編入体験談

2023年:筑波大学 応用理工学類

自己紹介

名前:AK
出身高専:沼津高専 電気電子工学科
学科順位:2年次 11位 3年次 6位 4年次 9位
受験年:2022
受験大学(受験科目):筑波大学 応用理工学類(数学・物理・TOEIC)
併願大学:東京都立大学(システムデザイン学部 電子情報システム工学科)[合格] 三重大学(工学部 電気電子工学コース)[合格]
部活や資格:TOEIC 630点

なぜ編入をしようと思ったか

パワー半導体について興味を持っていたため、編入しようと考えた。
筑波大学を選んだ理由は

  • 自然が多い事や研究機関が多いことから勉強や研究に没頭できそうな雰囲気があったこと
  • 興味のある研究室が多くあったこと
  • 編入試験の科目が少なかったこと

がある。

学年ごとの勉強内容

1~3年

編入したいなと考えていただけで特に何もしていなかった。定期試験など学校の勉強はそれなりに頑張っていた。

4年前期

学校が忙しかったのもあるが、まだ危機感をもっておらずに何もしていなかった。

4年後期

夏休みが明けてからまずいことに気づいた。まずは志望校と併願校を決める所から始めた。第一志望は筑波とすぐに決まったが、併願校は筑波の試験科目の関係で結構迷った。

英語が苦手なのにTOEICを1回も受験していないので焦って勉強を始めたのが10月頃。初回は確か380だったが死に物狂いで勉強して1月末に630点達成し、TOEICの勉強を終了した。

春休みに入り本格的に筆記試験の対策を始めた。微積分、線形代数、力学、電磁気の順番で勉強した。春休みでは力学の途中までをやった。

5年前期

春休みが終わってからは力学の残りと電磁気を行い、平行して微積分の2週目を平行して行った。それぞれ一通り解けたら2週目にいったり新しい問題集を始めたりした。複素関数はおまけ程度に受験の少し前にちょっとだけやった。

数学、力学、電磁気は3:1:2くらいの割合で勉強したと思う。

最後の1か月は過去問に取り組んでいた。入手した過去問の中で今の出題方式に似ているものは大体取り組んだ。

試験当日

試験内容

筑波大学の編入試験の過去問をやっていて最近は易化していると思っていたが今年は(少なくとも私は)難しいと感じた。問題の詳細については筑波大学HPで公開しているので確認してほしい。

私は電気電子工学科だったので物理を選択したが、化学系の人は化学を選択することもできる。

面接

面接は15分程度。受験者は3つのグループに分けられておおよそ受験番号通りに呼ばれることとなる。面接の雰囲気は穏やかでもなく、圧迫でもなく少し緊張感があるような雰囲気であった。面接官との距離は結構離れていて2mほどあったのではないか。また、某ウイルスの影響で面接官の前にアクリル板があったため声が聞こえにくくてしょうがなかった。

質問内容は

  • 選考に関係ないが併願している学校はどこで、筑波の優先順位は?
  • 志望理由
  • 得意な教科と苦手な教科とその理由
  • (志望理由で半導体を研究したいといったので)半導体についての基礎知識

新材料が従来より優れてる理由、応用デバイス、新材料で新しくできるようになること
このようにやりたいことについて根掘り葉掘り聞かれた。自分のやりたい研究などに関しては基本的な知識は必ず押さえておくべきだ。

私はやりたい研究に関して深堀されたが友人はそうでもなく、学校生活に関してなど定番の質問が多かったと聞いた。

後輩に伝えたいこと

勉強の開始時期について

他の体験記でもさんざん言われているがとにかくこの記事を見た今から勉強を始めよう。編入試験のほとんどの科目は3年までの内容が主である。また、TOEICの有効期限は2年間である。このことから少なくとも3年のうちから編入勉強は開始できる。志望校を決めてから編入勉強に取り掛かろう。また、編入する人同士のコミュニティーなどもモチベーションを維持するために大切だったりする。

持ち物

TOEICの公式認定証は絶対に忘れてはならない。どうせ他大学に出願するときに必要になるので余分に取り寄せて筑波受験時にキャリーケースやバックなどに仕込ませておこう。

前日

筑波はめちゃくちゃ広いので下見はしっかりしておこう。

服装

筆記試験当日は私服で行ってもいよい。私服4割、4割シャツ、2割スーツといった感じ。面接はスーツを着ていきましょう。7月はめちゃくちゃあつく汗をかくので着替えも用意しておくといいでしょう。

編入試験の配点(応用理工)

筆記試験200点(各科目50点)、英語(TOEIC)50点、面接100点の計350点で採点される。TOEICは(すくなくとも応用理工は)860点を満点として換算されていると考えられる。筆記試験は部分点をつけてくれるという話を聞くので途中式などしっかりと書き残しておくのがいいだろう。

オススメの参考書

それぞれの教科ごとに使った順番で示す。

数学

  1. 編入数学徹底研究
  2. 大学編入のための数学問題集
  3. 編入数学過去問特訓

力学

(正直足りなかった気がする)

  1. 大学生の初等力学
  2. 詳解力学演習(慣性モーメントの部分だけ)

電磁気

  1. youtube(電気通信大学 基礎電磁気学)
  2. 電磁気学(専門基礎ライブラリー)
  3. 電磁気学演習[第3版]

TOEIC

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