編入体験談

2025年:名古屋工業大学 社会工学科 環境都市分野

自己紹介

名前:りょ
出身高専:豊田高専 環境都市工学科
学科順位:1〜4年次:5位前後
受験年:2024年
受験大学(受験科目):名古屋工業大学 社会工学科 環境都市分野
併願大学:名古屋大学 豊橋技術科学大学
部活や資格:TOEIC795点

なぜ編入をしようと思ったか

専門分野についてより深く研究したかったから。高専卒よりも大卒と言えるようになりたかったから。

科目ごとの勉強方法

数学

名工大の受験のために使用した参考書は主に編入数学徹底研究、過去問特訓の2冊。
徹底研究は何周したかわかりません。(おそらく10周はしており、問題見たら勝手に手が動くくらい。)
過去問特訓はB問題までを3周程度。C問題レベルは名工大の数学では求められていないと思う。
特に名工大では微分積分、行列については頻出なため、徹底研究を中心に丁寧に取り組んだ。
過去問を見るとわかるが、徹底研究さえできていれば十分解ける。

物理

使用した参考書は物理のエッセンス(力学、電磁気両方)、大学生の初等力学、電磁気学演習(黄色の本)の4冊。
エッセンスは両方とも1周、大学生の初等力学と電磁気学演習は3周以上。
名工大の物理の出題は範囲が広く、内容も大学レベルのものが多い。
勉強するうえで微分積分、ベクトルの基礎ができていないと理解が難しいところもあるため、数学の勉強はあらかじめ必要。
過去問を見ると挫折するかもしれない。

化学

紹介程度。
私は名工大の受験で物理を選択したが、併願校の関係で化学も必要だった。
使用した参考書は化学重要問題集、鎌田の有機化学など。学校の化学特論の講義資料も使用。

英語

TOEIC対策を行っていた。使用した参考書はでる1000、金フレなど。
名工大の英語の出題は長文の傾向が強いため、単語の知識は必要。しかし選択問題が多く、試験時間も長いため、心配しすぎなくてもよい。
高専生は英語が苦手なため、不安な方は高校生が使う単語帳を使うといいと思う。
過去問は見れないが、レベル的にはTOEICと同じくらい。

専門科目

構造力学、水理学、土質力学、計画、コンクートの5分野から出題される。
学校の参考書を中心に勉強を進め、過去問をたくさん解いた。

試験当日

試験内容

数学

例年通りで、全て微分積分と行列から出題された。しかし、計算量が増えていたことから、難化していると感じた。手応えは10割。

物理

  • 大門1 惑星の楕円軌道
  • 大門2 空気抵抗
  • 大門3 電場
  • 大門4 長方形コイル

例年より少し易しめの出題だった。空気抵抗の問題の最後とコイルの問題の最後が解けなかった。手応えは8割程度。

化学

問題見て物理の方が簡単そうだったため、化学は解いていない。物理と化学はどちらか一方のみ解答するようになってる。

英語

例年通りで、長文の出題がメインだった。単語の穴埋め問題の出題数が増えていて驚いた。長文の内容は英語の記事の抜粋のようなものばかりだった。手応えは9割程度。

専門試験

  • 構造力学 つり合い、梁
  • 水理学 急拡損失水頭
  • 土質力学 間隙率、透水試験、圧密、応力円
  • 計画学 線形計画法、用語の説明
  • コンクリート 説明問題

例年と比べ、構造力学が難化しているような気がした。コンクリートの計算問題が出題されなくてよかった。全体的に説明する問題が多く見られ、本質的な理解が必要だと感じた。手応えは8割程度。

面接

志望動機、併願校、入学後、卒業後などについて聞かれた。面接官の方が非常にフレンドリーで、話しやすかった。面接官は教授の方が3人で行っており、受験者の試験結果を知っている。おそらく、学力試験ですでに合否はほぼ決まっていると思われ、面接は入学の意思があるか程度の確認だと考えられる。1人ずつ呼ばれ、他の受験者は隣の部屋で待機する。

後輩に伝えたいこと

この体験記が少しでも参考になればと思います。他の方の体験談も調べてみるなどして、編入試験に関する情報をどんどん手に入れていくことをおすすめしたいです。

オススメの参考書

編入数学徹底研究、大学生の初等力学など