自己紹介
名前:三流高専生
出身高専:木更津 電子制御
学科順位:言えないくらい微妙。波動的特性が強く平均値を取れば真ん中より少し上くらいである。
受験年:2024
受験大学(受験科目):
熊本大学工学部半導体デバイス工学課程
併願大学:名古屋大学(大★爆★死),東京都市大学(事前審査のみ)
部活や資格:硬式テニス部(幽霊部員),TOEIC620
TwitterID:@KSRZ_Warrior
なぜ編入をしようと思ったか
まだ働く身分ではないと強く感じたため。
科目ごとの勉強方法
数学
併願校対策向けに勉強しました。線形代数と微分積分を中心に、頻出範囲の確率もやりました。また、応用数学もちょくちょく演習と理論の把握をしていました。
物理
こちらも併願校対策向けにやってました。某黄色い本を解いていました。物理は熊大半導体デバイスでは使いません。
しかし、電気回路の過渡現象とかは理解しておくと編入後の学習理解度は確実に上がります。また、非電気系の学生も電気回路の過渡現象を理解しておくと編入試験で思いもよらぬ幸運に出くわすかもしれません。
化学
併願校の関係から、高校物理分野の有機化学をしっかり抑え、大学範囲の物理化学や論理化学にも手を出していました。
余談ですが、半導体分野は化学との関連性が深く、半導体物理を把握するのにも必要不可欠です。特に1年生でやる原子核の構造等の範囲は熊大の編入試験にも出題されていましたし、半導体物理を理解するのに特に重要な範囲です。あまり時間のかかる分野でもないので、対策をおすすめします。
英語
四年生春休みにTOEICの対策を少しやって、4月の試験に突撃したら620点でした。私には人様に見せられるような対策法はないので、詳しいことは有識者に訊いて下さい。
余談ですが専門に時間を割くために三年生くらいからコツコツ英語の勉強はすべきだと思います。半導体分野は外資系企業が多く、キャリアに多様性を持たせたいなら英語の知識は重要になってくると思いますし、半導体デバイス工学課程はかなり厳しめに英語の勉強をすると聞いています。詳しいことはグーグル先生に聞いてください。
専門科目
電気回路を五年夏休みの間にやりました。結果としては試験方式の関係から無意味でした。余談ですが、電気が専門の人は人に電気回路を教えられるようになるくらいやっておくと、得をするかもしれないです。
自称電子工学好きなので、授業資料を見漁って半導体物理を分かったつもりになるくらいには理解しておいたつもりです。余談ですが、これも他人に教えられるくらいにはやり込んでおくと特をするかもしれません。
試験当日
試験内容
方式は口頭試問
英語
英文を和訳する。英文が4つくらいあってその中から任意のものを1つ選んで和訳する。うろ覚えだが自分は「Faraday’s invention is a principal basis of conversion, fire power, human power, wind power, nuclear power.」みたいな文を和訳したと思う。試験官からの反応は良好であった。
数学
これは簡単であった。関数の極値を求めて特定の場所での傾きを求める程度の問題だった。勿論特に問題なく解けた。ただ、来年の志願者数に応じて難易度調整してくるはずなので要対策だと思う今日此の頃。口頭試問に関しては応用問題は出せない試験方式なので、各分野の基礎的理論を丁寧に復習すべきだなと感じる。
専門
コミュ障殺しみたいな問題だった。機械工学,電気工学,情報工学,半導体工学,化学に関する単語が問題用紙に12個くらい羅列してあって、その中からの任意の2つを選んで各2分づつ説明するという内容だ。
ここで制御科の学生であるにも関わらずノリで導体不導体半導体と化学分野から選んだ気がする。題に関連する意地悪な質問が途中いくつか飛んできたが、試験官に「その通りです」と3回くらい言わせたので合格を確信した。下に各分野に関する題を覚えている限り書いておきます。
電子工学
正孔と電子,キャリア密度と移動度,ドナーとアクセプタ
機械工学
ベルヌーイの定理
電気工学
コンデンサの静電容量,ACの実行電圧
化学
質量保存の法則,化学平衡
情報工学
ポインタ変数
面接
- 院進する気はあるか?
- なぜ半導体を専攻しようと思ったのか2分くらいで説明できる?
こんな感じの内容を訊かれた。
所属されている教授の先生が、高専から長岡技科大に編入されて博士号を取得された方らしく、高専に対しては解像度が高かったように見受けられる。
後輩に伝えたいこと
来年から試験方式が変わるので、こちらを参照されたい。余談だがTOEICやTOEFLを真面目にやっておくと編入試験も編入後の学生生活も制することができるかもしれない。
https://www.kumamoto-u.ac.jp/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r7_kou3pen_handoutai_henkou.pdf
最後に、熊本大学は出願前に出願書類を取り寄せないといけないので、注意されたい。募集要項をしっかりと読んでおきたいところだ。また、人物調書や志望動機書の分量が多く書く内容に困りがちなので、前もって調書を作成される先生と情報交換しておきたいところである。
オススメの参考書
編入数学徹底研究