
TOEICで高得点を取れば英語の授業を受講しなくてよいらしく、授業を受けない人達が羨ましく感じ、5月ごろからTOEICの勉強を始めた。7月に500点を出し、英語の授業やテストを受けずして最終成績””優””が取れると喜んでた。
編入のことは、全然考えてなく、ネットで国公立大学は、どのぐらいあるのかぐらいしか調べなかった。
4年後期
TOEICは、継続して勉強を続けた。しかしリーディングがいくらやっても伸びず半年ぐらい伸び悩んでいた。しかし、2019年の1月開催のTOEICがたまたまリスニング、リーディングともに噛み合い685だった。この後も、受験したが伸びることはなく、ここでTOEICの勉強は終わった。
TOEICの勉強はしていたが、この時期にまさかのFor…teにハマってしまい、ここでも勉強をしなかった。周りもあまり、勉強するような素振りを見せていなかったので安心して、没頭していた。
4年の後期期末が終わり、無事進級できるということで、いよいよ本格的に編入について考え始めた。高専内の進路支援室にいろんな大学の過去の問題があったので、まずは、どんなレベルかを見てみたが、どの大学も問題の難しさに唖然とし、ここでようやく今までサボっていたことに気が付いた。ここから本当に編入学に向けての勉強が始まった。
春休み
当初、なんとなくで電通大を目指していたので、物理、数学、電磁気の参考書を図書館で借り、参考書の問題をひたすら解いた。春休みまでに1周終えることを第一の目標としていた。勉強時間はこの段階で11時から
5年前期
春休みの間に国公立の大学のホームページにとにかくアクセスし、自分がやりたいこと(物理学)と、今からでも他の受験生とやりあえるかもしれない大学を探してみたところ、大阪府立大学が自分の中で目に留まり、ここを受験しようと心に決めた。
5年4月
大阪府立大学には、親切に編入会というサークルが存在しているということを知って、すぐにコンタクトを取った。そこで、府大の編入についてお聞きしたり、どういう学校なのかというのを丁寧に教えてくれた。徐々に府大入ってみたいという意識が高まり、勉強のモチベがだいぶ上がった。
また、ここからようやく詳解電気回路を図書館で借り、上下を1か月で終わらすことを目標に勉強をとにかくやった。それと並行に、選択の授業を取らなかった複素関数論をYoutubeで学んだり、黄色の電磁気の参考書を2周目を解いたりと今までの人生でめちゃくちゃ勉強した。
5年5月
勉強熱は、あまり冷めず、勉強量は増えていく一方だった。友達といろんな大学の過去問を解いたりして、お互いに答えが納得するまで討論したり、先生と府大の過去問を解いてもらったり、解説してもらったり、ありとあらゆる手段を使って、どうにか今までサボっていた分を取り戻そうと頑張った。
試験当日
試験内容
【専門科目】電磁気学・電気回路 回答時間:150分
【基礎科目】数学(線形代数, 微分方程式,複素関数論) 回答時間:60分
専門科目
電磁気学
問1 真空の層と誘電体の層が挟まった平行平板コンデンサについて (小問3つ)
問2 ソレノイドについて (小問2つ)
問3 マクスウェル方程式について(小問2つ)
全部で7題
電気回路
問1 交流回路の (小問4つ)
問2 2端子対回路網 (小問2つ)
問3 過渡現象 (小問2つ)
全部で8題
5年ぶりの受験で緊張もあってか, 最初の30分は,とにかくペンが止まりに止まって, 生きた心地がしなかった. 大阪まで何しに来たのかなと思うぐらいだった. 今思い返せば, あんな気持ちになるぐらいだったら, もっと勉強して,確実に解けるようにする実力をつければ良かったと思う.
電気回路の過渡解は、直流電流源を使うというトリッキーな問題のせいで、混乱した。電磁気では、gradとdivのベクトル表示をずっと真逆に覚えていて見事にgradのベクトル表示を書いた。専門分野が終わった時点であまりの出来の悪さに心の中では、泣いていた。
数学
線形代数
行列式,解無数の条件,連立方程式 (小問3つ)
微分方程式
一階線形微分方程式 (斉次), 二階線形微分方程式 (非斉次) (小問2つ)
複素関数論
逆ラプラス変換(留数定理を使わなきゃ出来ないので要注意!!!!), 留数定理を使った複素積分 (小問2つ)
全部で7題
線形代数で多項式では正解を書けていたのに、答えをまとめようとして、因数にしたところそこで符号をミス。そのせいで、全滅
複素関数論では、逆ラプラス変換が出てきて普通にやろうとしたらできず、焦っていた。終わったあと、ネットで調べたら留数定理を使って逆ラプラスをするらしく、ここで初めて、ラプラス変換が複素関数論の中に入っているのか気が付いた。
終わった瞬間、あまりの出来の悪さに逆に泣けなかった。
最近は, 傾向が変わり始めて, 少しひねったような問題が多くなっている気がする.そのため,本番でのひらめきと確実な基礎力が必須
面接
- 試験の出来はどうだった?
- 志望動機を教えて?
- どうやってこの大学を知った?
- どうして物理が好きなの?
- あと, 物理を学ぶにあったて事前に何かした?
- 物理どうして好きなの?
- 特異な科目、苦手な科目は?
- 高専の電気科は、実験などどんな事をしてんの?
- 卒業研究で壁にぶち当たったときどう乗り越えた? 高専で頑張ったことは何?
- 併願校はどこ?
後輩に伝えたいこと
正直、自分の体験談は、合格してなければ、失敗例の典型的なパターンである。
反面教師だと思って、こうなっては、欲しくないとこれを読んでいる人には、願っている。
ギリギリから始める人も自分の実力を信じて、前向きに積極的に取り組んでいこう。
面接では大きな声と笑顔!
面接を大事にしてくれる大学もあるので全力で思いをぶつけよう。
勉強は、周りに流されず、自主的にコツコツとやろう。
TOEICは大事!!!! 凡人でも何回もやれば誰でも目標点に達することができる.何回も挑戦できる受験科目なんてTOEICしかないから渋らずどんどんやる.
分からない問題でも、解答欄は当たり前だが全部埋めよう。
オススメの参考書
電磁気
電磁気学演習 (黄色の本)
電気回路
詳解電気回路演習 上下
数学
- 徹底演習
- 編入数学過去問特訓
- 大学編入のための数学問題集
- マセマ 複素関数
- 線形代数 (Youtubeで複素関数と調べて出たやつ)
時間がなかったので、同じ参考書で反復した。数学だけ、いろんな問題を解きたく、数学はいろんな本に手を出した。複素だけ何にもわからなかったので複素関数専用の本を買い、参考にした。