編入体験談

2025年:大阪大学 工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目

自己紹介

名前:ツクボウシ
出身高専:東京高専情報工学科
学科順位:3年次:5位 4年次:8位
受験年:2024
受験大学(受験科目):大阪大学工学部電子情報工学科情報通信工学科目
併願大学:筑波大学情報学群情報メディア創成学類、豊橋技術科学大学情報・知能工学課程
部活や資格:プロコン(1~3年)、TOEIC:740

なぜ編入をしようと思ったか

レベルの高い大学で機械学習についてもっと勉強したかった。高専から就職するより大学、大学院で色々な知識を身に着けてから就職した方が収入ややりたいことが安定すると考えたから

科目ごとの勉強方法

数学

4年の6月から編入数学徹底研究を始め、12月までに1周した(旧帝受験生の中ではかなり遅い)。その間に数学/徹底演習をやってみたが、数学の基礎が頭から少し抜けていたので解いたのは2ページだけだった(買ってくれた親に申し訳ない)。年明けに過去問特訓をやり始めて春休みの間に1周、徹底研究をもう1周した。春休み明けから大学編入のための数学問題集をやって、8月の受験までに1周した。8月に入り、数学/徹底演習の続きをやろうと思ったが他の科目の対策に手が回っていたため、時間がなかった。

物理

阪大工学部は数学のほかに専門2科目、英語(TOEIC換算)があって、そのうち、電磁気学とコンピュータ工学を選んだので、電磁気について書く。電磁気の対策を始めたのは4年2月(受験の半年前)、とりあえず電磁気を何もわかっていなかったのでマセマの教科書と問題集を購入して春休み明けまでそれぞれ1周した。春休み明けから学校の図書館で電磁気学演習[第3版]と大学生の電磁気学をやった(特に大学生の電磁気学は本当に助かった。人気すぎて図書館で2か月待ちだった)。前者は20ページしかやってないが、後者は1周半して7月までに終わらせた。わからないところはYouTubeの動画やブログを参考にして理解した。それからは阪大の電磁気の過去問を5,6年分やった。

化学

なし

英語

2025年度に筆記からTOEIC形式に変わったのでなし

専門科目

コンピュータ工学は論理回路やプログラミングの問題が出題される。4年春休みから対策をはじめた。論理回路は2年の時に学校で配布された論理回路入門を1周半して、プログラミングは情報科で培ったスキルとAtCoderで乗り切ろうとした。阪大の科目の中では、簡単なのでおすすめ。

試験当日

試験内容

数学

大問4問構成

1問目(線形代数):行列の転置に関する問題だった気がする。過去問特訓に出た問題に似ていたので、問題なくすべて解けた。
2問目(微分方程式):大問1と同じ難易度ですべて解けた。
3問目(複素解析):小問4問だったが、最初の特異点を答える問題がわからなくて自分の知識内で解いて、次の問題はなんとなく勘で解いた。残りの2問はわからなくて飛ばした。
4問目(確率統計):問題自体は基礎的な問題ばかりだったが、途中計算がめんどくさい問題が出て、それにつまづいて最後まで解けきれなかった。

専門

電磁気
コンピュータ工学

面接

3つ質疑応答を行った。

  1. 志望動機(機械学習についての研究を大学院までやりたかった。)
  2. 機械学習の研究ならわざわざうちに来てまでやる意味ないのでは?(今自分がやってる研究を織り交ぜてとにかく、研究の内容について押し通した)
  3. どの研究室を志望しているのか(鬼塚先生の研究室と答えた。自分の研究テーマと似た研究をやってたから。)

面接は3分で終わった。

後輩に伝えたいこと

今年は英語の筆記試験がなくなって他の科目が難化することを想定していましたが、意外と例年通りの難易度でした。なので、他と差を付けたければTOEICを早めに終わらせましょう(理想は4年9~11月、最低でも700は欲しい)。数学は複素解析、確率統計は毎年確実といっていいほど出題されるので、早めに対策することをお勧めします。この2つの分野で使う参考書は個人的にはマセマが無難だと思います。また

オススメの参考書

数学

・徹底研究
・過去問特訓
・大学編入のための数学問題集
・マセマの確率統計
・複素解析の参考書(なんでもよい)

電磁気

・マセマの電磁気
・弱点克服大学生の電磁気学
・電磁気学演習[第3版]

コンピュータ工学

・論理回路入門
・AtCoder