編入体験談

2025年:岡山大学 都市・環境創成コース

自己紹介

名前:ideal
出身高専:本州にある高専
学科順位:3年 1/40位 4年 1/42位
受験年:2024
受験大学(受験科目):岡山大学 都市・環境創成コース
併願大学:豊橋技術科学大学 建築・都市システム学過程
部活や資格:技術士補

なぜ編入をしようと思ったか

建築と土木の両方を学んでみたかった。
工学の道に進むべきか、他の道はないのかという考えが強くあった。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1年

コロナウイルスの影響でオンライン授業に切り替わり、初めの方はモチベーションが高く、やる気に満ちていたが徐々にさぼり癖がついていった。
家から出ることが少なくなっていたため映画を見ることにはまり、特にホラー映画をかたっぱしから見ていた。
オンライン授業だけの成績はクラスで1位だったが、すぐに定期試験でボロがでて6位に急降下した。

2~3年

オンライン授業も終わり、高専の生活にも慣れていた。
定期試験は、遅くても2週間前から勉強を開始していた。
3年の後期の期末試験に設計の課題と技術士の試験がかぶり、絶望していた。
何とか乗り切るはずだったが、ここで高専生活初の定期試験36点をマーク(灰になった)

4年前期

まだ進路のことを考えておらず、とにかく課題と定期試験をこなす日々だった。

4年後期

インターンにも参加したが、特にやりたいこともなく過ぎていく日々が続く。
4年後期の中間試験で何を血迷ったか現実逃避をするかの如く、本気で定期試験に臨んだ。めっちゃ楽しかった(1カ月前から勉強していた)
春休み中に大学進学を決める。そこからTOEICの勉強や大学の情報収集を積極的に行うようになった。各大学の過去問にも目を通していた。

5年前期

本格的に編入試験に向けた準備を始める。岡山大学は面接だけだが、併願校は筆記だったため過去問の周回が始まる。(1日多いときで全教科2年分)
定期試験の勉強はほとんどせずに成績が急降下した。(ショックを受けるかと思ったがそんなこと考えている暇はなかった)

試験当日

試験内容

面接と口頭試問

面接

面接の内容は令和5年度のものとさほど変わりませんでした。
以下に全体的な流れを記載します。

スーツで試験会場に向かう。(工学部編入の受験者が集まっており、圧倒されてしまった)

大学の職員に自分の受験番号と受けるコース名を伝えた。(都市・環境創成コースは他のコースよりも受験者数が多かった。試験内容が面接だけなので受け得なのかも)

時間になるとコース別に控室に案内された。(ここで受験者数が41人:推薦9人/一般32人だということを知る)

控室で面接の注意事項の説明を受け、試験開始とともに3人ずつ面接室に呼ばれた。(面接では、荷物や自己PR等の書類の持ち込みが禁止という説明を受けた。面接室は3室あり、受験番号順に入室する形)

入室すると椅子に座ってと面接官から指示を受け、面接が開始した。

面接での質問

  1. 自分の氏名と受験番号
  2. 志望動機
  3. グループ活動(部活動や授業、課外活動)での自分の長所と短所、グループでの役割を実体験をもとに客観的に述べてほしい
  4. SDGsとSociety5.0で自分は何ができるのか
  5. 併願している大学はありますか
  6. 推薦だけど合格したら岡山大学に入学するか
  7. 志望理由で建築について学びたいと言っていたけど、土木はやるつもりないか
  8. 土木と建築を学ぶ上でのメリットとデメリットは何か

口頭試問

  1. 片持ち梁の基本的な問題(1問)

面接室の一番前の机に問題が挟んであるバインダーが裏返しにおいてあり、その内容について答える形式だった。誤回答が記載されており、なぜ間違っているのか、正解は何なのか説明してほしいといったもの。(この問では、モーメント図が間違っていた)


面接室から退出して、ともに岡山大学を受験した友人と口頭試問の答え合わせをした。ここで、自分の解答が間違っていたことに気づき絶望していた。

帰路につく前に岡山観光をしたが、その時の記憶はない。(ショック過ぎて、意気消沈していた)

後輩に伝えたいこと

私は不合格でした。要因としては、志望理由をあまり練らずに本番に臨んだこと、口頭試問の対策を怠っていたことの2つが考えられます。

1つ目は、他の質問に対する内容に時間をかけすぎていたことが問題だったと考えています。時間に余裕をもって準備を進めましょう。(こんなことにならないように)

2つ目は、口頭試問を甘く見ており、練習をせずに本番に臨んだことでうまく説明できなかったことが問題でした。当たり前のことですが、口頭試問があるのであれば練習をしましょう。(頭で説明できてもなかなか思うようにはいきません)

そして、編入試験に向けた準備をしている高専生ならもうお分かりだと思いますが、編入試験は情報が命です。自分が受けたいと考えている大学のホームページや研究室などは最低限調べておくことを強くオススメします。また、基本的に先輩や編入体験談(ZENPENなど)等を参考に情報収集をすればおおまかな内容はつかめると思います。私は、前述したこと以外にニュースや新聞、専門誌を読んでいました。(木造建築に興味を持っていたため、そのことも積極的に調べて、ノートにまとめていました。調べるときに重要なポイントはなぜを繰り返すことだと考えていたため、とにかく自分で納得のいく説明ができるまで調べることをやめませんでした。)

最後になりますが、編入を考えている人は積極的に進学希望の友人をつくっておいた方がいいです。苦しいとき、悩んでいるときに助けてくれます。

こんな読みづらい文章に最後まで目を通された皆さんならきっと編入試験も乗り越えられると思います。理想(ideal)に向かって頑張ってください。

オススメの参考書

編入数学徹底研究(ほとんど使わなかったけど、筆記試験があるならやった方がいい)
授業ノート
教科書